兄弟は他人の始まり。
生まれた時から身近な他者として交わりと距離感を学ぶ。
父親の葬儀から絶交していた3兄弟が長男の呼びかけで親交を温めるためインドの奥地への列車旅に同行する。
しかし長男の独断的な言動で早速反発し合う。
また各自がそれぞれ抱える問題もあって内心は複雑に葛藤している。
それでも失踪した母親に再会する目的の旅であることから何とか旅は続くが、停車中に勝ったコブラ?が逃げ出したことで、3人は列車を降車させられる。
その後バスや車を乗り継いで母親のいるヒマラヤの修道院にたどり着き再会するが、なぜ父親の葬式に母親が参列しなかったのか聞くと、明確な理由を言わないまま翌朝またいなくなってしまう。
3人は父親の葬式の頃それなりに助け合いながら、母親の参列を待っていたことなどを思い出す。
このエピソードの少し前に3人が徒歩で進む途中渓流で溺れる子供の3兄弟に遭遇し、3人で子供たちを助けますが1人は溺れて死んでしまうエピソードが唐突に出てくる。
このエピソードが死を想起させることで3兄弟の生と父親の死を想起させるが、余りに作為的すぎてすんなりと飲み込めない。
またそもそも3兄弟は同じ両親から生まれたのにちっとも似ていないのは致命的だ。
更にインドやヒマラヤの儀式を密教的雰囲気を醸し出すだけの意図で欧米人の軽薄さが鼻につく。
惜しいのは父親の形見のスーツケースが最終的に列車に乗り込む際に捨てられることで過去のしがらみ?との決別を象徴していると解釈できるが、事前にそのスーツケースの意味合いが何も描かれていない点。
本作の映像的なユニークな視点は面白いが、どうもCM的で底が浅い印象。
ところで、エンディング曲がオーシャンゼリゼなのはどうして?
本作の前日談として3男ジャックのパリのホテルで恋人と再会するエピソードがDVDにあったがそれからなのかな?
それには恋人役のNポートマンのきれいなお尻が見れました。