ダージリン急行

だーじりんきゅうこう|The Darjeeling Limited|THE DARJEELING LIMITED

ダージリン急行

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レビューの数

62

平均評点

73.2(482人)

観たひと

889

観たいひと

106

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2007
公開年月日 2008/3/8
上映時間 91分
製作会社
配給 20世紀フォックス
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

疎遠になっていた3兄弟が、失われた日々を取り戻すためにインドを横断する列車の旅に出る。監督は「ライフ・アクアティック」のウェス・アンダーソン。出演は「ナイトミュージアム」のオーウェン・ウィルソン、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、「マリー・アントワネット」のジェイソン・シュワルツマン、他。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1年前の父の死をきっかけに絶交していたホイットマン3兄弟は、長男フランシス(オーウェン・ウィルソン)の呼びかけで、インド北西部を駆ける列車・ダージリン急行に集う。フランシスはこの旅を通じて再び兄弟の絆を固めようと皆に誓う。3兄弟はそれぞれの問題を抱えていた。フランシスはバイク事故で瀕死に陥ったが奇跡的に生還したものの、いまだに頭の包帯が取れていない。次男ピーター(エイドリアン・ブロディ)は父の遺品を独り占めしているとフランシスに指摘される上、価値観の違いから妊娠中の妻との離婚を考えている。三男ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)は作家で小説を書き上げたばかりだが、失恋の痛手を負ったままで、かつての恋人が忘れられない…。彼らの間は互いにいがみ合い、常にトラブルを起こし、その度にケンカをしてしまう。そんな折、失踪した母親(アンジェリカ・ヒューストン)がヒマラヤで尼僧をしていることがわかり、彼らは母親に会いに行こうと約束する。しかしまたしても大ゲンカを繰り広げ、あえなく列車から降ろされてしまう。砂漠の真ん中で途方にくれた彼らは、空港を目指して歩き出す。道中、ロープ伝いに川を渡ろうとするインド人の幼い3兄弟を目にする。ロープが切れ、激流に飲み込まれる兄弟を彼らは慌てて救助するが、幼い兄弟のひとりが命を落としてしまう。彼らは亡骸を抱き、兄弟の住む村へ同行し、葬儀に参列する。やがて空港に到着した彼らは、父の葬儀を懐かしく思い出していた。彼らは協力し、インドで様々な出来事を経たことで、結束と絆を取り戻すことができた。それぞれの問題にも新たな解決の光を見出しながら、彼らはヒマラヤにいる母親に会いに行くことにする。彼らはこの美しいインドの地で、いつしか兄弟の絆を深めていた……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2008年3月下旬号

作品特集 「ダージリン急行」:ウェス・アンダーソン[監督] インタビュー

作品特集 「ダージリン急行」:オーウェン・ウィルソン in アンダーソン組

作品特集 「ダージリン急行」:「ダージリン急行」に見るアンダーソン作品の世界観

作品特集 「ダージリン急行」:ハリウッドに台頭する若手監督

2024/01/06

2024/01/07

70点

選択しない 


3兄弟の仲直り

仲違いをしていた3人の兄弟が旅を通して互いの信頼を取り戻すロード・ムービー。二度目の鑑賞でしたが、今回はウェス・アンダーソン監督のユニークの笑いやオチがちょっと滑り気味に感じてしまいました。中でも少年の死は痛々し過ぎるエピソードでお母さんとの出会いと別れも私には消化不良でした。今回は何故かアンダーソン映画との相性悪し。

2024/01/06

-点

選択しない 


ナタリー・ポートマン目当てだったので、私の中では付属?のショートフィルム“ホテル・シュバリエ”がメイン笑。かわいい…
あと、エイドリアン・ブロディは“ヴィレッジ”でしか観たことなかったけど、雰囲気が全然ちがってびっくり。ちょっと興味あり。

2022/05/24

2022/05/24

70点

VOD/Disney THEATER/レンタル/PC 
字幕


3人兄弟の心の旅行。兄弟ならではの絆が見える映画。インドに行ってみたくなった。

2008年

2022/03/30

75点

映画館/東京都/立川 CINEMA CITY/TWO 
字幕


当時の恥ずかしいレビュー。

ダージリン急行で旅するなんて、いかにもインド好きする響きに憧れるが、兄弟3人きりとなると話しは別で、できれば御免こうむりたい。目的もよく分からぬまま、兄弟で鉄道旅行なんぞ楽しかろう筈もない。

しかし、スクリーンから漂うインドのサイケな毒気にやられたか、くだらないショッピングにバカ騒ぎ、アホな兄弟会議と、何だかんだで旅を満喫する3人が羨ましく見えて来るから不思議だ。
そのうちに旅の目的なんてどうでもよくなる。そして珍道中のひとつひとつに実は意味があることに気付かされる。近況や心の悩み、両親への想いについて、兄弟ゆえに理解し合える部分も多いだろうし、仲がいいから喧嘩だってできる。
果たして身内の絆は固いのだ。兄弟だけの旅も案外いいじゃないか。

「用事がなければどこへも行っていけないというわけはない。なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」ー 内田百閒よろしく、これこそ旅の理想だとすれば、両手いっぱいに抱えたスーツケースを投げ出したその瞬間から、3人それぞれに自立した本当の旅が始まるということなんだろう。

2021/11/21

2021/11/21

72点

VOD 


電車での旅のシーンがいい。旅行に行きたくなる余韻が残る。

2021/09/24

2021/09/24

80点

レンタル/東京都/TSUTAYA/TSUTAYA 恵比寿ガーデンプレイス店/DVD 


スピリチュアル・ロードムービー(?)

ネタバレ

マーク・ジェイコブスのスーツケースを大量に抱えた3兄弟のスピリチュアル・ロードムービー(?)。

父親の死をきっかけに疎遠になった3兄弟が、インド旅行において絆を取り戻そうとする。この3人のすっとぼけた感じが実に良い。並んで座っているだけでその佇まいに「フフッ」と笑ってしまう。この旅を「スピリチュアル」なものにするため、3人は不思議の国インドで、祈りをささげ、愛を味わい、命を助け、死に直面する。そうして、てんでバラバラだった3人はいつしか絆を強めていくのだ。

思想的なテーマが潜んではいるが、本作はオフビートな笑いに包まれている。前述のスーツケースを始めとする、エスニックでキュートな小道具、脇役にいたるまで個性豊かな登場人物、何より“ダージリン急行”の列車そのものがポップでキュートだ。3人の珍道中は、兄弟間のぶつかり合いから、異国(異宗教)におけるカルチャー・ギャップ等々を打ち破り、まさにスピリチュアルなコミュニケーションを形成して行く。

父(権力、財力)の象徴であるスーツケースを投げ捨てて列車に飛び乗るラストシーンは、呪縛から解き放たれた兄弟の新しい希望に満ち爽やかだ。