ビッグ・フィッシュ

びっぐふぃっしゅ|Big Fish|Big Fish

ビッグ・フィッシュ

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レビューの数

101

平均評点

77.6(981人)

観たひと

1738

観たいひと

171

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2003
公開年月日 2004/5/15
上映時間 125分
製作会社 ジンクス・コーエン・カンパニー=ザナック・カンパニー
配給 ソニー・ピクチャーズ
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

自分の人生をお伽話のように語る男と、彼の家族との絆を描いた感動作。監督は「PLANET OF THE APES/猿の惑星」のティム・バートン。脚本は「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのジョン・オーガスト。原作はダニエル・ウォレスのベストセラー小説。撮影は「PLANET OF THE APES/猿の惑星」のフィリップ・ルースロ。音楽は「PLANET OF THE APES/猿の惑星」「シカゴ」のダニー・エルフマン。美術は「オー・ブラザー!」のデニス・ガスナー。編集は「PLANET OF THE APES/猿の惑星」「トリプルX」のクリス・リーベンゾン。衣裳は「シカゴ」のコリーン・アトウッド。出演は「スター・ウォーズ」シリーズのユアン・マクレガー、「背信の行方」のアルバート・フィニー、「あの頃ペニー・レインと」のビリー・クラダップ、「私は『うつ依存症』の女」のジェシカ・ラング、「PLANET OF THE APES/猿の惑星」「記憶のはばたき」のヘレナ・ボナム=カーター、「スパイキッズ」シリーズのスティーヴ・ブシェミ、「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」のダニー・デヴィート、「マッチスティック・メン」のアリソン・ローマン、「銀幕のメモワール」のマリオン・コティヤールほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

自分の人生をお伽話のように人々に語り続ける有名な男、エドワード・ブルーム(アルバート・フィニー)。未来を予見する魔女(ヘレナ・ボナム=カーター)のこと、若き日の自分(ユアン・マクレガー)が一緒に旅した巨人カール(マシュー・マグローリー)のこと、人を襲う森とその先にある美しい町のこと。そんな彼の話には誰もが楽しい気分になった。しかしジャーナリストとして活躍する息子のウィル(ビリー・クラダップ)は、自分の結婚式の祝宴でエドワードが巨大魚の話をして注目をさらってから、父親に憤りを抱いている。しかしある日、母親のサンドラ(ジェシカ・ラング)から、患っていた父の容態が悪化したとの報告。ウィルは出産間近の妻、ジョセフィーン(マリオン・コティヤール)と共に実家へと向かった。エドワードは一日のほとんどをベッドで過ごしつつも、相変わらず思い出話を語っている。ジョセフィーンはサンドラとの恋愛話を聞かされ、そのロマンティックな内容に心を打たれた。だがウィルはそれが事実ではなく作り話であることに苛立つ。しかしそんな時、ウィルは、エドワードの話の中に出てきた彼の戦死を告げる電報をサンドラが見つけたことで、お伽話の中に真実が隠されていたことに気づき衝撃を受ける。間もなくエドワードの様態は急変。人生の最期を迎えようとする父に、枕元でウィルは父の物語を豊かに創作して語って聞かせる。そしてエドワードの葬式には、彼の物語に出てきた人々がたくさん集まってくるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2004年8月上旬特別号 創刊85周年記念特別号1

日本映画紹介/外国映画紹介:ビッグ・フィッシュ

2004年6月下旬特別号

劇場公開映画批評:ビッグ・フィッシュ

2004年5月下旬号

特集 「ビッグ・フィッシュ」:ティム・バートンの軌跡、ティム・バートン監督 インタビュー

特集 「ビッグ・フィッシュ」:作品評

2004/06/25

2024/04/23

30点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズ海老名 
字幕


主人公がホラ嫌いなだけの話(劇場公開時の感想)

父のホラ好きを許せなかった心の小さい息子が、
それを許せるようになるだけの話しなの?

つまんねぇ~!

ホラ話の数々がちっとも面白くないのは原作のせいかも知れないけど、
親父の話しが分不相応に大きくなるのは、
そこいらの家庭でもいくらでもあるありふれたことなのに、
その程度のことをわざわざ映画にしたって、
できた映画は結局その程度じゃん。

(以上、劇場公開時に書いた感想に、若干の手直しをした文章)

2024/03/14

79点

VOD/NETFLIX 
字幕


愛とおとぎ話

ネタバレ

タイトルにある巨大な魚が象徴的に登場するが、英語の「big fish」には大物という意味があるらしい。
また「fish story」といえばホラ話を指す。
ということでこれはある男の盛大なホラ話を描いたファンタジー映画であり、父と子の再生を描いた人間ドラマでもある。
現実パートでは病により死期が近づいたエドワードと、その息子のウィルの確執が描かれる。
ウィルの結婚式のスピーチの時ですら、まるで自分が主役であるかのような作り話を披露するエドワード。
作り話ばかりする父が本当はどのような人物だったのか。
この映画はエドワードが語るとても真実とは思えないようなファンタジーな人生を美しい映像で観せてくれる。
目の中に対象の死の瞬間を映し出す魔女や、巨人との友情と冒険。
すべての住民が裸足で過ごす理想郷のような町。
そしてひと目で恋に落ち、人生を捧げたいと願った運命の相手サンドラとの出会い。
特にエドワードがサンドラのために無数の水仙を捧げるシーンはとても美しく心に残る。
そして物語が進むに連れ、デタラメだと思っていた彼の話には真実が含まれていたことが分かってくる。
この映画で気になったのが、作り話ばかりをするエドワードの心理だ。
もちろん事実をすべて話すことが決して最善ではないことも分かる。
嘘や作り話が人の心を救うことも確かだ。
しかしエドワードの物語はあまりにもフィクションが多い。
自分に自信がないからなのか、それとも何かを隠そうとしているのか、あるいは何かから逃げようとしているのか。
後半になり、彼が人生を人助けのために費やしてきたことが分かる。
一見、差別的にも思える巨人や小人の描写もあるが、彼は社会から拒絶されたマイノリティな人々にも正面から向き合ってきた。
そして彼は銀行の破綻により失われる運命だった理想郷を買い取り、見返りを求めることなく住民たちのために尽くした。
彼の人生の過程ではおそらく救えなかったものも多く存在したのだろう。
だから彼は悲しい現実を美しいファンタジーに作り変えたのかもしれない。
ラスト、死を迎えるエドワードからウィルが物語を紡ぐ役割を引き受けるシーンは感動的だ。
ウィルの物語の中ではエドワードの死は大団円を迎える。
そして実際の葬儀にも、彼のおとぎ話の中に登場した人物たちが弔問のために訪れる。
とても美しい物語ではあったが、20年以上前に初めてスクリーンで観たほどの感動は得られなかった。
時代の変化と共にこちらの感受性も変わったということだろう。
『ビッグフィッシュ』は思い出の中だけで美化されている方が良かったのかもしれない。

2023/10/14

2023/10/14

70点

VOD/U-NEXT 

・ティムバートン版のフォレストガンプ 大ぼら吹きと思われている父の壮大な叙事詩を父の回想を追う展開 フォレストガンプのような想像もできないような人生が回想の中でマクレガーによって描かれる
・父の回想の中身はファンタジックでロマンあふれる人間ドラマ 母の為に3年にわたってサーカスで働く話、幻の街スペクター、徴兵後のベトナムでの戦いや双子の女性との出会い 実にティムバートンらしい
・母に対するまっすぐな思いが黄色い花の水仙を敷き詰めた映画のジャケットにつながる 感動的で美しい

・どうしてもフォレストガンプを想起してします
 

2023/02/17

2023/02/19

75点

テレビ/有料放送/FOXMOVIES 


大人のファンタジー。5mの大男、下半身が結合の双子、狼男のサーカス団長、出産シーン、水仙の花畑などなど、いろいろ印象的。エドワードの死に方についてウィルがとても上手にオチを付けられて良かった。

2023/02/16

2023/02/16

75点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 


父親のホラ話

小さいときから父親からホラ話を聞かされていたウィル(ビリー・クラダップ)は自分の結婚式でのホラ話の繰り返しに嫌気が差して父親と疎遠になってしまった。
ホラ話は川に住んでいる誰にも釣れない巨大魚とエンゲージリングや、魔女に自分の死に際を見せてもらった話、巨人との旅と不思議な街、サーカスでの恋と働き、軍隊での活躍と帰還などホラ話の中の真実に息子がたどり着く、愛に生きた父親の物語。
父親のホラを描いたファンタジー映画化と思えば、父と母の出会いと愛情を丁寧に描いている。
これは見るしか無い。

2022/10/30

2022/10/30

75点

選択しない 
吹替


キテレツだけどとても素敵

親を見送る話なので監督自身の老境の作品かと思ったら、なんと2004年とまだ若くて驚き。

夢想シーンが長いと付いていけずに退屈なことも多いけれども、本作は全シーンが絵柄も着想も素敵。スペクター村も最後まで重要でいい感じ。

ホラ話かと思ったら全部実話で、とバリバリ伏線回収がされる終盤が気持ちいいし、更にラストの葬儀シーンでの特濃キャラ大集合がしみじみと嬉しい。

デート向きではないけど、佳作だと思います。