ロスト・イン・トランスレーション

ろすといんとらんすれーしょん|Lost in Translation|Lost in Translation

ロスト・イン・トランスレーション

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レビューの数

96

平均評点

71.9(681人)

観たひと

1230

観たいひと

123

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2003
公開年月日 2004/4/17
上映時間 102分
製作会社 アメリカン・ゾエトロープ=エレメンタル・フィルム
配給 東北新社
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ビル・マーレイ Bob Harris
スカーレット・ヨハンソン Charlotte
ジョヴァンニ・リビシ John
アンナ・ファリス Kelly
野村訓市 Kun
田所豊 Commercial Director
竹下明子 Ms. Kawasaki
藤井隆 TV Host (as Mathew Minami)

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

東京で出会ったハリウッド俳優の中年男と若いアメリカ人女性の淡い愛の交流を描いたドラマ。監督・製作・脚本は「ヴァージン・スーサイズ」のソフィア・コッポラ。製作総指揮はソフィアの父であるフランシス・フォード・コッポラほか。撮影は「アダプテーション」のランス・アコード。音楽監修は「ヴァージン・スーサイズ」「CQ」のブライアン・レイツェル。美術は「ナインスゲート」のアン・ロス、「アダプテーション」のK・K・バーレット。編集は「フル・フロンタル」のサラ・フラック。衣裳は「ヴァージン・スーサイズ」「ヒューマンネイチュア」のナンシー・スタイナー。出演は「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のビル・マーレイ、「真珠の耳飾りの少女」のスカーレット・ジョハンソン、「閉ざされた森」のジョヴァンニ・リビシ、「最’新‘絶叫計画」のアンナ・ファリスほか。林文浩、藤井隆、ダイアモンド・ユカイほか日本人も多数出演。2004年アカデミー賞オリジナル脚本賞、同年ゴールデン・グローブ賞脚本賞、作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)、2003年ヴェネチア国際映画祭コントロコレンテ部門主演女優賞、リナ・マンジャカプレ

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ハリウッド俳優のボブ・ハリス(ビル・マーレイ)は、ウィスキーのCM撮影のために来日する。慣れない国での不安感を感じるボブは、東京のホテルに到着した翌朝、エレベーターで若いアメリカ人女性、シャーロット(スカーレット・ジョハンソン)と乗り合わせた。彼女はフォトグラファーの夫ジョン(ジョヴァンニ・リビシ)の仕事に同行してきた若妻で、やはり孤独と不安に苛まれていた。やがて2人は、ホテルのバー・ラウンジで初めて言葉を交わし、親しくなる。シャーロットの友人のパーティーに誘われ、夜の街へと出掛けたボブは、カタコトの英語を話す若者たちとの会話を楽しみ、カラオケでマイクを握るシャーロットに魅入る。2人は東京に来て初めて開放的な気分を感じた。ボブはCM撮影が終了したが、急遽舞い込んだテレビ出演の話を承諾し、滞在を延ばすことになった。その間、シャーロットとランチを共にし、ホテルの部屋で古い映画を観て時を過ごし、絆を深めていった。だがボブの帰国の時が訪れる。その日の朝、2人は渋谷の街中で初めてキスを交わし、そのまま別れるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2004年7月上旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:ロスト・イン・トランスレーション

2004年6月下旬特別号

劇場公開映画批評:ロスト・イン・トランスレーション

2004年5月上旬特別号

特集 「ロスト・イン・トランスレーション」:海外のCM事情

特集 「ロスト・イン・トランスレーション」:ビル・マーレイ インタビュー

特集 「ロスト・イン・トランスレーション」:ソフィア・コッポラ インタビュー

2024/02/17

2024/02/17

-点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 


本題ではないのですが…

ビル・マーレーは好きな俳優のひとり、スカーレット・ヨハンソンも好み、ニッポンの描き方にも興味あり、で、観たかった作品ですが、そもそもニッポンの描き方が好きになれず…本題から外れた点なのですが…眠れなかったふたりが話しながら眠ってしまうシーンと、最後、クールに別れたと思わせて、ちゃんとふたりらしいお別れのシーンがあったのがめちゃ良かったです。

2024/02/07

2024/02/10

90点

VOD/U-NEXT 
字幕


ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ソフィア・コッポラの繊細さ

ネタバレ

 タイトルを直訳すれば翻訳できない。つまり通じないということだ。ハリウッド俳優のボブは、CM撮影のため東京に来る。CMデレクターは、ものすごい勢いででボブに演技の要求をするが、通訳は数語しか訳さずボブには通じない。若妻シャーロットは、夫と一緒に東京に来たが、夫は仕事ばかりでいつも一人部屋に佇みつつ言葉のわからない東京を彷徨う。二人とも翻訳できない通じない状況でストレスと孤独感をかかえる。
 加えて異国人と通じないだけでなく、同国人とも理解できないことを描出している。シャーロットは、夫と夫の友人とバーに飲みに行き話をするが、話の内容に興味が持てない。ボブは、家庭持ちで時差や言葉が通じずイライラしているなか、妻はしつこく新居のデザインのFAXを送ってくる。二人とも、言葉が通じても、相手とわかりあえない分、孤独感は倍増するところを丁寧に描写している。
シャーロットは、つまらない会話の途中で席を外して見覚えのあるボブの隣に座り会話する。ソフィア・コッポラはボブとシャーロットの品性、知性、感性がとても似ていることを何度も映像化する。それゆえ二人の言動は「波長」が合う。二人が東京の雑踏の中を手を取り疾走する姿は一体化している。中年男と若妻を異国でお互いをわかりあう、兄妹のような関係性に構築し、ともに抱く寂しさを埋め合わせる映像表現は、多様に心を揺るがす繊細さがある。例えばボブが女と間違いを犯した時のシャーロットの軽侮の視線。やり場のない表情のボブ。まるで妹が「お兄ちゃんバカなことしたよね」と言ってるようだ。
圧巻は、二人が一つのベッドで顔を向け合い、いつもは眠れない二人が安心してぐっすり寝ている姿を上からのカメラが捉えるショットは、「波長」の合う兄妹の強い絆を描出する見事な映像であった。。
ラストシーン。ソフィア・コッポラは、ボブとシャーロットの心象を見る者に委ねる。ボブがシャーロットの耳先で囁く言葉は聞こえない。見る者に想像せよと命じる。私にはボブの声が聞こえた。

2024/01/10

2024/01/11

90点

映画館/東京都/Bunkamura ル・シネマ 
字幕


20年後に見てみれば

ネタバレ

アメリカ人から見た変な日本人、日本文化の羅列にも見える
日本人は背が低い、低いシャワー、短い浴衣
下手な英語、英語を喋れない日本人
やたら名刺を交換する
やたら頭を下げる、箸文化
生け花、パチンコ、ゲーセン、空気銃、カラオケ
やたらのネオン街、広告トラック
和装結婚式、自分で調理しなければならないしゃぶしゃぶ
バカな芸人がやるバラエティーテレビ番組
時代劇映画、酒升
日本文化を滑稽と捉えて描いてる様にも見える

2024/01/02

2024/01/02

-点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 
字幕


予習させてみた

日本に住んでいる外国人の友人が遊びに来ていたんだけど、このあとニューヨーク・バーに行くというので予習(?)として、一緒にこの映画を見てみました。楽しい酒になってくれるといいんだけど。

外国人としてこの映画を見るとどんな気分なのか聞いてみたら、すごくわかる部分もあるけど、自分ならもっと昼間のアクティビティに参加して楽しく過ごすと言ってました。この映画のなかのスカーレット・ヨハンソンはあまりにも主体性がない、と。

私自身の3回目の感想は、「これコメディだなぁ」。その後のコッポラ監督の作品に比べて、おかしな人ばかり出てくるし、主役の二人は孤独をかみしめているけど、彼らには戻る場所があって何も絶望的ではない。(いや、日本人として、欧米人に対する態度を反省してみるべきなんだろうか)

友人がニューヨーク・バーで失礼な日本人にからまれて嫌な思いとかしないといいな、既婚の中年男に口説かれたりしないといいな、などいろいろ心配しています・・・(私は行きませんよ、もうそういう夜遊びをしてみたい年頃は何十年も前に終わりました。。。)

2023/07/03

2023/07/03

70点

VOD/Hulu/購入/テレビ 
字幕


東京

東京が舞台の映画ですが、ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンと同じように、こんな所で暮らすのは嫌だなというシーンの連続に疲れてしまいます。そういった演出なのだと思います。
そして 舞台が東京かどうかなんて実は関係なく、東京を抜け出せば解決するような簡単ではないものを、東京の中に描いているのだと感じます。
ビル・マーレイの独特の色気と、スカーレット・ヨハンソンのセクシーとキュートが同時に存在している奇跡に、なんだか酔わされたような気がします。

2023/04/30

2023/04/30

92点

レンタル/北海道/ゲオ/ゲオ文教堂琴似駅前店/DVD 


面白かった。

主人公はユーモアがあって、冷静で余裕があってオシャレで好き。
いろんな音楽が使われていたけど、風をあつめては一瞬しか使われてなくてショック。もっと印象的に流せるシーンあったと思う。最後には流れたけどね。全体的に音楽が多すぎる。
脚本を重視していないように感じる。人の感情を描く表現やストーリーがあまりない。文学的というより、ショートムービー?みたいな感じ?
でも、映像の中で2人の中の絆や人とのつながり、愛情をたっぷり感じることができたから、すごい。
ノリや雰囲気、世界観をすごく重視している。インディーな雰囲気。風をあつめてはすごくマッチしてるけど、上手くハマるシーンがなかったか。
東京は狂った街。