カンドラ「エルピス」が面白かったので再見。
制作当時の時代意識では「クレしん」初期同様「オカマ」蔑視がすごい。もちろん性差別反対として制作されているが、今の目からはちょっと旧い。
オダギリジョー以外がみんなおねえ言葉というか、女性っぽいのには違和感が強いが、オダギリジョー、柴咲コウ、西島秀俊がすごくいいのですんなり見通せる。
中盤のディスコ?クラブ?飲んで食べて踊れる店シークエンスが疑問。みんなで「また逢う日まで」を踊るのはすごくいいのだが、なんでみんなあの同じ振り付けで踊れるんだ?は置いといて、その直前に山崎「元支店長」とその部下のいざこざがあったのにも関わらず、あのダンスシーンになだれ込むのは強引過ぎないかな?
終盤、ホモフォビアだった男子中学生が偏見を簡単に捨てるのもちょっと説明不足。むしろ自分にも同じ傾向があったことに気づくとか、西島とオダギリが親密になり「昨日なに食べた」の先取り風シークエンスがあっても良かったかも。
ラストの塀の落書きには泣かされた。