ライフ・イズ・ミラクル

らいふいずみらくる|La Vie est Un Miracle!|Life is a Miracle

ライフ・イズ・ミラクル

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レビューの数

20

平均評点

77.4(99人)

観たひと

174

観たいひと

31

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / ドラマ
製作国 フランス セルビア モンテネグロ
製作年 2004
公開年月日 2005/7/19
上映時間 154分
製作会社 ラスタ・フィルムズ=レ・フィルムズ・アラン・サルド=ステューディオ・カナル
配給 ギャガ
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

旧ユーゴスラビア崩壊を背景に、セルビア人男性とムスリム人女性の恋愛をパワフルに描いたラヴ・ストーリー。監督・製作・脚本・音楽は「SUPER8」のエミール・クストリッツァ。撮影は「GO!GO!L.A.」のミシェル・アマチュー。美術は「黒猫・白猫」に続いてクストリッツァ監督とのコンビになるミレンコ・イェレミッチ。編集は「SUPER8」のスヴェトリク・ミカザイッチ。出演は「アンダーグラウンド」のスラヴコ・スティマチ、新進のナターシャ・ソラック、ヴク・コスティッチ、「ユリシーズの瞳」のヴェスナ・トリヴァリッチ、「歌っているのはだれ?」のアレクサンダル・ベルチェク、これが映画デビューとなるストリボール・クストリッツァ(監督の実息子)ほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1992年、内戦勃発直後のボスニア。セルビアとの国境に近い村に家族と共にやってきた鉄道技師のルカ(スラヴコ・スティマチ)は、のんびりしたここでの暮らしを満喫していた。しかしそんな彼にも、内戦と無縁ではいられなくなる日が来る。最愛の息子ミロシュ(ヴク・コスティッチ)は兵隊に取られ、都会の生活が忘れられないオペラ歌手の妻ヤドランカ(ヴェスナ・トリヴァリッチ)はハンガリー人のミュージシャンと駈け落ち。さらに、前線に派遣された息子は敵側の捕虜になってしまう。そんな中でルカは、息子の捕虜交換要員として捕らえられたムスリム人女性のサバーハ(ナターシャ・ソラック)を、家で人質として預かることになる。奇妙な同居生活を送るうち、彼女とルカの間にはいつしか愛が芽生えていく。だが二人の夢のような幸福の時は長く続かなかった。男と別れたヤドランカが帰ってきたうえ、ミロシュとサバーハの捕虜交換の日が近づいてくる。葛藤したルカは、サバーハと共に二人で逃げる決心をするが、その途中で足を兵隊に撃たれてしまう。そのまま捕虜交換の場へ出向いた彼は、帰ってきた息子を出迎え、家族は元のさやに戻った。だがやはりサバーハをあきらめられないルカは、無理に停車させた列車からサバーハを降ろし、ロバに乗せていくのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2006年4月上旬号

ちょっと気になるこのタイトル:「ライフ・イズ・ミラクル」

2005年9月下旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:ライフ・イズ・ミラクル

2005年8月上旬号

特集 「ライフ・イズ・ミラクル」:エミール・クストリッツァ監督 インタビュー

特集 「ライフ・イズ・ミラクル」:スラヴコ・スティマッチ、ナターシャ・ソラック、ヴェスナ・トリヴァリッチ、ヴク・コスティッチ

特集 「ライフ・イズ・ミラクル」:作品評

2021/10/13

2021/10/15

70点

レンタル 
字幕


戦争が始まってしまった。さて、民衆は…。

ネタバレ

当時、マクドナルドがあるような国どうしは戦争をしない、という楽観的な意見も通用していた。まさか
ヨーロッパの一角で正規軍が激突する戦争が起きようとは夢にも思わなかった。クストリッツァ監督も
母国が分裂して、ゴタゴタはあるだろうが軍事衝突から内戦状態に至るまでは想像つかなかったの
かもしれない。映画の主人公のルカに自身を投影している感じもする。
母国が戦場になった時、世界的な発信力のある映画監督は戦争をどう描くのだろうか、興味深い。
民族浄化など残忍な戦争犯罪もあったが、監督はコメディとして、戦争に振り回される民衆の賛歌と
して描いた。シリアスなドラマも観たい気がするが、監督の選択はコメディだった。笑い飛ばすしかない。

ボスニアの片田舎に住むセルビア人のルカは、パノラマ鉄道模型を作ることに熱中している。本物の
鉄道は運休のまま、ほったらかし。妻は元オペラ歌手で派手好き。息子のミロシュはサッカーに夢中。
家族は一体と言うよりも、好きなことに顔が向いて、バラバラのようだ。1992年のヨーロッパの普通の
家庭。鉄道が止まっていることが、社会の停滞を示している。鉄路の上をクルマが走り、ロバが堂々と
線路をふさぐ。
国内の民族対立が激しくなり、戦争の影はミロシュの招集という形で表われる。ミロシュの壮行会で、
ルカの妻はハンガリー人の音楽家と親しくなり、駆け落ちしてしまう。ルカはミロシュを戦争に取られ、
妻を失い、戦争のニュースを放送するテレビをぶん投げ、大荒れになる。

郵便配達員がミロシュが捕虜になったこととをルカに知らせる。ルカの中隊はザハーハという女性を
ルカの家に連れてきて、ムスリムの名家の娘だから、ルカとの捕虜交換につかうように、と置いて帰る。
後半はルカとザハーハとの愛が育ち、戦時の中、民族・宗教を超えた小さな平和を描く。しかし二人の
愛は切り引き裂かれ、ユーゴのように分断される。自殺願望は、ロバに助けられ、一件落着。
いろいろな監督の思いが詰め込まれた銃後の世界だった。

2018/04/12

2018/04/12

85点

レンタル/東京都/TSUTAYA 
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ロバ・・・

2004年の作品。
ほんとにこの監督の作品って全て、お祭りみたいなマジックに満ちてる。
他のどの監督にもできないこのミラクル。人が生まれて死んで、恋をして戦って、そういうことが全部ひっくるめて「人生はお祭りだ!楽しめ!」って言えちゃうような、底のない強さと明るさ。この祝祭感は、世界中どこを探しても他の誰も追随できない・・・強いて言えば、「あまちゃん」のクドカンかな。あのドラマも、あんなに日本の昭和という超ローカルな題材なのに、なぜか海外でも人気らしい。

失恋自殺しようとして線路に立つロバとか・・・。猫もハトも犬も、アヒルの親子も、どうもなんかいい味出してる。民謡みたいな音楽もとても良い(なんと監督のオリジナル、ですよね?)

割と唐突な場面転換。監督がこれで十分と思ったら、ぷつっとそこで切る。という感じ。
いつもラストはハッピーエンドを取ってつけたようで、どうも切なくて仕方がありません。
初めて見た「アンダーグラウンド」も、その時はそれほど感動しなかったのに、あのラストが強烈に頭に残っていて、この先の一生でなんどもなんども繰り返し思い出す作品になってしまいました。なんて不思議な監督でしょう。

セルビアの彼の村「Kustendorf」にいつか行ってみたい・・・。

2005/09/04

2017/05/21

70点

映画館 
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サントラはもちろん買いました

クリストリッツアの相変わらずの破天荒なタッチは健在で、戦争が背景にあるのにお笑い場面もたくさんでいいですね。ラストの“ミラクル”は「アンダーグラウンド」の縮小再生産のような気もしましたけど・・・。動物の使い方がうまかったですね。サントラはもちろん買いました。

2017/05/08

2017/05/08

60点

レンタル 


戦争中だって

ボスニア内戦と聞くと、ムスリム女性への暴力にはじまる民族浄化の陰鬱なイメージが強いが、本作は、市井の人々の底抜けの明るさとたくまくさを感じさせる作品だった。戦争中だって、歌を歌いたいし、ごはんを食べたいし、愛し合いたい!

2017/01/29

2017/01/31

91点

購入/DVD 
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戦時下の美しいラブロマンス

舞台はボスニア紛争時のサラエヴォに近い山中の村、戦時下の、ましてや補給路である鉄道を維持管理している訳での出来事ですからいろんな事件が起こります。

そして、それを超えて二人が愛を確かめ合ったところのラブシーンは最高でした。キスをしながら野に出て枯野を転げまわる2人。数あるラブシーンの中でも最高のシーンの一つだと思いました。

その後の捕虜交換は、最愛の彼女を敵方に渡し、捕虜になった息子を受け取るというシーン。これは相当な葛藤というか、映画でも文章でも描き切れないような、戦争映画の中でも、かなりシビアな心情を現したシーンだと思います。

これで希望を失ったルカは自殺を図ろうとし、そこでミラクルとなる訳です。それまでにも、たくさんのエピソードが入り、とうてい語りつくせないような映画になっています。

内戦の悲惨な状況が周囲にあり、それは言葉だけで語られますが、実際登場人物の周りで起こっていることは、ほのぼのしてとても明るい事。希望を失わない映画になっています。そして、戦火の中で彼らは生きていく。普段と同じ山中の生活を試みている。それをこの映画はとても明るく描いています。

物語の進行で、重要な役割を果たしているのは一つは、ロバです。恋煩いをして自殺願望があり、線路の上にくると頑として動かないロバとして語られます。物語の当初はまだ開通前ですので、列車は来ませんが、折々の節目に登場し、ラストでは彼がミラクルを起こしてくれます。立派な狂言回し役です。
もう一人は、郵便配達。彼は町と村を行き来しており、いろいろな情報を先取りしてルカに伝えてくれます。それによって彼は行動を考えて準備していきます。

クリストリッツァ監督の映画は初めてで、「アンダーグラウンド」も未見なので、多くを語ると失敗しそうですが、宗教と民族が入り混じって暮らすこの地域で、それぞれが土地を追われ殺し合うという悲劇が長く続いたのはつい昨日のことです。それをラブ・ロマンスという形で、美しいボスニアの自然と共に、明るく希望をもって描かれた映画。いつまでも記憶に残しておきたい素晴らしい映画だと思います。

2009年

2016/07/27

85点

レンタル 


戦争の馬鹿らしさと生きる歓び

92年。紛争下のボスニア。敵国の捕虜になった息子ミロシュとの交換要員として預かった、敵国の捕虜の女性と愛し合うようになる鉄道技師ルカの愛と苦悩を、クストリッツァ監督らしい自由奔放でエネルギッシュなタッチで描く。戦争の馬鹿らしさと不条理さをシニカルに笑い飛ばし、そんな世界の中で模索する生きる歓びを謳った作品。