ライフ・イズ・ミラクル

らいふいずみらくる|La Vie est Un Miracle!|Life is a Miracle

ライフ・イズ・ミラクル

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レビューの数

23

平均評点

77.0(103人)

観たひと

183

観たいひと

30

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / ドラマ
製作国 フランス セルビア モンテネグロ
製作年 2004
公開年月日 2005/7/19
上映時間 154分
製作会社 ラスタ・フィルムズ=レ・フィルムズ・アラン・サルド=ステューディオ・カナル
配給 ギャガ
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

旧ユーゴスラビア崩壊を背景に、セルビア人男性とムスリム人女性の恋愛をパワフルに描いたラヴ・ストーリー。監督・製作・脚本・音楽は「SUPER8」のエミール・クストリッツァ。撮影は「GO!GO!L.A.」のミシェル・アマチュー。美術は「黒猫・白猫」に続いてクストリッツァ監督とのコンビになるミレンコ・イェレミッチ。編集は「SUPER8」のスヴェトリク・ミカザイッチ。出演は「アンダーグラウンド」のスラヴコ・スティマチ、新進のナターシャ・ソラック、ヴク・コスティッチ、「ユリシーズの瞳」のヴェスナ・トリヴァリッチ、「歌っているのはだれ?」のアレクサンダル・ベルチェク、これが映画デビューとなるストリボール・クストリッツァ(監督の実息子)ほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1992年、内戦勃発直後のボスニア。セルビアとの国境に近い村に家族と共にやってきた鉄道技師のルカ(スラヴコ・スティマチ)は、のんびりしたここでの暮らしを満喫していた。しかしそんな彼にも、内戦と無縁ではいられなくなる日が来る。最愛の息子ミロシュ(ヴク・コスティッチ)は兵隊に取られ、都会の生活が忘れられないオペラ歌手の妻ヤドランカ(ヴェスナ・トリヴァリッチ)はハンガリー人のミュージシャンと駈け落ち。さらに、前線に派遣された息子は敵側の捕虜になってしまう。そんな中でルカは、息子の捕虜交換要員として捕らえられたムスリム人女性のサバーハ(ナターシャ・ソラック)を、家で人質として預かることになる。奇妙な同居生活を送るうち、彼女とルカの間にはいつしか愛が芽生えていく。だが二人の夢のような幸福の時は長く続かなかった。男と別れたヤドランカが帰ってきたうえ、ミロシュとサバーハの捕虜交換の日が近づいてくる。葛藤したルカは、サバーハと共に二人で逃げる決心をするが、その途中で足を兵隊に撃たれてしまう。そのまま捕虜交換の場へ出向いた彼は、帰ってきた息子を出迎え、家族は元のさやに戻った。だがやはりサバーハをあきらめられないルカは、無理に停車させた列車からサバーハを降ろし、ロバに乗せていくのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2006年4月上旬号

ちょっと気になるこのタイトル:「ライフ・イズ・ミラクル」

2005年9月下旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:ライフ・イズ・ミラクル

2005年8月上旬号

特集 「ライフ・イズ・ミラクル」:エミール・クストリッツァ監督 インタビュー

特集 「ライフ・イズ・ミラクル」:スラヴコ・スティマッチ、ナターシャ・ソラック、ヴェスナ・トリヴァリッチ、ヴク・コスティッチ

特集 「ライフ・イズ・ミラクル」:作品評

2023/09/30

2023/10/01

85点

選択しない 


てんこ盛りラブストーリー

紛争により捕虜になった息子を助けるため、その交換要員の女性を預かることになった男ルカのラブストーリー。クストリッツァ監督映画の目にかなったヒロインは「黒猫白猫」ブランカ・カティク似のナターシャ・ソラックですが、彼女もとても魅力的でした。息子のサッカー試合、妻のサッカー場での大オペラ大会と駆け落ち、戦争などエピソードはてんこ盛りながら、散漫にならず一つに結びいついていく演出はさすが。何より大切なポイントで必ずいるロバがラストで、ここぞというところで登場するシーンには驚きと感動がありました。心温まる珠玉のラストシーンでした。

2022/05/01

2022/05/01

-点

レンタル/東京都/ゲオ 
字幕


戦時下でも人の営みは変わらない

ボスニア紛争を描いた作品では、ヤスミラ・ジュバニッチ監督の『アイダよ、何処へ?』が最も記憶に新しい。この作品の描写は昨年見た中ではかなりの衝撃。幾度も胸が強く締め付けられた。

同じ当事者性を持つエミール・クストリッツァ監督の描くボスニア紛争(ある国の内戦として描かれることもある)は、内戦期に青春を過ごしたヤスミラ・ジュバニッチ監督と異なり独特なテイストを持つ。クストリッツァのどの作品にも共通するのは、動物たち、爆音、銃声、ドタバタ、笑いに彩られたブラックな祝祭感。コメディというかドタバタ感が強いなったのは『黒猫、白猫』以降だったように思う。

紛争が始まった頃、鉄道技師でセルビア人のルカは、オペラ歌手だった妻ヤドランカとサッカー選手を夢見る息子ミロシュと三人であるボスニアの村に越してきてボスニアとセルビアを繋ぐ山岳鉄道建設に携わる。とはいえ内戦が激化する大都市から離れた生活はある意味牧歌的でもあった。
しかし次第に戦争の現実は村にも忍び寄り息子ミロシュが徴兵される。さらに何処か気持ちが不安定な妻ヤドランカが宴会で知り合ったハンガリー人と駆け落ち?してしまう。一人になったルカは失意に暮れる。そこに息子ミロシュが捕虜となった知らせが届く。

ここまでが割と長い。クストリッツァの作品はどこかローラーコースタームービーと言った感じで、しかも長尺が多いので見ていて何処に連れて行かれるのか?読めない不安がある。

ある雨の夜、悪友の軍人が「人質に」とムスリムの女性看護師サバーハをルカの家に連れてくる。友人は、「この女を捕虜となっている息子との人質交換に使うといい」と言う。
人質サバーハとの共同生活を続けるうちにルカはサバーハを愛する様になる。

つまりは迫り来る戦争が二人を出合わせ、接近させる。このあたりがクストリッツァの本領発揮で涙あり笑いあり切なさありで悲恋を描いていく。だから後半が彼なりの山場なんだと思う。ミラクルなラストも本当に見事だった。クストリッツァの作風は、いかなる戦時下にあっても戦争だけを描いていないのが特長だ。戦時下でも必ずあったであろう人間や動物たちの営みを一つの鍋の中で調理している。そこからは恋愛の甘い香りや、欲望、裏切りの生臭さ、果ては人々が流した血の匂いすら漂ってくる。

2022/01/01

2022/01/01

70点

レンタル/東京都/ゲオ/プラスゲオ成増店/DVD 


エミールクストリッツァ監督らしい作品

ボスニア紛争の中でプロサッカー選手を目指す息子は徴兵され捕虜になってしまう。捕らえられたムスリムの女性を息子との捕虜交換に使おうとの画策する父親の様子をコミカルに描いている。

2021/10/13

2021/10/15

70点

レンタル 
字幕


戦争が始まってしまった。さて、民衆は…。

ネタバレ

当時、マクドナルドがあるような国どうしは戦争をしない、という楽観的な意見も通用していた。まさか
ヨーロッパの一角で正規軍が激突する戦争が起きようとは夢にも思わなかった。クストリッツァ監督も
母国が分裂して、ゴタゴタはあるだろうが軍事衝突から内戦状態に至るまでは想像つかなかったの
かもしれない。映画の主人公のルカに自身を投影している感じもする。
母国が戦場になった時、世界的な発信力のある映画監督は戦争をどう描くのだろうか、興味深い。
民族浄化など残忍な戦争犯罪もあったが、監督はコメディとして、戦争に振り回される民衆の賛歌と
して描いた。シリアスなドラマも観たい気がするが、監督の選択はコメディだった。笑い飛ばすしかない。

ボスニアの片田舎に住むセルビア人のルカは、パノラマ鉄道模型を作ることに熱中している。本物の
鉄道は運休のまま、ほったらかし。妻は元オペラ歌手で派手好き。息子のミロシュはサッカーに夢中。
家族は一体と言うよりも、好きなことに顔が向いて、バラバラのようだ。1992年のヨーロッパの普通の
家庭。鉄道が止まっていることが、社会の停滞を示している。鉄路の上をクルマが走り、ロバが堂々と
線路をふさぐ。
国内の民族対立が激しくなり、戦争の影はミロシュの招集という形で表われる。ミロシュの壮行会で、
ルカの妻はハンガリー人の音楽家と親しくなり、駆け落ちしてしまう。ルカはミロシュを戦争に取られ、
妻を失い、戦争のニュースを放送するテレビをぶん投げ、大荒れになる。

郵便配達員がミロシュが捕虜になったこととをルカに知らせる。ルカの中隊はザハーハという女性を
ルカの家に連れてきて、ムスリムの名家の娘だから、ルカとの捕虜交換につかうように、と置いて帰る。
後半はルカとザハーハとの愛が育ち、戦時の中、民族・宗教を超えた小さな平和を描く。しかし二人の
愛は切り引き裂かれ、ユーゴのように分断される。自殺願望は、ロバに助けられ、一件落着。
いろいろな監督の思いが詰め込まれた銃後の世界だった。

2018/04/12

2018/04/12

85点

レンタル/東京都/TSUTAYA 
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ロバ・・・

2004年の作品。
ほんとにこの監督の作品って全て、お祭りみたいなマジックに満ちてる。
他のどの監督にもできないこのミラクル。人が生まれて死んで、恋をして戦って、そういうことが全部ひっくるめて「人生はお祭りだ!楽しめ!」って言えちゃうような、底のない強さと明るさ。この祝祭感は、世界中どこを探しても他の誰も追随できない・・・強いて言えば、「あまちゃん」のクドカンかな。あのドラマも、あんなに日本の昭和という超ローカルな題材なのに、なぜか海外でも人気らしい。

失恋自殺しようとして線路に立つロバとか・・・。猫もハトも犬も、アヒルの親子も、どうもなんかいい味出してる。民謡みたいな音楽もとても良い(なんと監督のオリジナル、ですよね?)

割と唐突な場面転換。監督がこれで十分と思ったら、ぷつっとそこで切る。という感じ。
いつもラストはハッピーエンドを取ってつけたようで、どうも切なくて仕方がありません。
初めて見た「アンダーグラウンド」も、その時はそれほど感動しなかったのに、あのラストが強烈に頭に残っていて、この先の一生でなんどもなんども繰り返し思い出す作品になってしまいました。なんて不思議な監督でしょう。

セルビアの彼の村「Kustendorf」にいつか行ってみたい・・・。

2005/09/04

2017/05/21

70点

映画館 
字幕


サントラはもちろん買いました

クリストリッツアの相変わらずの破天荒なタッチは健在で、戦争が背景にあるのにお笑い場面もたくさんでいいですね。ラストの“ミラクル”は「アンダーグラウンド」の縮小再生産のような気もしましたけど・・・。動物の使い方がうまかったですね。サントラはもちろん買いました。