ハウルの動く城

はうるのうごくしろ|----|----

ハウルの動く城

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レビューの数

94

平均評点

73.4(1353人)

観たひと

2958

観たいひと

48

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / ファンタジー
製作国 日本
製作年 2004
公開年月日 2004/11/20
上映時間 119分
製作会社 徳間書店=スタジオジブリ=日本テレビ=電通=ディズニー=三菱商事=東宝
配給 東宝
レイティング
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督宮崎駿 
映像演出奥井敦 
脚本宮崎駿 
原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 
プロデューサー鈴木敏夫 
作画監督山下明彦 
稲村武志 
高坂希太郎 
美術武重洋二 
吉田昇 
音楽久石譲 
録音演出林和弘 
整音井上秀司 
ハーモニー高屋法子 
色彩設計保田道世 
宣伝特別顧問徳山雅也 
動画チェック舘野仁美 
中込利恵 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)倍賞千恵子 ソフィー
木村拓哉 ハウル
美輪明宏 荒地の魔女
我修院達也 カルシファー
神木隆之介 マルクル
伊崎充則 小姓
大泉洋 かかしのカブ
大塚明夫 国王
原田大二郎 ヒン
加藤治子 サリマン

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

イギリスの児童文学作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作に、宮崎駿監督が映画化。魔法と科学が混在する世界を舞台に、魔女に呪いをかけられ老婆になってしまった少女と青年魔法使いのハウルの共同生活を描いたイマジネーションあふれるラヴストーリー。声の出演は、倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏など。音楽は、過去多くの宮崎映画のサウンドを手がける久石譲。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

愛国主義全盛の時代。王国の兵士たちが今まさに、戦地に赴こうとしている。銃には花が飾られ、歓呼の中を行進する兵士たち。荒地には、美女の心臓をとって喰らうという魔法使い、ハウルの動く城まで現れていた。そんな町から離れて歩く、ひとりの少女がいた。少女ソフィー(声:倍賞千恵子)は18歳。荒地の裾野に広がる町で生まれ育ち、亡き父の遺した帽子屋を切り盛りしている。妹のレティーは八方美人で人当たりも良く、街いちばんのカフェ、チェザーリの看板娘。ソフィーは妹によくこう言われる。「本当に帽子屋になりたいの?」。でも、生真面目なソフィーには、コツコツと働くしかやることがない。たまにひとりになると、自分が本当は何をやりたいのか。本当にやりたいことなんてあるのか、と考えてしまう娘だった。ソフィーはある日、街で美貌の青年・ハウル(木村拓哉)と出会う。何かに追われているらしいハウルは、ソフィーと共に天へ舞い上がったかと思うと、束の間の空中散歩にソフィーをいざなう。まるで夢のような出来事に、心を奪われるソフィー。しかしその夜、ソフィーは荒地の魔女(美輪明宏)と名乗る不気味な風貌の魔女に呪いをかけられ、なんと90歳のおばあちゃんに姿を変えられてしまうのだった。このままでは家にはいられない…。ソフィーは荷物をまとめ、人里離れた荒地を目指し、ハウルの動く城に潜り込む。実はハウルは、ジェンキンス、ペンドラゴンの名を使い分ける、天才的な才能を持つ魔法使い。強大な力を持ちながら、王宮からの再三の招請にも応じず、動く城の中で毎日を無為に過ごしていた。かつてはキングズベリーの王室にいたこともあったらしいが、それも昔の話である。動く城にはハウルのほかに、ハウルと契約を結び、暖炉に縛りつけられているらしい火の悪魔カルシファー(我修院達也)、ハウルの幼い弟子マルクル(神木隆之介)が住んでいた。身寄りのないマルクルは、師匠ハウルに代わって城へやってくる市民や王宮からの使いに対応している。一方カルシファーはソフィーに、契約の秘密を見破ってくれれば、元の姿に戻してやる、と取引を持ちかける。こんな面々とともに、ソフィーの新生活が始まるが……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2005年6月下旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:ハウルの動く城

2005年6月上旬特別号

日本映画紹介/外国映画紹介:ハウルの動く城

2005年1月上旬新春号

劇場公開映画批評:ハウルの動く城

2004年12月下旬号

巻頭特集 「ハウルの動く城」:グラビア

巻頭特集 「ハウルの動く城」:対談 鈴木敏夫×山田洋次

巻頭特集 「ハウルの動く城」:二次体験のススメ

サントラ・ハウス スペシャル:「ハウルの動く城」

2004年12月上旬号

HOT SHOTS:「ハウルの動く城」

2023/08/24

2023/08/24

62点

テレビ/無料放送/読売 テレビ 


ソフィーは呪いにかけられてからの方がイキイキしていて良い。ハウルの気持ちに最後に気付けて良かった。カカシは残念でした。

2011/01/26

2023/08/14

85点

選択しない 


このバカげた戦争を終らせませう

 2004年公開の「ハウルの動く城」は、「魔女の宅急便」以来の原作付き。原作はダイアナ・ウィン・ジョーンズ「魔法使いハウルと火の悪魔」(徳間書店)。元本屋なので本書の存在は知つてゐましたが、未読であります。脚本・監督=宮崎駿。

 帽子屋の長女・ソフィーは兵隊にナンパされて困つてゐたのを、美青年のハウルに助けられます。ハウルは魔法使ひで、相当の実力があるやうです。しかしハウル自身も、「荒れ地の魔女」に追はれる身。結局ソフィーは巻き込まれ、魔女の呪ひで老婆の姿に変へられてしまつた......!

 「ハウルの動く城」で生活するメムバアが皆ユニックで魅力的。主のハウルは一見クールなイケメンですが、案外子供つぽいところがあり感情的にもなるのが可笑しい。火の悪魔カルシファーと契約し、自らの心臓を預け自由を奪つてゐます。
 事前にキムタクさんが声を当てると分つてゐたので、その先入観から酷評された記憶があります。事前情報なく見たら、多分何の違和感もなかつたのでは。それを考へると、「君たちはどう生きるか」みたいに、一切の事前情報をシャットアウトするのも一つの見識だなと思ひました。

 動く城の舵取りをするのが、火の悪魔カルシファー、兎に角働き者。最後は自由を得たのに、結局戻つてくる良い奴です。
 ハウルの弟子・マルクルも良い。来客の対応には老人のフードを被ります。「待たれよ」つてのが味があつて良いですね。かかしのカブもソフィーを追つてこの城の住民になります。

 ヒロインのソフィーは、自分は綺麗ぢやないと思ひこみ劣等感を抱いてゐます。老婆にさせられますが、案外この現実を素直に受け入れてゐます。普通ならもつと取り乱すでせうに。グレゴール・ザムザ級ですな。「90歳」と云ふのは義母ハニーが彼女の声を聞いて、90歳のおばあちやんみたいと述べた事によるのでせう。実際には分かりません。
 その行動力を見ると、とても90歳には見えず、精精75歳くらゐに感じました。時々18歳の姿に戻る瞬間があり、その都度若返つてゐるやうな気がします。少女モードも老婆モードも倍賞千恵子さんが声を担当。これまた批判的な意見が多いけれど、やはり先入観に囚はれた結果だと存じます。

 荒れ地の魔女は、最後までハウルを苦しめる存在になるかと思つたら、ハウルの師匠・サリマンに魔力を奪はれ本来の老婆の姿になつてしまふ。此方の方が90歳ぽいです。
 マダム・サリマンが一番権力的には強いやうです。最後は総理大臣と参謀長を呼びつけ、戦争を終結させるのだから。ハウルに召集令状(?)を出したのも多分彼女の意志と思はれます。

 内容はやや難解で分かりづらいとの評があります。難解と云ふより、説明不足で背景が分らず、特に後半は破綻してゐるやうな気もします。特に何故戦争が始つてゐるのか、そしてあんなにあつさり終れるものなのか、拍子抜けしてしまひます。ただ、宮崎駿氏は、起承転結がキチンと決つてゐる物語を嫌つてゐたので、これも計算通りなのでせう。

 しかし物語のセオリーを無視しながら、最後はハピイエンドで纏めやうとするので、壮大な物語が急速に萎んでゆく印象を与へてしまひます。キス魔と化したソフィーが、ラストに次々と奇跡を起こし、かかしのカブまでが実は人間で元の姿に戻るのはやりすぎではないでせうか。ま、ハピイエンドは好きだからいいけど。

 それらの不満も、飽くまでも過去の奇跡的な傑作と比較しての話で、背景の街並みや動く城、魔法の掛け合ひ、ソフィーとハウルのラヴストオリイなどの見所があり、本作単体ではそれなりに魅せるのであります。メッセージ性よりもスペクタークルを愉しめば良いでせう。

2023/04/04

2023/04/23

85点

レンタル 


毎度感心する神木隆之介の声優スキル

ネタバレ

しかし、ばあさんになったのに、即時受け入れ過ぎでは。
そして、それで戦争解決って一体。。。

2023/01/06

2023/01/10

70点

テレビ/無料放送/日本テレビ 


「この城が動く。」

何度かTVで観ているのだが毎回途中からで頭から観たことがない。
そして今回も。
10分程度経ってから観たのだがソフィーがすでに老婆。
何故老婆になったのかわからない。
それがわからないのでお話にならない。
そう思いながら最後まで観賞。
フワッとはわかったのだがそこの描写を観ないことには微妙な気持ち。
次地上波でやるときは頭だけはちゃんと観ようと思う。

2023/01/06

2023/01/07

75点

テレビ/無料放送/日本テレビ 


人を殺すことに魅了されながらも、平和を願い、平和を愛する・・・


初公開の2004年にも映画館で鑑賞し、その後は、テレビ放映されるのを何度か途中から観ました。
初鑑賞時の感想は「ハナシ的にはよくわからないけど、なんだかすごいなぁ」というのが正直なところでしたが、今回再鑑賞して、ハタと気づきました。
もしかしたら、全然わかっていなかったのではないかしらん、ということに。

戦争が続くある国のこと。
父親の帽子店で日々、帽子を作りつづけていた18歳のソフィーは、ある日、荒地の魔女に呪いをかけられ90歳の老婆になってしまった・・・・

というところから始まる物語をいまさら繰り返す必要はないでしょう。
ソフィーが主役の作品のように思われますが、やはり、主役はタイトルにもあるハウル。

ハウルの立ち位置がよくわからなかったのですが、『紅の豚』、本作、『風立ちぬ』と3本並べると、本作の立ち位置がよくわかります。

ハウルは、平和を愛するが、逆に戦闘も好きな少年の暗喩で、戦争と平和の間で揺れ動く宮崎駿少年の姿でしょう。

ハウルはカルシファーという「火の精霊」の命を救う代わりに、心臓を与えます。
心臓を与えた代わりに得たハウルの能力は、鋼鉄の羽に覆われて空を飛ぶ能力。
ハウルはその能力を使って、人々を救うことを目的に戦場で敵をやっつけますが、人々を救うとはいいつつも、超人(鳥人)としての能力を発揮することが楽しくてたまらない。

そんなアンビバレンツな立場です。

「火の精霊」とカルシファーのことを書きましたが、正しくは火器の流れ弾、爆発の欠片の火花です。

爆発の火花は美しい。
しかし、それは人を殺すためのものだ。
人々を救うためには敵をやっつけなければならないが、それは敵という人を殺すことだ。

人を殺すことに魅了されながらも、平和を願い、平和を愛する・・・

自己矛盾の塊のような存在のハウル。

映画は、最後の最後で、停戦に向かうことになりますが、当初の案では「それでも戦争はつづいた・・・」という字幕が出る案もあったようです。

ウクライナでの戦争が続く中での新年最初に放送する映画として、本作を選んだテレビ局の英断に拍手を贈りたいものです。

2023/01/06

2023/01/06

-点

テレビ/無料放送/日本テレビ 


ヒン!原田大二郎さん

カルシファー 我修院達也さん!すき
サリマン先生 加藤治子さん!すてき
マルクル 神木隆之介さん!かわいい