誰も知らない

だれもしらない|----|----

誰も知らない

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レビューの数

110

平均評点

79.1(927人)

観たひと

1645

観たいひと

155

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2004
公開年月日 2004/8/7
上映時間 141分
製作会社 「誰も知らない」製作委員会(テレビマンユニオン=バンダイビジュアル=エンジンフイルム=シィースタイル=シネカノン)
配給 シネカノン
レイティング
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督是枝裕和 
脚本是枝裕和 
企画安田匡裕 
プロデューサー是枝裕和 
撮影山崎裕 
美術磯見俊裕 
三ツ松けいこ 
音楽ゴンチチ 
音楽プロデューサー佐脇章太 
録音弦巻裕 
音響効果岡瀬晶彦 
アソシエイト・プロデューサー浦谷年良 
河野聡 
助監督熊谷喜一 
スチール川内倫子 
その他小林栄太朗 
李鳳宇 
重延浩 
川城和実 
田口聖 
白石始 
小林身和子 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演柳楽優弥 福島明
北浦愛 福島京子
木村飛影 福島茂
清水萌々子 福島ゆき
韓英恵 水口紗希
YOU 福島けい子
串田和美 吉永忠志
岡元夕紀子 吉永江理子
タテタカコ 宮嶋さなえ
加瀬亮 広山潤
平泉成 中延司
木村祐一 杉原
遠藤憲一 京橋
寺島進 少年野球の監督
村野ともまれ 
田中慶太 
黒沼博美 
俵木藤汰 
金替康博 
小池幸次 
杉弥生 
加藤四朗 
高山雄大 
堀田大陸 
柘植亮二 

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

実際に起きた事件をモチーフに、母親に捨てられた4人の幼い兄妹がアパートの一室で人知れず生き抜いていこうとする姿を描いたドラマ。監督・脚本は「帰ってきた刑事まつり/はぐれちゃった刑事」の是枝裕和。撮影を「沙羅双樹」の山崎裕が担当している。主演は、映画初出演となる『クニミツの政』の柳楽優弥、新人の北浦愛、木村飛影、清水萌々子。第78回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第1位、日本映画助演女優賞(YOU)、日本映画新人男優賞(柳楽優弥)受賞、第59回毎日映画コンクール日本映画優秀賞、録音賞、スポニチグランプリ新人賞(柳楽優弥)受賞、第57回カンヌ国際映画祭男優賞(柳楽優弥)受賞、第47回ブルーリボン賞作品賞、監督賞受賞、第29回報知映画賞作品賞受賞、第28回日本アカデミー賞優秀助演女優賞(YOU)受賞、第28回山路ふみ子賞福祉賞(是枝裕和)受賞、第26回ヨコハマ映画祭日本映画2004年ベストテン第3位、最優秀新人賞(柳楽優弥)受賞、日本映画ペンクラブ賞会員選出ベスト5日本映画第2位、芸術文化振興基金助成事業作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

秋。2DKのアパートに、母親のけい子と、12歳の明を筆頭に京子、茂、ゆきの4人の兄妹が引っ越して来た。子供たちは、それぞれに父親が違い、学校にも通ったことがなかった。ある日、けい子が20万円の現金と明に「妹弟たちを頼む」とのメモを残して姿を消した。それから1カ月、4人での生活を続けていた子供たちの前に、ふいにけい子が戻って来る。「どこへ行っていたのか」と尋ねる明に、「仕事で大阪へ行っていた」と嘯くけい子。そして再び、彼女は「クリスマスに戻る」と言って部屋を出て行った。しかしそれ以後、約束のクリスマスやお正月が過ぎても、けい子は帰って来なかった。母親に捨てられた。そう気づいた明は、妹たちにそれを悟られないよう生活を続けていこうとするが、やがて金も底を尽き、電気や水道も止められてしまった。明は、やりきれなさから妹弟たちに辛くあたることもあった。そんな中、ゆきが椅子から転落して死んだ。公園で知り合った不登校の少女・紗希の力を借りて、ゆきといつか飛行機を見に行こうと約束していた羽田へ向かった明は、そこに彼女の遺体を埋葬すると、アパートへと戻り、遺された妹弟たちとの生活を再開する。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年7月下旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第8弾 2000年代日本映画ベスト・テン:ベスト11

2005年4月下旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:誰も知らない

2004年9月下旬号

劇場公開映画批評:誰も知らない

2004年8月下旬特別号 創刊85周年記念特別号2

特集 「誰も知らない」:対談 是枝裕和×斎藤環

特集 「誰も知らない」:2本の少年映画を横断する「誰も知らない」「16歳の合衆国」

特集 「誰も知らない」:「16歳の合衆国」マシュー・ライアン・ホーグ監督 インタビュー

2025/02/21

2025/02/21

80点

VOD/U-NEXT 

・ゴンチチの劇伴が明るくポップであるが、描かれる内容は子供だけの出口の見えない壮絶な生活 憤りと虚しさが心を包む作品
・是枝監督の撮影技法、画質は荒く手振れがするカメラであり、そこで同居しているようなドキュメンタリックな撮影、やるせない心情に寄り添うような手振れと彼らに寄った画角 劇伴と相反する壮絶な人生が丁寧に描かれている
・ほぼ子供だけで描かれる作品で、まったく違和感のない演技 是枝監督の子供演出は流石
・奔放な母親、セリフにもあるが自分の幸せを最優先として子供置き家を出る 到底生活できるレベルではないが送金だけは続けるものの、劇中ではおおよそ1年弱は子供を放置 家を出て半年後に長男が送金元を番号案内で探し、電話した場面、堂々と新しい名字で出た場面のショックがあまりにもでかい いなくなった母親の代わりにお年玉を用意する長男、コンビニ女性店員に記名を頼むが、字の違いに気づく長女もさらに切ない
・必死に生きる子供たち 長女はやることが無くひたすら時間を過ごす、ある程度理解はしていてお金を長男に渡す場面も切ない 無邪気に遊ぶ次男、拾った土と種で植物を育てたり、無邪気に新しい友達と遊んだり能天気な面も感じられるが彼らしく耐えている 最終的に椅子から落ちて死ぬ次女、アポロを大事に食べたり、一番無邪気に兄弟の中で過ごす 徐々に悲壮感が増す兄弟の生活はつらい
・すべてを背負う長男 元父親たちにお金をせびる場面の大人のクズさ、一時の悪仲間との交流と成長していく彼らに置いて行かれる様子、生きるために知恵を使う彼は責任感と憤りの塊 春には電機や水も止まり貧困の極致、水は公園で電気は諦め風呂トイレも公園で済ます そのほかにもコンビニの廃棄を食べたり、自販機周りの落ちているお金で過ごす 胸が締め付けられる生活
・孤独な兄弟にかかわる同じく孤独な女子高生 彼女の存在は長男や兄弟にとっての新しい接点であり、彼女にとっても新しい家族でもある 次女の埋葬に同行する場面の二人のやるせない表情もいたたまれない
・コンビニ女性店員が警察や児童相談所の案内をしたり、男性店員も廃棄食品の提供、たまたま見かけた野球監督の大人は長男を誘ったりかかわる大人もいる 何とか救いの手が届くことができれば違う結果になっていたのに
・映画のラストも引き続き公園の水くみ 後味は決して良くない、何とか発見されてほしいとの気持ちになる
 

2024/12/29

2024/12/29

90点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/購入/テレビ 


是枝監督の代表作

是枝監督の代表作だと思います。
当時劇場で観た時は学生でしたが、充分に大人になって子どもができた自分にとっては、本当の意味で真に迫るものがありました。
柳楽優弥もそうですが、YOUの演技もそうだし、子どもたちの演技なのか素の部分なのか分からないリアルな演出が、ジワジワと物語に深みを与えると共に、心に地味なパンチをいくつも当ててくるようでした。
とてもつらくて、大人の責任を改めて感じさせられました。

2024/12/01

2024/12/01

80点

その他/amazon 


説明不要の名作。

しんどい。
柳楽優弥、がんばってて辛い。
Youはひどい。

2024/10/26

2024/10/26

70点

テレビ/有料放送/チャンネルNECO 


YOUが多くの主演女優賞受賞

その通りの名演技だけど映画にのめり込んだ身には辛い気もする。映画の世界でのことで有って欲しい!ー

2024/07/18

2024/07/19

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 


やっと観た

そのテーマゆえになかなか観る決心がつかなかった作品。実話ベースらしいが、ニュースなどで虐待、ネグレクトの話題がなくならないのはつらい。これも子役たちの演技が素晴らしいので胸にぐっと迫る。
いつになればこんな事件がなくなるんだろうと思いながら観た。

2024/05/13

2024/05/13

44点

選択しない 


勘違い星人、是枝マン誕生

日本の子役の演技レベルは最低だが、本作はそうではない。
ただ、リアリティラインの低さと幾人のキャラクターの薄っぺらさが彼らの献身を台無しにしている。