ニューヨークの空港到着時に母国でクーデターが起き政府が消滅、パスポートが無効になり空港でしばらく足止めとなった男(トム・ハンクス)の奮闘を描いたヒューマンドラマ。
言葉が通じず英語が喋れないので空港職員や税関と意思疎通できず騒動となる。とにかく空港生活者という設定が面白く、中で居住空間をつくり友人も出来てくる。しまいには中で仕事について稼げるようになるのがあり得ないが面白い。しまいにはCA(キャサリン・セダ・ジョーンズ)と空港内デートするのだから凄いメンタルである。やがて彼のニューヨークでの目的も分かり、母国の政情も安定、なんやかんやありながらも無事空港を出られる。その際の周りのお祭り騒ぎがやりすぎの様な気もするが、これぐらい盛り上げた方がカタルシスがあるなと思い直した。
主演のトム・ハンクスの上手さと、空港全体が全てセットによる撮影というスピルバーグの活動写真屋魂に感心する。