2021年4月7日に鑑賞。DVDにて。1時間54分49秒。スタンダード・黒白。
Allied Artists Corporation=Roy Del Ruth Production。脚本はエヴェレット・フリーマン、原作がハーバート・クライド・ルイスとフレドリック・ステファーニである。
歌『It's a Wonderful Wonderful Feeling 』『That's What Christmas Means To Me 』『Speak-My Heart 』作曲・作詞:ハリー・レヴェル、『You're Everywhere 』作詞:Paul Webster 、作曲:ハリー・レヴェル、歌:The King's Men。劇中ではゲイル・ストームが歌っている。
クリスマス・ストーリーである。「クリスマス・キャロル」の変型か。クリスマスの天使ものか。NYの億万長者マイケル・オコナー(チャーリー・ラグレス)のクリスマス・シーズンに空いている邸宅に住み着くホームレスのアロイシアス・T・マッキーバー[マック](ヴィクター・ムーア)の所に復員軍人で無職のジム・ブロック(ドン・デ・フォー)が同居する。そこに花嫁学校(finishing school)から逃げたオコナーの娘トゥーディ(ゲイル・ストーム)18歳がやって来る。2人の話を聞いたトゥーディはオコナーの娘であることを隠し、服を盗みに入ったと嘘をついて同居することに。更に、身元を隠したオコナー本人と離婚した妻メアリー(アン・ハーディング)も料理人として住み込む。
ヴィクター・ムーアが素晴らしい。オコナーの服を着て富豪気取りのマックのヴィクター・ムーアと、自分の服を着られて古着で皿洗いなどをさせられる億万長者マイケルのチャーリー・ラグレスの対比が笑わせる。
ラストはちょっとカットされたのか?レストランのジムとトゥーディ。テーブルがガタつく。支配人がメニューを折って脚に敷く。またガタつく。支配人が2枚目のメニューを折り曲げて敷く。またガタつく。支配人がテーブルを取り換えたが、またガタつく。この後の2人の会話が少し変だ。ジム「ボリビアへ行くよ」トゥーディ「1年間は長いわ」ジム「あのシャンパン男から~」トゥーディに気があるらしいこの「シャンパン男」の登場は今までに一度もない。
トゥーディ役のゲイル・ストームが素晴らしい美人である。日本人好みの顔である。2作品にしか出演していないのか。
帰宅したマイケルが料理の臭いに鼻をピクつかせる。マイケルは妻メアリーが来ていることはまだ知らない。マイケル「この匂いは?スラムガリオンか?アイルランド風シチューだ。やはり、スラムガリオンだ。もう何年も食べていない。以前の妻が・・・」と台所に入ると鍋がグツグツ煮えている。一口なめる。メアリー「懐かしい?」マイケル「メアリー!」メアリー「ジムに会いに来たのよ」