ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版

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ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版

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レビューの数

33

平均評点

86.7(347人)

観たひと

593

観たいひと

120

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1953
公開年月日 2003/9/13
上映時間 118分
製作会社 Paramount Pictures
配給 パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダ-ド
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アメリカン・フィルム・インスティテュートが2000年に発表した“アメリカが生んだ最も素晴らしいラブストーリー ベスト100”の第4位に選ばれた恋愛映画。製作から50周年を迎え、“デジタル・ニューマスター版”として再び公開された。この映画によって、主演のオードリー・ヘプバーンは無名の女優からハリウッド・スターとなった。なお脚本は、当時の赤狩りでハリウッドから締め出されていたダルトン・トランボが、友人のイアン・マクラレン・ハンター名義で初稿を執筆、これにハンターが手を加えたものを、さらにジョン・ダイトンが改稿するかたちで決定稿に至った。初公開時はトランボの名前は伏せられていたが、のちに当時の事情が明らかになり、デジタル・ニューマスター版には新たにトランボの名がクレジットされている。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ヨーロッパ最古の王室の王位継承者、アン王女(オードリー・ヘプバーン)は、欧州親善旅行でロンドン、パリなど各地を来訪。ローマでは、駐在大使主催の歓迎舞踏会に出席する。強行軍にもかかわらず、元気に任務をこなしていた王女だが、内心では分刻みのスケジュールと、用意されたスピーチを披露するだけのセレモニーにいささかうんざり気味。就寝の時間になると、侍従たちを前に軽いヒステリーを起こしてしまう。主治医に鎮静剤を注射されたものの、気が高ぶっているため、なかなか寝つけない。ふと思いついた彼女は、宿舎である宮殿をひそかに脱出する。夜のローマをぶらぶら歩いていた彼女は、やがて先ほどの鎮静剤が効いてきて、道ばたのベンチに身体をぐったりと横たえる。そこを偶然通りかかったのが、アメリカ人の新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)。若い娘がベンチに寝ているのを見て、家に帰そうとするが、アンの意識は朦朧としていて埒があかない。彼女をそのまま放っておくこともできず、ジョーはアンを自分のアパートへ連れて帰り、一晩の宿を提供する。翌朝、うっかり寝過ごしたジョーは、まだ眠っているアンを部屋に残したまま、新聞社へ向かう。支局長から「アン王女は急病で、記者会見は中止」と聞いたジョーは、そこではじめて昨晩の娘の正体が、実はアン王女だったことに気づく。王女には自分が彼女の身分を知ったことを明かさず、ローマの街を連れ歩いて、その行動を記事にできたら大スクープになる! ふってわいたチャンスに色めき立ったジョーは、アン王女の特ダネを取った場合の破格のボーナスを支局長に約束させる。 ジョーのアパートで目を覚ましたアンは、思いがけない事態に驚くが、同時にワクワクするような気分も感じていた。アパートを出た後も、せっかく手に入れた自由をすぐに捨て去るには忍びず、街をのんびりと散策。ジョーに借りたお金で、かわいいサンダルを買ったり、ヘアサロンに飛び込んで長い髪をショートにしたりと、ごくふつうの女の子のように楽しい時間を満喫する。アンがスペイン広場でジェラートを食べていると、彼女の後を追ってきたジョーに声をかけられる。偶然の再会を装う彼の「思いきって1日楽しんだら?」という声に押され、アンは宮殿に戻るのを夜までのばすことに決める。スクープに必要な証拠写真をおさえるため、ジョーは同僚のカメラマン、アービング・ラドビッチ(エディ・アルバート)も誘って、アンにローマ案内を買って出る。オープンカフェでは初めてのタバコを試し、2人乗りしたスクーターで街中を疾走。真実の口や、祈りの壁など名所の数々も訪れた。夜は、サンタンジェロの船上パーティーに参加するが、その会場にはついにアン王女を捜しにきた情報部員たちが現れる。アンとジョーは情報部員相手に大乱闘を繰り広げた後、一緒に河へ飛び込んで追手の目を逃れる。つかの間の自由と興奮を味わううちに、いつの間にかアンとジョーの間には強い恋心が生まれていた。河からあがったふたりは、抱き合って熱いキスを交わす。お互いへの本当の想いを口に出せないまま、アンは祖国と王室への義務を果たすために宮殿へ戻り、ジョーは彼女との思い出を決して記事にはしないと決意する。その翌日、宮殿ではアン王女の記者会見が開かれる。アービングは撮影した写真がすべて入った封筒を、王女にそっと渡す。見つめ合うアンとジョー。「ローマは永遠に忘れ得ぬ街となるでしょう」笑顔とともに振り向いたアン王女の瞳には、かすかに涙の跡が光っていた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020/05/01

2020/05/02

-点

レンタル/北海道/TSUTAYA/TSUTAYA 札幌駅西口店/DVD 
字幕


すばらしい

オードリーヘップバーンの美しさと演技。グレゴリーペックのカッコ良さと落ち着き。ローマの観光地を楽しく魅せつつ2人の関係性の変化。それらを上手く見せる傑作映画。

2010年代

2020/04/11

94点

選択しない 
字幕


ラストシーンに全てを集約した名画

オードリー・ヘプバーンを大々的にフーチャーしたメルヘンチックなファンタジーを想像していたので中盤までの結構ダークな展開に驚きを隠せず。

特ダネを狙ってゴシップ記者(厳密には違うが便宜上)が王女に近付きその様子を仲間が盗撮、何も知らぬ王女はローマの休日を楽しみ…と冷静に見れば下衆の極み的な話である。

しかしラストは冒頭と一転した気品溢れる王女の記者会見で大団円を迎える。王女の「友情を信じる」とのスピーチにカメラマンが盗撮した写真を王女に手渡す。カタルシスが炸裂し不満は全て解消。これでこそ名画です。

2020/04/10

2020/04/11

100点

映画館/徳島県/シネマサンシャイン北島 
字幕


「午前十時の映画祭10+」にて鑑賞

あまりにも名作
いまさら私ごときが何を書くことがあろう。

何度も何度も観た作品。
字幕なんかなくても覚えてしまった。
大きなスクリーンで観るヘップバーンは凛としてどこまでも美しい。
知らぬ間に涙がこぼれた。

これぞ映画!
やっぱり映画って素晴らしい!

2020/03/30

90点

選択しない 


オードリー演じるアン王女が素晴らしかった。新聞記者との貴重な1日を目一杯楽しむ様子はこちらまで楽しくなる。二人はお互いを思い合うが、アン王女は自身の任務を全うするために戻っていく。
思い出を一生大切に心にしまって

2019/08/31

2019/09/08

94点

選択しない 


やっぱりすばらしい作品

こんなにも素晴らしいと思える作品はないのではないかと何度見ても思う。オードリーのよさをグレゴリーペックがすごく引き出している。最後のアン王女の会見は切ないが愛が詰まっていて、何度見ても感慨深いものがある。
イタリアに行った後にもう一度見たが、今もほとんどの建造物が残っていて、ちがう見方でまた楽しめた。

2019/08/12

2019/08/12

100点

映画館/愛知県/TOHOシネマズ・名古屋ベイシティ 
字幕


例のない傑作

ネタバレ

 大昔、初めてこの映画を見たとき、まさかこの映画の背景に戦争と欧州連合構想、さらには東西連戦への危惧懸念をも意識しているとは知らなかった。確かにこの映画のロマンス部分をめぐる部分とは別に、細かい麺でドルトン・トランボの政治的な思想が強く息づいているのだ。その意味で、昨今のEUがブレグジットなどの事態に直面し揺らいでいることを憂う。『ザ・スクエア』という映画を連想する。
 ほかにもハリウッド映画がサイレントの時代から国を持たないユダヤ人が世界にその存在を示すために駆使した仕組みであることも初めて知った。ハリウッドはある意味でユダヤ教のプロパガンダ的ツールだったことも驚きである。アメリカがトランボを赤狩りで追い出そうとした理由も薄っすらと見えてくる。
 こうした背景を知ることで、この映画には言葉にならない感動が山ほど隠されていることが認識できる。最も感動的なのは、最後の記者会見のシーン。アン王女はまさかジョー・ブラドリーが新聞記者だとは知らず、ここで初めてそのことを知る。この時のオードリーの絶妙な表情とグレゴリー・ペックの笑顔に浮かぶやんわりした涙など、この表情のやりとりに言葉はない。「私は国家間の友情を信じます。人と人との友情を信じるように。」という問いに、記者を代表して「王女様の信頼は固く裏切られないと、固く信じています。」このやりとりに涙する自分は50年前にいなかった。
 今まさに国家間の信頼は傷つき、お互いが疑心暗鬼になっている。
 こうした世の中を見まわしたとき、この二人の会話の裏に控える欧州の統合と戦争を背負う王女の姿。そして彼女がたった24時間の間に子供から大人になる瞬間を描き切るストーリーテリングに圧倒される。”祈りの壁”でアーニャが小さく「12時にカボチャの馬車で帰らなければ」という小さなセリフに彼女の意思が示される。
 
 この映画を完全に支配しているのはオードリーである。彼女の仕草、表情、そして変化に合わせて、見る側は瞬く間に魅了される。巧妙に計算された映画でありながら、彼女の存在そのものがこの映画を永遠の名作に仕上げている。どのシーンをとっても魅力的で、誰もが彼女に魅了される。これほどまでに象徴的な映画はほかに例がない。