オードリー・ヘプバーンを大々的にフーチャーしたメルヘンチックなファンタジーを想像していたので中盤までの結構ダークな展開に驚きを隠せず。
特ダネを狙ってゴシップ記者(厳密には違うが便宜上)が王女に近付きその様子を仲間が盗撮、何も知らぬ王女はローマの休日を楽しみ…と冷静に見れば下衆の極み的な話である。
しかしラストは冒頭と一転した気品溢れる王女の記者会見で大団円を迎える。王女の「友情を信じる」とのスピーチにカメラマンが盗撮した写真を王女に手渡す。カタルシスが炸裂し不満は全て解消。これでこそ名画です。