不思議惑星キン・ザ・ザ

ふしぎわくせいきんざざ|Кин-дза-дза!|Kin-Dza-Dza

不思議惑星キン・ザ・ザ

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レビューの数

56

平均評点

76.6(270人)

観たひと

413

観たいひと

44

(C) Mosfilm Cinema Concern, 1986

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF / コメディ / ドラマ
製作国 旧ソ連=ジョージア
製作年 1986
公開年月日 2001/7/21
上映時間 135分
製作会社 モスフィルム・スタジオ
配給 パンドラ
レイティング
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演スタニスラフ・リュブシン Vladimir Nikolaevich Mashkov
ユーリー・ヤコヴレフ Bi Patsak
エヴゲーニー・レオノフ Uef Chatlanin
レヴァン・ガブリアゼ Gedevan Aleksandrovich

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

合い言葉はク-!。ソ連で公開当時、評論家からはさんざんな不評だったにもかかわらず、ソ連全土で1570万人を動員。日本では1989年の“ソビエトSF映画祭”で特別上映されただけの幻のカルト・ムービー。ニュ-プリント、新訳字幕バージョンで2001年に再公開。2016年8月20日よりデジタルリマスター版再公開。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

妻に頼まれ夕飯の買い物に街へ出た建築技師マシコフに、「あの人が変なことを言ってます」と学生ゲデバンが助けを求めてきた。浮浪者のようなその男は、自分は他の惑星から来た者で、自分の星に帰りたいと2人に話す。そんな話など信じないマシコフは、男が持っていた“空間移動装置”のボタンを押してしまう。次の瞬間、マシコフとゲデバンは砂漠のど真ん中に。「もしかして、あの男の星にワープしてしまったんじゃ…」と不安がるゲデバンに「ここはソ連国内の砂漠、カラクルムだ」と言い張るマシコフ。しかし、そこは地球から遠く離れたキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクだったのだ……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2001年8月上旬号

特別企画3 miniシアターにmini(観に)イコウ 夏のミニシアター系映画カタログ:作品推薦「不思議惑星キン・ザ・ザ」

新作紹介:不思議惑星キン・ザ・ザ

1991年2月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):不思議惑星キン・ザ・ザ

2025/07/10

2025/07/10

80点

映画館/東京都/早稲田松竹 
字幕


まさに題名通り不思議な映画だが、今観るとロシアという国、国民性を理解するのに、かなり役立つように思われる。
製作された1986年は旧ソ連邦が崩壊する直前であり、日本で公開されたのは何と2001年、プーチン政権が成立した直後。
わけも分らず、別の惑星に飛ばされたロシア人の男二人が、そこで彼らからすると全く不条理で理解できない体制に直面する。その実態を面白おかしく描いているところが実はかなり皮肉を効かせた表現ということなのだろう。
冷戦末期で欧米的資本主義と民主主義の波がソ連邦内にも押し寄せていたわけだが、彼等から見るとそのお仕着せの主義思想は全くおかしなものにしか見えない。ただ、付き合っていく内にはそのおかしな主義思想も理解するようにはなるが、彼等自身のスタイルは頑固に変えようとはしない。
プーチンが常に主張してきた、自分達は自分達の主権下で行うことに対し他国の主義主張で判断したり、それを押し付けることは止めてもらいたい。自分達も他国の主権は尊重して口出しするつもりはない。ウクライナ侵攻については旧ソ連邦解体時のいきさつ等複雑な事情もあるようで、我等欧米からの情報にしか接していない者には一方的にロシアが悪いように感じているが、必ずしもそういった単純な話でもなさそうだ。(高倉健の仁侠映画的な一面もあるらしい。)もちろん、いかなる理由があったとしても、プーチンの採った対応は許されることではないが、ロシア人の思想、信条を考えるには恰好の教科書的作品だったような気がする。

2024/12/15

2025/01/08

60点

レンタル 
字幕


オフビート   

ネタバレ

発想の妙光るプロットに好感するものの、ドラマ展開も、語り口も、演技も、映画美術も、音楽も、良くも悪くもすべてがオフビートな気がしなくもなく、135分の上映時間がかなり長く感じてしまった。しかしまぁ、東西冷戦下末期のソ連でこんな奇天烈なSF映画が撮られていたことにただただビックリ。異星で苦楽を共にした仲間への信頼と友情がジワリと滲むエンディングがイイ。

2024/10/09

2024/10/10

85点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
字幕

音楽が頭を離れない。クー。

とにかくスケールが大きすぎて圧倒される。延々と砂漠の中で進むドラマは「デューン」や「スターウォーズ」を凌駕するような内容で、当時のソビエトモスフィルムの懐の深さを感じさせる。

まるで意味のないSFコメディのように見せて、実は厳しい階級について皮肉っているようだ。ステテコの色がそれを示すらしく、この惑星にたどり着いた2人の地球人にとってこの階級間の軋轢を読み取るのが難しい。

鼻につけられた鈴、鐘のような宇宙船など、あとにも先にもこのようなイメージを象る映画を見たことがない。そしてマッチ。地球人が手に持つマッチを駆け引きの材料にして交渉する。この燃料(エネルギー)の希少性についても、いろいろ想像させるものがある。

惑星にワープして、長い旅を終えたふたりがモスクワですれ違うがお互いに気づかす、そしてふと気づいた瞬間、キンザザでお礼のポーズをとって終わるラストに大笑い。

2024/05/13

2024/05/13

100点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
字幕


斬新さと社会風刺

これをスターウォーズと比べるというのは広報の手口であるのだけれど、ロシア文学は古くから人道的でユーモラスさや人の強さを謳って来た系譜と、風刺というSFならではの切り口が、当時のソ連でヒットするまでの潜在スペックを持っていたのだろう。

2024/03/09

2024/03/10

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/購入/テレビ 
字幕


こんなに面白い映画がロシアに!!

ナンセンスでセンスが良くて、ちゃっちくて壮大で美しい!
この映画、めちゃくちゃ面白いじゃないですか!

2024年

2024/01/21

65点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/購入/PC 
字幕


マッチ命の連中 そいつが俺のやり方♫

青空球児・好児コント劇場、ゲロゲ〜ロ