原題"Monsters, Inc."で、モンスターズ社の意。
多種多様なモンスターたちが暮らす世界が舞台で、モンスターズ社は発電会社のようなもの。人間の子供たちの悲鳴をエネルギーにしていて、子供部屋にある扉で人間界と繋がっていて、夜な夜なモンスターたちがそれぞれ子供部屋に出掛け、子供たちの悲鳴をボンベに入れて帰って来る。
モンスターを友達だと思っている女の子ブーが扉を通ってモンスターズ社に入り込んでしまい、毛むくじゃらのサリーと一つ目のマイクがブーを子供部屋に戻すために大騒動を繰り広げるというのがストーリーの骨子。これにサリーのライバル、ランドールと社長のウォーターヌースの不正が絡み、サリーが二人の悪事を突き止め、ブーを無事子供部屋に戻す。
この間、お邪魔虫のブーとサリーの間に愛情が芽生え、悲しい別れとなるが、悲鳴ではなく笑い声に10倍のエネルギーがあることがわかり、交流が復活するというハッピーエンド。
最近は子供たちがモンスターを恐れなくなり、エネルギー不足に陥っているという事情がランドールと社長の不正の背景にあるが、最後はモンスターと子供たちはwin-winで仲良くなれるという、ピクサーらしいオチがほのぼのとさせる好篇。
サリー、マイクを始め、モンスター・キャラクターのデザインが良くできていて、且つバラエティに富んでいるのが魅力的。ブーもあざとさのない可愛らしさがいい。