インファナル・アフェア

いんふぁなるあふぇあ|無間道|Infernal Affairs

インファナル・アフェア

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レビューの数

108

平均評点

82.0(763人)

観たひと

1232

観たいひと

72

(C)2002 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション / サスペンス・ミステリー
製作国 香港
製作年 2002
公開年月日 2003/10/11
上映時間 102分
製作会社 ベイシック・ピクチャーズ
配給 コムストック
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

警察とマフィア、それぞれのスパイとして敵側に潜入している二人の男を描いたサスペンス・ドラマ。監督・製作・撮影は「拳神 KENSHIN」のアンドリュー・ラウ。共同監督・共同脚本は「ファイナル・ロマンス」のアラン・マック。出演は「Needing You」のアンディ・ラウ、「HERO」のトニー・レオン、「ドリフト」のアンソニー・ウォン、「アクシデンタル・スパイ」のエリック・ツァン、「冷静と情熱のあいだ」のケリー・チャン、「Needing You」のサミー・チェン、「ファイナル・ロマンス」のエディソン・チャン、これが日本初登場となるショーン・ユー、歌手のエルヴァ・シャオほか。第22回香港フィルム・アワード主要7部門受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

マフィアの組員ラウ(アンディ・ラウ)は、ボスであるサム(エリック・ツァン)の指示で香港警察に潜り込み、10年で内部調査課の課長に昇進。ベストセラー作家メリー(サミー・チェン)との結婚も内定していた。一方、ラウと同じ警察学校に通っていたヤン(トニー・レオン)は、組織犯罪課のウォン警視(アンソニー・ウォン)の指示で、サム率いるマフィアに潜入。今では麻薬取引を任されるまでになっていた。しかしヤンは長年に渡る内通捜査で自分を見失い、精神科医リー(ケリー・チャン)のもとに通院。いつしかヤンはリーを愛し始めていた。ある夜、ヤンから大きな麻薬取引を行うとの情報を得たウォン警視は、水面下で調査を始めるが、同時に警察の動きがラウからサムに伝わり、検挙も取引も失敗に終わる。双方にスパイがいることが明らかになった。ラウとヤンは、それぞれ裏切り者を探すよう命じられる。やがて争いの中で、サムの手下にウォン警視が殺される。サムの残忍さに嫌気がさしたラウは、サムを射殺。そしてヤンは、ラウがマフィアのスパイであることに気づくが、やはりサムの手下にヤンも殺される。残されたラウは、ヤンの分まで警官として生きていくことを決意するのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年7月上旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第7弾 2000年代外国映画ベスト・テン:ベスト16

2003年12月上旬特別号

日本映画紹介/外国映画紹介:インファナル・アフェア

2003年11月下旬号

劇場公開映画批評:インファナル・アフェア

2003年10月下旬号

巻頭特集 「インファナル・アフェア」:グラビア

巻頭特集 「インファナル・アフェア」:アンドリュー・ラウ&アラン・マック監督 インタビュー

巻頭特集 「インファナル・アフェア」:トニー・レオン インタビュー

巻頭特集 「インファナル・アフェア」:アンディ・ラウ インタビュー

巻頭特集 「インファナル・アフェア」:犯罪映画を記憶とセオリー

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巻頭特集 「インファナル・アフェア」:続編はどうなる

2026/03/22

2026/03/22

95点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


無間地獄

kinenoteの記録によれば3年ぶりの鑑賞。今回、今まで以上に面白かった。
前回鑑賞時の記憶がかなり残っていることに加えて、立て続けにインファナル・アフェアⅡを観たこともあり、ぼんやり観ていた場面の理解が深まったような印象。

当たり前だが、インファナルアフェアⅡ、Ⅲを楽しむ上でさまざまな伏線にもなっていて、その伏線を再認識したような鑑賞だった気がする。

何度か観ていると、サブタイトルの「無間道」という時間、苦しみ、空間に途切れない地獄の道、という意味が“潜伏”という立場意味に置いて奥深い。
何気に観ていた冒頭の「無間地獄」の説明にハッとしちゃったよ。

潜入を続けているヤン(トニー・レオン)はもちろん、潜伏操作の継続を強要するウォン警視(アンソニー・ウォン)、善人になりたいと願いながらも闇組織のイヌとしての役割を果たす内部調査課の課長ラウ(アンディ・ラウ)、続編で知ることになる自分のボスを殺して闇社会てしか生きられないサム(エリック・ツァン)など、誰もが無間地獄に陥っているんだよなあ。
うーん、奥深い。

2026/03/15

2026/03/15

60点

テレビ/無料放送/BS12 トゥエルビ 
字幕


落ちない先の地獄で

自ら選んで警察になる未成年たちがある.しかしその人材はある貧困層や暴力が支配する権力のもとから登用されている.警察での訓練を経て,長期の潜入捜査のために,またそうした有象無象の悪人社会へと送り込まれる人材もある.その人材が進む過程に「無間道」というタイトルが一旦は重ねられそうである.
良質のステレオ音響に浸って聴いている男たちがいる.ラウ(アンディ・ラウ)とヤン(トニー・レオン)は背格好も年齢も近いように見える.互いが互いの影であるとも言える.組織的な犯罪を営む組織のボス,サム(エリック・ツァン)はヤンを側近のようにして重用している.タイ人との取引は麻薬を扱っているらしい.こうした組織犯罪にあたっているのがラウである.あたり一帯の携帯電話の発信履歴から犯罪に関わっている端末を特定しようとしている.特定できれば傍受も可能という優位が警察組織にはある.ウォン警視(アンソニー・ウォン)は,そうした捜査に対し内部捜査の観点から観察している,そして彼には微妙な指の動きがあり,それがモールス信号ではないかとラウは観察する者を観察している.ラウには小説を書く女性マリー(サミー・チェン)が恋人がいる.また,ヤンには精神科医のリー先生(ケリー・チャン)が恋人になりかけている.
密会は映画館でなされる.ラウとサムは繋がっているのが,ヤンに目撃される.この状況は,自らの影を自分の後方ではなく,前方に見ている.それはそれで不吉であるのかもしれない.
一方,サムはビルの屋上でラウと会っている.サムはエレベーターで下降し,ラウはビルの外部のゴンドラで降りており,その下降手段の違いが運命を分けてもいる.サムは結局はビルから転落して,地上に降り立つ.
やがて,ラウが持つ携帯とヤンの携帯がつながる.二人は埠頭にあるビルの屋上で出会い,互いに知り合うのだろう.生きる者,死ぬ者たちがいる.あるいは生きることそのものが無間地獄であるような社会と世界にあって,死ぬこと,降りること,落ちることは,大きや欲望や衝動となって人間を暗に動かしている.

2012/03/24

2025/02/21

85点

選択しない 


抒情性とハードボイルドが違和感なく調和

ネタバレ

 2002年製作の香港映画「インファナル・アフェア」であります。日本公開は翌2003年。監督はアンドリュー・ラウとアラン・マック。本来はマックの単独監督の予定が、想定外の「オールスタア映画」となつたので、実績のあるラウが加はつたさうです。脚本はアラン・マック&フェリックス・チョン、音楽はコンフォート・チャンとなつとります。好評を得た本作は、ハリウッドで「ディパーテッド」としてリメイクされ、日本でもドラマ「ダブルフェイス」の元となつたのであります。

 香港マフィアのボス・サム(エリック・ツァン)は、警察内部の情報を得る為、配下のラウ(アンディ・ラウ)を警官として警察に潜入させました。既に十年が経過し、警察内での地位も固めてゐます。
 一方でラウと同じ警察学校にゐたヤン(トニー・レオン)は、組織犯罪課のウォン警視(アンソニー・ウォン)に命じられ、サムの配下としてマフィアに潜入します。十年にも及ぶ危険な任務に、精神を病み、精神科医リー(ケリー・チャン)の元へ通院してゐます。ヤンの正体を知るのはウォン警視一人だけです。

 サテ、ヤンの情報で近々大きな麻薬取引が行はれると知つたウォン警視は、水面下で調査を始めるとともに、大掛りな包囲網を編成します。ところが警察の動きはラウによつて、マフィア側に筒抜け。結果的に警察は検挙できず、マフィアも取引は失敗。これにより警察、マフィア双方ともに、スパイが潜入してゐると断定します。皮肉な事に、スパイを暴く役割に、サムはヤンを、ウォンはラウを夫々指名するのでした......

 原題の「無間道」とは仏教で云ふ「無間地獄」の事で、一度入つてしまへば二度と脱出できない、どこまでも苦しみが続く世界。字幕では「長寿は無間地獄 最大の苦しみなり」の文句もあり。マフィア、警察にそれぞれ潜入するトニー・レオンとアンディ・ラウの苦悩そのまゝであります。邦題も「無間道」で好いのに、何故かカタカナを使ひたがるんですよねえ。「インファナル・アフェア」ではイメエヂが湧きません。

 映画冒頭はしばらくストオリイの軸は見えませんが、忽ちこの主役二人の、陰影に満ちた演技に引き込まれました。しかし二人にかかる無間道ぶりは、マフィアに潜入したトニー・レオンの方が格段に上と存じます。任務に成功してもそれは当り前、バレたら即座に死が待つ境遇です。陸軍中野学校みたいですね。

 しかも三年、また三年とその期間を引き延ばされ、いつ元に戻れるか分からない状況では、精神に異常を来しても不思議ではありますまい。見てゐるこちらも、いつバレるかドキドキします。そしてその最期、エレヹーターのシーンは寂寞たる光景でした。警視の死によつて、自分が警官である事すら証明できず、一旦はラウによつてその存在が抹殺されます(死後に名誉復活、警視と同じ墓に入れます)。

 一方のラウは警察組織の中にゐますから、正体がバレただけでは殺される事は無いでせう。勿論マフィア側を裏切つたなら、サムに忽ち消されてしまふでせうが、警官と云ふ身分を公的に得てゐるので、ヤンに比べて少し余裕があります。最後は善人として生きる事を決意しますが、これもこの立場あればこそ。

 主演二人に加へ、夫々のボスであるアンソニー・ウォンとエリック・ツァンが素晴しい。流石に四大影帝と称される面面であります。この二人が留置場でお互ひの腹を探りながらやり取りするシーンは大好きであります。ウォン警視は故意に靴下の左右を違へて穿き、ラウが気付くかどうか試します。車の屋根に落下するシーンは衝撃的。
 精神科医のケリー・チャン、作家のサミー・チェンの、主役二人の相手役も美しくていいし、馬鹿にされた挙句殺されるキョン役のチャップマン・トウも印象深いのです。そして台湾の人気歌手エルヴァ・シャオがワンシーンながらヤンの元恋人役で出演。子供の年令を一歳少なく伝へるのも芸が細かいです。

 冷静に見てしまふと、ツッコミどころは多々あるのですが(警察学校で一緒だつた二人が何故気付かない? サムは何故こんな手の込んだ非生産的な手で警察情報を得やうとするのか? この騒動が起きるまでの十年間、ヤンはどんな働きをしてゐたのか不明、善人として生きる筈のラウが過去をなかつた事にするのは不可解など)、実力俳優たちの演技が非現実的な暗黒街を忘れさせ、画面に釘付けとなる102分でありました。

2024/11/01

2024/11/08

90点

選択しない 


トニー・レオンの脚にぶつかって開閉を繰り返すエレベーターの扉がせつなくて、忘れられない。

2024/08/30

2024/09/05

80点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


潜入捜査官になるもんじゃない

オープニングからひたすらぞくぞくする面白さ。主人公2人の葛藤が胸の底まで刺して来る。ハリウッドリメイク版なんて必要ない。このオリジナルでシビれろ!特にT・レオンの追い込まれ方は出色。潜入捜査官の末路は哀れすぎる。栄光や幸せとは無縁の人生…。

2024/04/13

2024/04/13

95点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


奇跡的超傑作

約20年ぶりに二度目の鑑賞。あまりにも傑作すぎて痺れる。後にハリウッドでリメイクされたやつも観たけど、到底本作には及ばないわけで、何をしてこの作品をこれほどの傑作にしたのかと考えてしまう。まあ、トニー・レオンのカッコよさはたまらん。アンディ・ラウもいいんだけど、この作品はとにかくトニー・レオン。異論は認めない。惜しげもなく彼を殺してしまったのは、後にシリーズ化しようとしたときに後悔したと思うけど、だからこそ、この1本目が超名作になったのだと言っていい。
ところで、オーディアマニアの間では冒頭のオーディオショップのシーンが特に有名だけど、どうしてあんなシーンを入れたのかな? 特に必要とも思えないのに。あのショップ、オーディオオタクの端くれとして、一度行ってみたいものである。