戦場のピアニスト

せんじょうのぴあにすと|The Pianist|The Pianist

戦場のピアニスト

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レビューの数

111

平均評点

80.9(962人)

観たひと

1639

観たいひと

118

(C) 2002 / STUDIOCANAL - Heritage Films - Studio Babelsberg - Runteam Ltd.All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 ポーランド フランス
製作年 2002
公開年月日 2003/2/15
上映時間 148分
製作会社 ステュディオ・カナル
配給 アミューズピクチャーズ(東芝=トライエム=電通=テレビ朝日=アミューズピクチャーズ 提供)
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 DTS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ナチス占領下のポーランドを生き抜いた実在のユダヤ人ピアニストを描いたドラマ。監督・製作は「ナインスゲート」のロマン・ポランスキー。脚本は「セクシュアル・イノセンス」のロナルド・ハーウッド。音楽は「ナインスゲート」のヴォイチェフ・キラル。撮影は「ぼくの神さま」のパヴェル・エデルマン。美術は「シンドラーのリスト」のアラン・スタルスキ。出演は「マリー・アントワネットの首飾り」のエイドリアン・ブロディ、「ブレイド2」のトーマス・クレッチマン、「私家版」のフランク・フィンレイ、「リタと大学教授」のモーリン・リップマン、「リトル・ヴァンパイア」のエド・シュトッパルト、「オーロラの彼方へ」のジェシカ・ケイト・マイヤーほか。キネマ旬報2003年度外国映画ベスト・テン第1位、同読者選出ベスト・テン第1位、2002年カンヌ国際映画祭パルムドール(最優秀作品賞)、全米批評家協会賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞・最優秀脚本賞、英国アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞、米国アカデミー賞最優秀監督賞・最優秀主演男優賞など、多数受賞。4Kデジタルリマスター版が、2023年12月1日より角川シネマ有楽町ほか、全国順次公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1939年、ナチス・ドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワのラジオ局でピアノを弾いていたウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)とその一家は、ユダヤ人に対するゲットーへの移住命令により、40年、住み慣れた我が家をあとにする。ナチスの虐殺行為がエスカレートする中、ウワディスワフはカフェのピアノ弾きとして日々を過ごす。42年、シュピルマン一家は大勢のユダヤ人と共に収容所へ送られるが、ウワディスワフは警察の友人の手で一人収容所行きを免れた。43年、ウワディスワフはゲットー脱出を決行。旧知のポーランド歌手ヤニナ(ルース・プラット)の手引きで隠れ家に移った彼は、僅かな食料で食いつなぎひっそり暮らし続けた。だが隣人に存在がバレて脱出、親友の妹ドロータ(エミリア・フォックス)と彼女の夫のもとを訪ね、新しい隠れ家に住む。夏になる頃、ワルシャワ蜂起が始まり街は戦場となった。ある晩とうとう、ドイツ軍将校(トーマス・クレッチマン)に見つかってしまったウワディスワフ。彼がピアニストてあることを告げると、将校は彼にピアノを弾かせた。演奏に感動した将校は、ウワディスワフをかくまってやり、その数週間後に終戦が訪れるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2003年4月下旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:戦場のピアニスト

2003年3月下旬号

劇場公開映画批評:戦場のピアニスト

2003年2月下旬決算特別号

SPECIAL SELECTION:「戦場のピアニスト」

特集 「戦場のピアニスト」:エイドリアン・ブロディ インタビュー

特集 「戦場のピアニスト」:クリストファー・W・A・スピルマン インタビュー

特集 「戦場のピアニスト」:ロマン・ポランスキー監督論

特集 「戦場のピアニスト」:ポーランドのユダヤ人

特集 「戦場のピアニスト」:作品評

2024/03/01

2024/03/01

75点

選択しない 


クソヤロー監督の映画

ネタバレ

2度目?

アウシュビッツ訪問の予習として見たわけだけど
私、戦争映画嫌いすぎて 
見るまでに22時間そして2時間で見るみたいな感じ。
とにかくホロコースト大嫌いです。

でも事実だと言うこと。
この時代に生きる自分も知れてよかった。
監督がクソヤローだけども。

史実を見せてくれたことに感謝したいし、
音楽はとても素敵だった。

2024/02/10

2024/02/10

89点

選択しない 


映像の凄まじさ

ナチスに蹂躙されるポーランドの描写が凄絶。ポランスキーの渾身の演出に圧倒される。ユダヤ人をいともあっさり射殺してしまうのが酷い。暴力的なものだけでなく破壊し尽くされたワルシャワの街の風景を捉えたショットも強烈。それだけに主人公の弾くピアノの旋律、その音楽の美しさが際立つ。そして彼を助けるドイツ将校のみせる人間的行動も然り。残念なのは実話ゆえ、その将校との再会が叶わぬところ。エイドリアン・ブロディ名演。

2024/01/31

2023/12/22

-点

購入/DVD 
字幕


塚口サンサン劇場で1週間限定上映

障害者割引適用1000円阪急電車交通費往復580円往復最短100分、因ってDVD発売済み1週間限定上映作品はDVDにて対応(2024.1.27決意)。

2023/12/14

2023/12/16

96点

映画館/愛知県/伏見ミリオン座 
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芸術って何だ?

思いっきり感動した。ドイツ人将校の前でシュピルマンが弾くショパンに涙が止まらない。

どうしてこんなに泣けるんだろ? 「BLUE GIANT」のピアノやサックスにも、「METオペラ デッドマンウォーキング」のソプラノやテノールにも、「劇団四季 キャッツ」の歌やダンスにも動じなかった涙腺がいとも簡単に崩壊。あれもこれもみんな素晴らしい芸術なのになぜ今回だけ? 

おそらくそこ(パフォーマンス)に至るまでの歴史やストーリーが他と比べてはるかに重く切なくリアルだから。実写なのでアニメよりオペラよりミュージカルよりリアルなのはある意味当たり前だが、さらに、とんでもなくキツい場面が次から次へと淡々と描かれるこの映画。「淡々と描かれる」が故にリアルさがより胸に迫って来る。

あー、そしてウクライナや中東をはじめとする世界各地の紛争地域では今この時も「とんでもなくキツい場面」が・・・。

ロマン・ポランスキー監督、渾身の名作。

2023/12/01

2023/12/01

90点

映画館/愛知県/伏見ミリオン座 
字幕


令和の今、改めて観るべき意義を痛感する

4Kデジタルリマスター版で蘇った名作。忘れてはならない作品。それにしても何たる皮肉か。ナチスによるポーランド侵攻、ユダヤ人に対するワルシャワ・ゲットーへの強制移住、さらに死の収容所への移送。そして今、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻など。誤った歴史が繰り返されようとしていることに只々恐怖を感じる。今だからこそこの作品を多くの人たちが観るべきではないか。

2022/03/20

2022/03/20

85点

選択しない 
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ワルシャワから見た第二次世界大戦史

『戦場のピアニスト』(原題: The Pianist)2002

「(ポランスキーは)第二次世界大戦時はドイツがクラクフに作ったユダヤ人ゲットーに押し込められた。ゲットーのユダヤ人が一斉に逮捕される直前、父親はゲットーの有刺鉄線を切って穴を作り、そこから息子を逃がした。父母はドイツ人に別々に連行された。母親はアウシュビッツでドイツ人に虐殺された。また、母親はこの時、妊娠していたとポランスキーは証言している。父親はドイツ人により採石場で強制労働をさせられ、終戦まで生き残った。
また自身も、ドイツに占領されたフランスのヴィシー政権下における「ユダヤ人狩り」から逃れるため転々と逃亡した」(wikipedia)

この映画の内容と監督ロマン・ポランスキーの実体験はかなり重なり合う。自分が死んだらこの映画のフィルムを棺桶に入れてくれと言っている程気に入っているらしい。

ポーランドの首都ワルシャワがナチス・ドイツから占領されユダヤ人がゲットーに集められ最後に強制収容所に送られる。主人公ウワディスワフ・シュピルマンは間一髪逃れワルシャワ市内の隠れ家を転々として終戦を迎える。

ワルシャワという定点観測カメラから見た第二次世界大戦史だ。なるほど原作の題名は「ある都市の死」

ナチス・ドイツの容赦の無さ。ユダヤ人を人間と思っていない冷酷さ。何度も目を背けたくなるような残酷な場面があった。しかし全て本当にあったことだ。全てをフィルムに残したいというポランスキーの執念が画面から伝わってくる。

シュピルマンが出会うナチス将校を見て「パリは燃えているか」のゲルト・フレーべ演ずる将軍を思い出した。ヒトラーはパリを撤退する時にエッフェル塔も凱旋門も爆破しろと命ずるが将軍は命令を無視して連合軍に投降する。「エッフェル塔を燃やしたら戦いに勝てるとでもいうのか?」

音楽という美、建築という美を惜しむ気持ちがナチス将校の中にもあった。

今、子供が避難しているウクライナの劇場を爆撃したロシア軍人はどんな気持ちだったか?命令を拒否すると処罰を受けるから仕方なしにやったのか?

人間らしくある事を止めろと強制するのが戦争。戦争を始めたプーチンはヒトラーと並ぶ狂気の独裁者の汚名を得た。なぜ悲劇は繰り返されるのか?