戦場のピアニスト

せんじょうのぴあにすと|The Pianist|The Pianist

戦場のピアニスト

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レビューの数

119

平均評点

80.7(1001人)

観たひと

1675

観たいひと

117

(C) 2002 / STUDIOCANAL - Heritage Films - Studio Babelsberg - Runteam Ltd.All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 ポーランド フランス
製作年 2002
公開年月日 2003/2/15
上映時間 148分
製作会社 ステュディオ・カナル
配給 アミューズピクチャーズ(東芝=トライエム=電通=テレビ朝日=アミューズピクチャーズ 提供)
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 DTS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ナチス占領下のポーランドを生き抜いた実在のユダヤ人ピアニストを描いたドラマ。監督・製作は「ナインスゲート」のロマン・ポランスキー。脚本は「セクシュアル・イノセンス」のロナルド・ハーウッド。音楽は「ナインスゲート」のヴォイチェフ・キラル。撮影は「ぼくの神さま」のパヴェル・エデルマン。美術は「シンドラーのリスト」のアラン・スタルスキ。出演は「マリー・アントワネットの首飾り」のエイドリアン・ブロディ、「ブレイド2」のトーマス・クレッチマン、「私家版」のフランク・フィンレイ、「リタと大学教授」のモーリン・リップマン、「リトル・ヴァンパイア」のエド・シュトッパルト、「オーロラの彼方へ」のジェシカ・ケイト・マイヤーほか。キネマ旬報2003年度外国映画ベスト・テン第1位、同読者選出ベスト・テン第1位、2002年カンヌ国際映画祭パルムドール(最優秀作品賞)、全米批評家協会賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞・最優秀脚本賞、英国アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞、米国アカデミー賞最優秀監督賞・最優秀主演男優賞など、多数受賞。4Kデジタルリマスター版が、2023年12月1日より角川シネマ有楽町ほか、全国順次公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1939年、ナチス・ドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワのラジオ局でピアノを弾いていたウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)とその一家は、ユダヤ人に対するゲットーへの移住命令により、40年、住み慣れた我が家をあとにする。ナチスの虐殺行為がエスカレートする中、ウワディスワフはカフェのピアノ弾きとして日々を過ごす。42年、シュピルマン一家は大勢のユダヤ人と共に収容所へ送られるが、ウワディスワフは警察の友人の手で一人収容所行きを免れた。43年、ウワディスワフはゲットー脱出を決行。旧知のポーランド歌手ヤニナ(ルース・プラット)の手引きで隠れ家に移った彼は、僅かな食料で食いつなぎひっそり暮らし続けた。だが隣人に存在がバレて脱出、親友の妹ドロータ(エミリア・フォックス)と彼女の夫のもとを訪ね、新しい隠れ家に住む。夏になる頃、ワルシャワ蜂起が始まり街は戦場となった。ある晩とうとう、ドイツ軍将校(トーマス・クレッチマン)に見つかってしまったウワディスワフ。彼がピアニストてあることを告げると、将校は彼にピアノを弾かせた。演奏に感動した将校は、ウワディスワフをかくまってやり、その数週間後に終戦が訪れるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2003年4月下旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:戦場のピアニスト

2003年3月下旬号

劇場公開映画批評:戦場のピアニスト

2003年2月下旬決算特別号

SPECIAL SELECTION:「戦場のピアニスト」

特集 「戦場のピアニスト」:エイドリアン・ブロディ インタビュー

特集 「戦場のピアニスト」:クリストファー・W・A・スピルマン インタビュー

特集 「戦場のピアニスト」:ロマン・ポランスキー監督論

特集 「戦場のピアニスト」:ポーランドのユダヤ人

特集 「戦場のピアニスト」:作品評

2025/11/01

2025/11/01

70点

選択しない 
字幕


見ているのか辛くなる、戦争の日常(^^;;反戦映画の傑作。

ユダヤ人というだけで無作為に殺される不条理、恐怖。そんなシーンが次々出てきて衝撃的だし見るのか辛いです。地面にうつ伏せにさせて後頭部を撃つ、車椅子ごと二階の窓から放り出す、戦争は人を狂気に狩り立てることが可視化されます。

終戦し、ドイツ軍が捕虜になるシーンで主人公を助けた将校が命乞いをするラストのエピソードも辛いです。被害者と加害者は簡単に入れ替わる。人が殺し合うこと、他人の自由を奪うこと、他人の生活を支配すること、全て間違っている。

ウクライナやガザのことを思わずにはいられない、静かな反戦映画です(^^;;

2025/10/24

2025/10/24

55点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
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ソ連軍が救いだった時が有った

日本にとっては満州、樺太、千島列島等への侵略、その後のシベリア抑留と、明らかにソ連は敵で有るが東欧諸国には救いだった時期がほんの束の間だったが存在した。ドイツは美術、音楽等芸術を尊ぶ民族でも有る。とまれ生き延びてこそ物語は始まる。

2025/10/23

2025/10/23

65点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


ナチス侵攻から生き抜いたユダヤ系ピアニストの実話。目を覆いたくなるような非道な差別。不器用な逃亡と隠れ家生活を繰り返す。こうした戦争の苦難や差別による悲劇を誰よりもを知っている人たちの国が今・・・。

2025/10/23

2025/10/23

-点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


ユダヤ系ポーランド人さん

ネタバレ

ひと粒のキャラメルをナイフで分ける父
システマティックな抹殺 管理の抜け道
助けてくれる友人達 ドイツ人将校さん!

2003/03/28

2025/10/19

80点

映画館/神奈川県/ワーナー・マイカル・シネマズつきみ野 
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戦争中でも日常の延長(劇場公開時の感想)

主人公のピアニストであるシュピルマンの一家はワルシャワに住んでいて、
ナチスドイツがポーランドに侵攻してきた後、
イギリスとフランスが参戦したと聞いて、
これで戦争は遠く離れた国境付近のところまでで食い止められ、
自分たちは日常生活を変わらずに続けられると思い、
ワルシャワに留まった。

やがてナチスがワルシャワを占領し、
ユダヤ人お断りの店ができて行動範囲が狭まることになる。

そしてまるで「あなたは住基ネットに登録されました」のような、
「ユダヤ人は外出時に腕章着用が決まりました」
のお達しが回ってきて、
「道路拡張工事のため引っ越して下さい」の通達ようにゲットーへの移住が言い渡され、
「米不足になれば入手困難な日本米をなんとか手に入れる」
ようなこととする。

--

聞いた話では、
日本の戦前は人々はそんなに窮屈な思いをしていたわけでなく、
気がつけば日本の参戦が決まって、
やがて食べ物が減ったり空襲されたりと、
次第に状況が悪くなっていったらしいということを思い出した。

日常レベルで見れば、これといった大きな変化はないようで、
戦争なんて夢のまた夢のように思っていても、
歴史の流れは目に見えないところで大きく動いていて、
日常の小さな変化の積み重ねは、
振り返ってみればどうにもならない状況にまで悪くなっていたりするものなのではないだろうか。

--

シュピルマンは収容所行きを免れ、
仲間たちの助けでナチスの目を逃れて生き延び、
1人になっても食べ物をさがして廃墟のワルシャワをさまよう。

これも、おなかがすいたから何かを食べようとする日常の延長で、
彼が生き延び続けたのは非日常的な大きな分岐点を正しい選択で乗り切ってきたからではなく、
ドイツ兵の気まぐれで隣の人が撃たれて自分は撃たれなかったとか、
彼に救いの手を差し伸べる人がたまたまいたからとかの、
日常の延長を生きていて偶然生き残ったというだけである。

そして、彼のそばにいた人々は大勢死んだようであるが、
その生死を分けたのも偶然である。

戦争状況は、平和な時の常識が全く通用しない特殊な状態ではなく、
個人的なレベルでは平和な時と地続きな、
それだけに簡単に陥りやすい状態なのかもしれない。

--

歴史の一大事を俯瞰ではなく、
あくまで日常レベルの低い目線で描き通したこの映画は、
何やら不安定になった世界情勢の中で日常を生きる我々にとって、
世界の見方のヒントを与えてくれているようである。

(以上、劇場公開時に書いた感想に、若干の手直しをした文章)

2025/09/15

2025/09/15

83点

テレビ/有料放送/WOWOW 
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また観た

凄惨なシーンやすさまじい破壊のシーンとショパンのピアノ曲。視覚と聴覚で心を揺さぶられる作品。