ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

ざろいやるてねんばうむず|The Royal Tenenbaums|The Royal Tenenbaums

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

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レビューの数

34

平均評点

71.3(360人)

観たひと

702

観たいひと

71

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2001
公開年月日 2002/9/7
上映時間 110分
製作会社 タッチストーン・ピクチャーズ=アメリカン・エンピリカル
配給 ブエナ ビスタ インターナショナル
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

離散した天才一家の再生をユニークに描く人間ドラマ。監督・製作・脚本は『天才マックスの世界』(V)のウェス・アンダーソン。製作総指揮・共同脚本は「エネミー・ライン」などの俳優として知られるオーウェン・ウィルソン(出演も)。撮影は「ビューティフル」のロバート・ヨーマン。音楽はバンド“ディーヴォ”の創立メンバーであるマーク・マザーズボー。美術は「偶然の恋人」のデイヴィッド・ワスコ。いずれもアンダーソン作品の常連でもある。編集は「マグノリア」のディラン・ティシュナー。出演は「エネミー・ライン」のジーン・ハックマン、「金色の嘘」のアンジェリカ・ヒューストン、「ミート・ザ・ペアレンツ」のベン・スティラー、「愛しのローズマリー」のグウィネス・パルトロウ、「キューティ・ブロンド」のルーク・ウィルソン、「チャーリーズ・エンジェル」のビル・マーレー、「リーサル・ウェポン」シリーズのダニー・グローヴァーほか。2001年ゴールデン・グローブ賞最優秀男優賞、全米映画批評家協会賞最優秀男優賞、アメリカ映画協会賞最優秀男優賞など受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

かつて有能な弁護士であったが今は流浪の生活を送っているロイヤル(ジーン・ハックマン)が、22年ぶりにテネンバウム家に戻ってくる。考古学者である妻のエセル(アンジェリカ・ヒューストン)は、会計士のヘンリー(ダニー・グローヴァー)に求婚されている。かつてビジネスの天才だった長男チャス(ベン・スティラー)、早熟の劇作家だった長女で養女のマーゴ(グウィネス・パルトロウ)、トップ・テニス選手だった次男のリッチー(ルーク・ウィルソン)はそれぞれ日陰の道を歩んでおり、リッチーはマーゴへの愛に苦しんでいた。そんな中、ロイヤルは自分があと6週間の命だとウソをつき、家族の関係を修復しようとする。しかしやがて仮病がバレて家を追い出され、エレベーター・ボーイとして就職。エセルとヘンリーは結婚。夫と離婚したマーゴは、久々に新しい戯曲を書く。マーゴに愛を告白してから彼女の過去を知り、自殺未遂したリッチーは、テニス教室を開いた。そしてロイヤルは、心臓マヒで死亡。その葬式にはテネンバウム家の面々がみんな出席するのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2003年4月下旬号

DVDコレクション:第54回 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」

2002年11月上旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

2002年10月下旬号

劇場公開映画批評:「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」

2023/11/30

75点

VOD/Disney THEATER 
字幕


ろくでなしの生き方

これも家族の崩壊と再生を描いた物語といって良いのだろうか。
法律学者でテネンバウム家の当主ロイヤルは、突如妻エセルとの離婚を子供たちに告げる。
エセルに引き取られた子供たちはそれぞれ、長男のチャスは天才ビジネスマン、養女のマーゴは劇作家、次男のリッチーは名テニスプレイヤーとして活躍していく。
しかし月日が流れ、事故で妻を亡くしたチャスはノイローゼ気味になり、二人の息子に避難訓練を無理強いする。
精神学者のラレイと結婚したマーゴも、バスルームに引きこもり誰にも知られずにタバコを吸い続けている。
テニスの試合で嘘のようにボロ負けしたリッチーは選手を引退するが、実は彼はマーゴへの秘めた恋心に苦しみ続けていた。
そして破産したロイヤルはホテルを追い出されてしまう。
彼はもう一度家族をやり直すためにエセルの前に姿を現す。
末期癌により余命6週間と宣告されたことを告げて。
とっくに愛想を尽かしていたはずなのに、エセルはロイヤルの告白を聞きショックを受ける。
そして会計士のヘンリーからプロポーズをされたばかりなのに、彼女はロイヤルを受け入れてしまう。
子供たちももちろん余命わずかとはいえ、勝手に出ていった父を簡単に許せるはずがない。 
ロイヤルはチャスの子供たちを引き込み、何とか家族の絆を取り戻そうとするが、やがて末期癌というのは嘘であることがバレてしまう。 
ロイヤルは嘘を認めながらも、家族と過ごせた6日間は最良の日であったと告げるのだが。
とにかくロイヤルのろくでなしぶりが面白いが、ろくでなしなのは彼だけではない。
リッチーの親友のイーライは隠れてマーゴと関係を持っているし、マーゴの男性遍歴も凄まじいものがある。
人生に失望したリッチーは盛大にリストカットをしてしまうし、チャスの愛犬は暴走したイーライの車に轢かれて死んでしまう。
無茶苦茶な人生模様を描いた作品なのだが、どこか登場人物に憎めない愛らしさがある。
エレベーター係として再就職したロイヤルが晴れやかに離婚届をエセルに渡すシーンは印象に残った。
ヘンリーのことを口汚く罵っていたのに、最後は二人の結婚を祝福するのだ。
家族になりたいという願いを手放すことによって、ようやくロイヤルは家族として受け入れられたのかもしれない。
そして彼はチャスに看取られながら生涯を終える。
ウェス・アンダーソン監督らしいリズミカルで小気味の良い作品で、毒がありながらも絵本のような可愛らしい世界観は既に確立されていたのだなと思った。

2022/11/01

2022/11/03

80点

レンタル/新潟県/TSUTAYA/蔦屋書店 竹尾インター店/DVD 
字幕


5本目のウェス

◎ 『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』という本を読んだ。大判でオールカラーの豪華な書である。かなり高価だろうが、図書館で借りることができた。ウェスの監督作品10本について語られている。数えてみたら、10本中観たことがあるのは4本のみ。ウェス作品のファンというには少なすぎる。
◎ 5本目になったのがこの『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』。傑作とは言えないが、全編を貫く遊びの精神と、豪華な俳優たちの大げさな演技で楽しませてくれる。

2022/10/12

2022/10/12

100点

レンタル/北海道/ゲオ/ゲオ札幌北24条駅前店/DVD 


最高の映画

この6日が人生の中で最高の6日だと気づいた。

ロイヤルは沈む船から家族を救い非業の死を遂げた。

絶対に起こっちゃいけないことをさらっと乗り越える感じ。

ありのままを受け入れること。自然体でいること。如水。

ありのままで生きるかっこよさ。頭を空っぽにすること。自分は自分で。身体は身体。魂は魂。今は今。

Royal
Richie
Margotが好きかな

2022/01/29

2022/02/05

70点

その他/レンタル 
吹替


アンダーソン・スタイル お父さんと遊びたい

元ネタ
オーソン・ウェルズ
「偉大なるアンバーソン家の人々」
サリンジャー「グラース・サーガ」

サリンジャーが寄稿した時代の
「ニューヨーカー」誌を参考にした演出

オールロケ
手持ちカメラ禁止

図書館の貸し出しカードが懐かしい
(監督の本への愛着がよく伝わります)

冒頭のキャスト
正対した構図
人物は鏡を見ている

小道具がきめ細かく
綿密な画面構成
一枚一枚が写真のよう
人工美を強調する配色
登場人物がみんな人形みたいに可愛らしい
清潔な画面

ベン・スティラー
アディダスのジャージ
赤と黒
こだわりのオーダーメイドです

オーウェン・ウィルソン
安くてゆるい二枚目?
出演、脚本、製作、大活躍
テキサス大学からの友人

ビル・マーレイの為に役を新しく作った

バンダナ姿の子役はジョン・タトゥーロの息子

ウェス・アンダーソン
文学通
僕は文学の素養が無いのでさっぱりわかりませんがアメリカ人作家を登場人物のキャラ設定に使っているそうです
マーゴの読んでいる本もちゃんと意味が有ります

使用する音楽は親しみのあるものばかりで好感がもてます

個人的に一番好きなのはお爺ちゃんと孫2人の大冒険の場面の連なりです(監督の憧れ?)

余談ですが
日本庭園と着物の女性が登場します

2021/09/20

2021/09/20

70点

レンタル/東京都/TSUTAYA/TSUTAYA 浜田山店/DVD 
字幕


アカデミー賞脚本賞ノミネート

テネンバウム家の子供3人は全員天才。奔放な父親が家を出てしまい20年後に家族との関係を取り戻そうとするコメディドラマ。豪華キャストがそれぞれやりたい放題という印象で何がなんだかわからない。雰囲気で楽しむ映画かな。

2021/07/09

2021/07/12

60点

VOD/U-NEXT 
字幕


「テネンバウム家、天才ファミリー 名前だけが、彼らのつながり、求めるものは、心のつながり。」

ウェス・アンダーソン監督作品。
初期の作品だが彼らしい雰囲気は感じる。
とはいえマニア向けといったところ。
面白い!とか感動した!っていう作りになっていないんでそういう狙いなんだろう。
出演者は豪華だが贅沢な使い方。
センスの良いジワるタイプの作品が好きなら楽しめる。