ストレイト・ストーリー

すとれいとすとーりー|The Straight Story|The Straight Story

ストレイト・ストーリー

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レビューの数

46

平均評点

77.5(315人)

観たひと

565

観たいひと

88

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ フランス
製作年 1999
公開年月日 2000/3/25
上映時間 111分
製作会社 ピクチャー・ファクトリー=レ・ステュデイオ・カナル・プリュス作品(製作協力*フィルム4)
配給 コムストック配給(コムストック=テレビ東京=ポニーキャニオン=テレビ大阪提供)
レイティング
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

長年音信不通だった兄に会うため、トラクターに乗ってひとり旅に出る老人の姿を描くロードムービー。監督は「ロスト・ハイウェイ」のデイヴィッド・リンチ。脚本はリンチのパートナーであるメアリー・スウィーニーが実話を元にジョン・ローチと共同で執筆(編集も)。製作はアラン・サルド、ニール・エデルスタインとスウィーニー。製作総指揮はピエール・エデルマンとマイケル・ポレア。撮影は「砂の惑星」「ケープ・フィアー」のフレディ・フランシス。音楽のアンジェロ・バダラメンティと衣裳のパトリシア・ノリスはリンチ作品の常連。美術は。リンチの長年の親友でもある「シン・レッド・ライン」のジャック・フィスク。出演は「グレイフォックス」「ゲッタウェイ」のリチャード・ファーンズワース、「タイムトラベラー きのうから来た恋人」のシシー・スペイセク(ジャック・フィスク夫人)、「ストレンジャー」のハリー・ディーン・スタントン、「ツイン・ピークス」のエヴェレット・マクギルほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

アイオワ州ローレンス。73歳の老人アルヴィン・ストレイト(リチャード・ファーンズワース)は家で転倒、杖の世話になることに。そんな矢先、十年前に喧嘩別れをして以来音信不通だった兄ライル(ハリー・ディーン・スタントン)が心臓発作で倒れたという知らせが入る。兄が住む隣のウィスコンシン州マウント・ザイオンまでは350マイル(約563キロ)。車なら1日の距離だが、アルヴィンは車の免許もないうえに足腰が不自由なのでバスにも乗れない。頑固にも自分の力だけで兄の元を訪ねると決めたアルヴィンは、一緒に暮らす娘ローズ(シシー・スペイセク)の反対を押し切り、なんと芝刈機に乗って荷車を引いて出かける。一度は芝刈機の故障で戻ったものの、再び小型のトラクターを買って再出発。かくして、アルヴィンは時速5マイル(約8キロ)の歩みで、6週間の長旅の末、ようやく兄の元へたどりつくのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2000年5月上旬号

劇場公開映画批評:ストレイト・ストーリー

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2000年4月下旬号

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作品特集 ストレイト・ストーリー:作品評

作品特集 ストレイト・ストーリー:デイヴィッド・リンチ インタビュー

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2000年3月下旬号

新作紹介:ストレイト・ストーリー

劇場公開映画批評:ストレイト・ストーリー

2021/11/21

2021/11/30

80点

レンタル 
字幕


引き出しを開けたら宝物だらけ。

ネタバレ

難解なことでは人後に落ちないリンチ監督だが、この素朴なロードムービーを観ると、プロとして作品
の振り幅の広さは計算済みということになる。今回の脚本にはリンチ監督の名はクレジットされていない。
アルヴィン・ストレイトという実在の人物からの脚本で、どこか琴線に触れたのだろうか、素直に映像化
している。ロードムービーの可能性を教科書通りに再現したかのようだ。

アメリカは映画の産みの親を自称していて、数々の名作を世に送り出してきた。その中でも映画の
特性を活かしたロードムービーは、最も魅力的な映画文法だ。歴史と動線が渾然一体となったアメリカ
には、ロードムービーが一番似合い、自身を映す鏡ともなってきた。アメリカ人の監督がロードムービー
をこころざせば、芭蕉のごとく詩情が湧き上がるのだろう。

今回リンチ監督はトラクターの時速8キロのスピードに合わせたゆっくりしたリズム。メタファーは封印、
73歳のアルヴィン・ストレイト(リチャード・ファーンズワース)に寄り添い、彼の視点で老いの厄介さを
丁寧に描写する。
老い先が短くなれば、成さなければならないことも重みを持ってくる。アルヴィンにとっては兄ライルとの
和解だった。アイオワ州からウィスコンシン州まで、クルマを使えば一日の距離。しかし彼のポンコツの
トラクターは8キロ、気の遠くなるロードムービー。退屈さも感じたのだが、ふと気がつくとアルヴィンの
気持ちに感情移入してしまう。これが演出のマジックだろう。

劇中、「歳をとって一番困るのは、若い頃を覚えていること」というセリフは名言。若い頃の汚点は、
トラウマとなって人生に意外なほど負荷をかける。アルヴィンは途中で出会った人たちと会話するが、
同年配の人には戦時中の消しがたい記憶を吐露する。あるいは娘の心の闇を代弁したり、人の生涯の
重みを感じさせるものばかり。
何気ないアルヴィンの旅なのだが、引き出しを開けたら宝物だらけ、感動せずにはいられない。

2021/11/19

2021/11/19

49点

選択しない 
字幕


オケアヌス

リンチもロードムービーも苦手ですが、心に沁みます。

2021/05/01

2021/05/01

90点

選択しない 


経験、空っぽの人間になりたくないな、アメリカの原風景、旅がしたくなる
人生にユニークと心にゆとりを、オープンマインドに生きたい
誰かと時間を共有すること自体の大切さ
寡黙、言葉は多くを語らず
情感で人と関わる人間になりたい

年老いて一番良いこと
「経験はあるからな。小さいことは気にしなくなる」
年老いて一番嫌なこと
「自分の若い頃を覚えていること」

2021/02/04

2021/02/04

60点

VOD/U-NEXT 

・作家性の強いリンチ監督の肩透かしのようなほのぼので雄大なロードムービー
・主役のよぼよぼ感があまりにリアル 足の不自由な様、それでいて頑固、出会いの中
 で語られる過去の出来事と説得力のある話し方 実に魅力的
・ほのぼのながら監督らしい一面も 娘と隣人と主役で囲む食卓のシュールさや印象的
 な落雷、娘の子供の火事の話の後の燃える家の消火活動、野営する場所が墓地
・最初に出会う妊婦で家出している女性との交流は優しく心温まる

・全体的には単純に退屈な印象 また、500㎞を超える距離を感じなかった
・最初の妊婦以外の出会いはそれほど深みは無く、面白みには欠ける
・最後の兄の再会 主人公が断った歩行器で再会は面白いが、映画全体の結末として
 カタルシスや爽快感には欠けた

2021/01/03

2021/01/07

80点

選択しない 


しみじみ

ネタバレ

 しみじみといい映画だった。デヴィッド・リンチ監督もこういう作品を撮るのか、とちょっと驚いてしまう。人の醜い部分を抉り出すような作品が多い中、本作はそういった刺激を一切消し去り、観客のハートをじんわりと温めてくれるような作りになっている。まさにハートウォーミングな映画だ。
 物語はいたってシンプル。年老いて体の自由も効かなくなったアルヴィン(リチャード・ファーンズワース)が、わだかまりがあって長らく会っていない兄に会いにいくだけの話。兄が倒れたという知らせがきっかけとなっての一念発起。何とトラクターで隣州の兄の家へと向かう。目も悪く車を運転できない彼はトラクターで出かけるしかない。とにかく歩いた方が早いのではというような速度。呆れる知り合いたちを尻目にそれでも旅立つアルヴィン。
 とにかく医者の忠告も聞こうとしない頑固爺。そんな頑なさも手伝って兄弟の間に亀裂が入ってしまったのだろう。でもこの老人のどうということのないトラクター旅が面白い。
道中で様々な人々と出会う。助けたり助けられたりの道中では人情の機微を自然な形で描出してみせる。まさにロードムービーらしいスタイル。
 「束にした枝は折れない」「歳を取っていいことは細かいことを気にしなくなることさ」「逆に歳をとって最悪なのは若い頃を覚えていることだ」などなど含蓄のある言葉を出会った者たちにさりげなく漏らす。戦場での苦い記憶やおっとり娘のローズ(シシー・スペイセク)のエピソードなどもこの老人のバックボーンをしっかりと彫り込むことに役立っている。
 長い旅の最後はもちろん兄との久しぶりの再会シーンとなる。兄ライル役はハリー・ディーン・スタントンで実年齢では弟役のファーンズワースの方がかなり歳上だ。
 この言葉少ない二人の再会が実に良い。互いに視線を交わすだけで溢れ出す二人の感情が観客にも手に取るように伝わってくる。言葉はいらない。出ずっぱりのファーンズワースはもちろん名演だと思うが、ラストに顔を出すだけのスタントンもいい味を出していた。
 冒頭、カメラがゆっくりと窓辺へと寄っていくシーンなどは「ブルーベルベット」の開巻シーンを思わせるけど、その後に紡ぎ出されるストーリーの何と牧歌的なことよ。とても「ブルーベルベット」とか「ツインピークス」の作者の手に寄るものとは俄かに信じられないのである。

2020/11/14

2020/07/19

80点

VOD/U-NEXT/レンタル/タブレット 
字幕


ロードムービー

ネタバレ

ロードムービーのなかでも、最もスローなもの。
年老いた主人公の話は、少し切なくなるが、どんどんその年齢に近くなっている。