1997年のドイツ映画。Filmarks 90'sによる再上映企画。脳腫瘍で余命幾ばくもないマーチンと末期骨肉腫のルディが意気投合し、海を見たことがないというルディを海に行こうとマーチンが誘い病院の駐車場のベンツを失敬して出発する。しかしその車はギャングの手下がボスからカーチスに届けるよう命じられた車だった。一文無しマーチンたちは社内に置いてあった銃を使って銀行強盗をし服を手に入れる。さらに車のトランクにあったカバンには100万マルクが入っていた。その金で高級ホテルに泊まり叶えたい夢を書き綴る。マーチンは母にキャデラックを送り、ルディは売春宿で二人の女性と寝てそれぞれ夢をかなえた。そしてボスの元へ連れてこられたが、金を受け取る予定だったカーチスは海が見たいというルディたちに早くいかないと間に合わないと急かすのだった。酒瓶をもって海辺で座るが、マーチンが倒れてしまうのだった。
島国に住んでいると海を見たことがないというのはよほど内陸の地元から離れることが出来なかったんだなあとしか思えないけど、大陸の内陸に住む人たちにとって海を見るというのはバカンスで海に行くことのできる人たちの特権なんだろうなあ。死ぬまでに一度ぐらい海を見て欲しいものです。マーチンたちが盗んだ車が病院職員の車だったら途中で力尽きたんだろうけど、アホなギャングのおかげで二人旅を楽しめましたね。それまでどんな仕事をして、楽しいことや辛いことなどあったのでしょうが、こんな波乱万丈な旅が出来て天国では話題に尽きないでしょうね。それと大切な仕事は任せる人を選ばないととんでもないことになるかもしれないという教訓ですかね。楽しい映画でしたが、ハチャメチャなはずなのになんか筋が通っていてちょっと堅苦しかったかな。