ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

のっきんおんへぶんずどあ|Knockin' on Heaven's Door|Knockin' on Heaven's Door

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

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レビューの数

48

平均評点

78.3(367人)

観たひと

613

観たいひと

58

(C)CINEPOOL/DREFA&TELLUX MUNCHEN

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション / コメディ / ドラマ
製作国 ドイツ
製作年 1997
公開年月日 1999/10/23
上映時間 90分
製作会社 Mr.ブラウン・エンターテインメント=ブエナ・ビスタ・インターナショナル作品
配給 K2エンタテインメント
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSR

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

病で死期の迫ったふたりの男の人生最後の冒険をクールに描いたロードムービー。監督・脚本はトーマス・ヤーン。主演・製作・共同脚本は「リプレイスメント・キラー」のドイツ人俳優ティル・シュヴァイガー。共同製作はアンドレ・ヘイニッケ、トム・ツィックラー。撮影はゲー口・シュテフェン。音楽はゼーリッヒで、主題歌のボブ・ディランのタイトル曲を演奏。美術はモニカ・バウアート。衣裳はヘイケ・ヴェーヴァー。共演はヤン・ヨーゼフ、「ラン・ローラ・ラン」のモーリッツ・ブライブトロイ、「ボーン・ダディ」のルトガー・ハウアーほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

死期の迫った脳腫瘍のマーティン(ティル・シュヴァイガー)と末期骨髄腫のルディ(ヤン・ヨーゼフ)は、ひょんなことで同じ病室でベッドを並べることに。こっそりテキーラを口にしたふたりは、まだみたことがない海をみようと思いつき、病院を抜け出す。駐車場のベンツを拝借し、旅に出たふたりだが、なんとその車はギャングの所有物で、中には大金が隠されていた。落ちこぼれのギャング(モーリッツ・ブライブトロイ)は大物に渡すはずだったその大金を取り返すべく、ふたりの後を追う。かくして心ならずもギャングを向こうにまわした逃避行をする羽目になったふたりの病身の男は、正真正銘の人生最後の冒険に乗り出すのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1999年12月上旬号

外国映画紹介:ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア

1999年11月上旬号

COMING SOON:ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア

2024/02/29

2024/04/29

69点

映画館/宮城県/MOVIX仙台 
字幕


型破りになり切れないコメディ

 1997年のドイツ映画。Filmarks 90'sによる再上映企画。脳腫瘍で余命幾ばくもないマーチンと末期骨肉腫のルディが意気投合し、海を見たことがないというルディを海に行こうとマーチンが誘い病院の駐車場のベンツを失敬して出発する。しかしその車はギャングの手下がボスからカーチスに届けるよう命じられた車だった。一文無しマーチンたちは社内に置いてあった銃を使って銀行強盗をし服を手に入れる。さらに車のトランクにあったカバンには100万マルクが入っていた。その金で高級ホテルに泊まり叶えたい夢を書き綴る。マーチンは母にキャデラックを送り、ルディは売春宿で二人の女性と寝てそれぞれ夢をかなえた。そしてボスの元へ連れてこられたが、金を受け取る予定だったカーチスは海が見たいというルディたちに早くいかないと間に合わないと急かすのだった。酒瓶をもって海辺で座るが、マーチンが倒れてしまうのだった。
 島国に住んでいると海を見たことがないというのはよほど内陸の地元から離れることが出来なかったんだなあとしか思えないけど、大陸の内陸に住む人たちにとって海を見るというのはバカンスで海に行くことのできる人たちの特権なんだろうなあ。死ぬまでに一度ぐらい海を見て欲しいものです。マーチンたちが盗んだ車が病院職員の車だったら途中で力尽きたんだろうけど、アホなギャングのおかげで二人旅を楽しめましたね。それまでどんな仕事をして、楽しいことや辛いことなどあったのでしょうが、こんな波乱万丈な旅が出来て天国では話題に尽きないでしょうね。それと大切な仕事は任せる人を選ばないととんでもないことになるかもしれないという教訓ですかね。楽しい映画でしたが、ハチャメチャなはずなのになんか筋が通っていてちょっと堅苦しかったかな。

2024/02/27

2024/03/02

73点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 
字幕


海はさまになる

タイトルとポスターのカッコよさに惹かれて鑑賞
20年以上前の作品なのかと後でわかる
ストーリーは今まで見たことあるような流れだったが、粗野で一見暴力的なマーティンと紳士的で気弱に見えるルディ主役二人が魅力的
やることは犯罪だが、絡んでくるギャングや警察が間抜けで殺人や凶悪なものにはならない
さながらブッチ・キャシディとサンダンス・キッドのように
アメリカ映画ならもっとスマートに行くと思うが、なんとも言えない野暮くささがこの映画の良さ
勿論ボブ・ディランのタイトル曲も効果抜群だ
しかし、極限状態の時になぜ人は海を見たがるのか、それでも海をバックにするとそれなりに様になってしまうのが不思議だ

2024/02/24

2024/03/02

80点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 
字幕


重くなり過ぎない匙加減が良い

若い時と年老いた今とは「死」に対する考え方が違うのは当然と言える。改めてそう考えさせる映画である。
しかし良い意味で軽さがこの映画の最大に魅力で、2人の主人公を追う警察やギャングの間抜け具合が笑わせるし、ラスト近くのギャングの大ボスのルドガー・ハウアーのセリフは「ブレードランナー」好きな私としてはちょっと感動的でしたね。(レプリカントを演じた彼ならではだ)
死ぬ前に海を見たいと言った2人の視界広がる海も青いキラキラした海ではなくどんよりとした灰色の荒れた海なのが良かった。作り手の過剰に描き過ぎない作風が好感が持てる佳作。

2024/02/25

2024/02/25

-点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 


それなりにおもしろいのになぜかノれない…

前半はコメディ要素満載で、それなりにおもしろいと思うのになぜか笑えない…めちゃくちゃな感じがハリウッド映画ぽいといえばぽく、これがハリウッド映画だったら笑えたんだろうか…?借金返したり、マフィア(?)のボスの意味不明に粋な計らいが良かったです。エンドロール後のシーンは何が言いたかったんだろう…?ドイツ語が分かればおもしろかったのかなぁ…

2024/01/22

2024/01/22

80点

テレビ/有料放送/ムービープラス 
字幕


肩の力が抜けたドイツ映画

ネタバレ

備忘メモ:
ナンセンス・コメディだけど、ラストはしんみりした気分になった。生死がテーマだからだろうか、、、彼らの彷徨ぶりは「ブルースブラザース」を思い起させた。こちらは、ロック版だね。
「大きな野原の真ん中の一本道&左上の一本の木」や「海岸へ進むサトウキビ(の様な)畑の中の一本道」など、どこかで見かけた様な風景が郷愁を誘う。
登場人物が憎めないのが、この作品の得しているポイント。また、皆が、ちょっとずつズレているが、現実味を無くしていて、死という問題に対して深刻さを緩和させている。
恐怖を色んなことで紛らわしく、最初は酒、次に目標(海へいくこと)、願い事リスト(母へピンク・キャデラックをプレゼント、女性二人と寝る)、過去の償いをする、誰かに施す、、、そうやって、だんだん覚悟みたいなものが生まれていく、、、天国では、みんなが海の話をするんだ。ボブ・ディランに刺激されて作ったのかなぁ、やっぱり。

2024/01/21

2024/01/21

77点

VOD/Hulu/購入/スマホ 
字幕


あの人

10年以上前に映画好きの上司に教えてもらった作品です。その方も癌で亡くなってしまいました。
この映画のラストシーンのように、やりたいことをやれて、そばに誰かいたのかが気になります。とても良い人でした。この映画は、どうしたってその人を思い出してしまいます。