バッファロー’66

ばっふぁろーしっくすてぃしっくす|Buffalo'66|Buffalo'66

バッファロー’66

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レビューの数

69

平均評点

76.8(565人)

観たひと

1050

観たいひと

83

(C)LIONSGATE FILMS 1998

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス
製作国 アメリカ
製作年 1998
公開年月日 1999/7/3
上映時間 113分
製作会社 ミューズ・プロ作品(ライオンズ・ゲート・フィルムズ 提供)
配給 キネティック(カルチュア・パブリッシャーズ 提供)
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

刑務所帰りの男とゆきずりの少女の奇妙な恋愛をエキセントリックな演出で描く異色のラヴ・ストーリー。監督・主演は俳優(「フューネラル」「気まぐれな狂気」)・モデル(カルヴァン・クライン、アナ・スイほか)・ミュージシャンなど八面六臂の活動で知られるアーティスト、ヴィンセント・ギャロで、彼のデビュー作となる。脚本はギャロとアリソン・パグナル。音楽もギャロ自身が担当し、イエスの『Heart of Sunrise』、キング・クリムゾンの『Moonchild』などが使用されている。製作は「トゥリーズ・ラウンジ」のクリス・ハンリー。製作総指揮は「モンタージュ」のマイケル・パセオーネックと『I'm Losing You』のジェフ・サックマン。撮影はCMやビョークなどのMTVを担当し、劇映画は本作がデビューとなるランス・アコード。美術はギデオン・ポンテ。編集は「カウガール・ブルース」「誘う女」はじめガス・ヴァン・サント作品で知られるカーティス・クレイトン。共演は「アダムス・ファミリー1、2」「アイス・ストーム」のクリスティーナ・リッチ、「エバー・アフター」のアンジェリカ・ヒューストン、「ビッグ・リボウスキ」のベン・ギャザラ、「ルル・オン・ザ・ブリッジ」のケヴィン・コリガン、「微笑みをもう一度」のロザンナ・アークェット、「レインメーカー」のミッキー・ローク、「ビッグ・ウェンズデー」のジャン=マイケル・ヴィンセント、「ポーキーズ」のアレックス・キャラス、「ユージュアル・サスペクツ」のケヴィン・ポラックほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1966年にニューヨーク州バッファローで生まれたビリー・ブラウン(ヴィンセント・ギャロ)は、5年ぶりに刑務所から釈放され、故郷に帰ることになる。ところが彼はこの5年の空白を、政府の仕事で遠くに行っていたと両親に偽っていた。そればかりか、自分は成功し、裕福で、妻もいるという嘘まででっち上げていた。このまま家に帰るわけにはいかないビリーは、ダンス・スクールでレッスン中だった少女レイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致し、両親の前で妻のふりをするよう脅迫する。そして二人はブラウン家に。でも、ビリーの父親ジミー(ベン・ギャザラ)も母親ジャネット(アンジェリカ・ヒューストン)も息子には無関心。しかしレイラの暖かい接し方により、場はだんだん和んでいった。やがてブラウン家を後にするビリーとレイラ。ところが、二人は別れ難い気持ちになっていた。冷えきった体を暖めようとモーテルに入る二人。レイラの優しさで、ビリーの孤独な心は少しずつ癒されていく。だが、ビリーには果たさなければならない復讐が残っていた。実は、ビリーが刑務所に入っていたのはフットボール賭博で抱えた負債を帳消しにしてもらうために他人の罪をかぶったからであり、その賭けに負けたのは、バッファローというチームの選手スコット(ボブ・ウォール)が八百長試合したせいだと勝手に思い込んでいたのである。そこでビリーは、ピストルを持って引退したスコットが経営しているストリップ小屋に向かった。でも結局殺しは思いとどまった。そしてビリーはココアとハート型のクッキーを買い、レイラが待つモーテルの部屋に戻っていくのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1999年9月上旬号

外国映画紹介:バッファロー'66

1999年7月上旬夏の特別号

COMING SOON:バッファロー'66

劇場公開映画批評:バッファロー'66

2025/05/11

2025/05/20

80点

VOD/U-NEXT 
字幕


苦みが涼味に変わり、タッチダウンに至る。

ネタバレ

題名のバッファローはNY州の二番目の都市。主人公のビリー・ブラウンは1966年にその地で生まれた。
NFLの人気チームバッファロービルズがあり、1991年のスーパーボールでは、試合終了間際のフィールド・
キックでキッカーがゴールを外し、一点差で負けてしまった(Wiki)。アメリカでは有名なエピソードなのだろう。
それが映画の中では最大限に活用され独特のトーンを得た。

ビリー(ヴィンセント・ギャロ)は5年の刑期を経て出所するところ。バッファローに帰るのだが、両親には政府
の仕事で遠くに行っていたと嘘をつく。さらには婚約者がいると嘘の上塗り。しかもダンス教室のレッスンを
抜け出した少女レイラ(クリスティナ・リッチ)を拉致、彼女のクルマでバッファローに向かう。
まぎれもなく暴力男の仕業なのだが、どこか行動に間の抜けたところがあり、人の良さが見え隠れする。
不安定なビリーと比べ、見切りの早いレイラは、両親を引き合わされると調子よく婚約者を演じる。しかも
妊娠中という嘘までつく。キスさえしていないのに。
両親も異色。父親ジミー(ベン・ギャザラ)は元クラブ歌手で、レイラのためにシナトラばりの歌を聴かせるが、
上機嫌もそこまでで、また不機嫌になる。母親ジャネット(アンジェリカ・ヒューストン)はバッファロービルズの
熱狂的なファンでテレビの試合中継が欠かせない。
不思議なことにビリーはレイラに肉体関係を求めない。関心は果たさなければならない復讐に移った。
件のスーパーボールで、ビリーは金もないのに1万ドルをバッファロービルズに賭けた。まさか最後のゴール
キックで敗退。胴元はビリーを許さない。仲間の罪をかぶってビリーは収監されたのだった。もちろん復讐の
相手は、ゴールキックを外した元ビルズのスコット。彼が八百長に加担したので、ビリーは負債を抱え込んだ
と思い込む。スコットは引退し地元でストリップ劇場を経営していた。拳銃を隠し持ちビリーは劇場に向かった。

監督は二通りの結末を用意した。無残な最期を迎えるスコット。またビリーも自分のこめかみを撃ち抜き絶命。
これを幻想として、レイラの元にホット・ココアとクッキーを持ち帰るハッピーエンドを採用する。異色の青春
映画として魅力的な輝きを放つ一作となった。

2024/01/29

2024/01/30

100点

VOD/U-NEXT 
字幕


「最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた」

久々に観賞。
最高にお馬鹿でお洒落でキュートな作品。
ヴィンセント・ギャロ&クリスティーナ・リッチは当然としてその他キャストも最高。
この流れで「ブラウンバニー」も観ようか…とはならない。

2024/01/28

2024/01/28

-点

テレビ/無料放送/東海テレビ 
吹替


昔観たのだけれど、

ネタバレ

ヴィンセントギャロ、初監督、主演、脚本、音楽、クスティーナリッチ、チョイ役で、ミッキーローク、昔、レンタルして観たのだが、あまり面白くないと思っていたのだが、新聞のテレビ欄でみつけて、もう一度観たくなって録画してみたら、面白かったです、歳をとって、みる観点が変わったんだと思います。

2023/11/20

2023/11/22

79点

映画館/岐阜県/イオンシネマ各務原 
字幕


一目惚れ? ストックホルム症候群?

ネタバレ

ハッキリと自覚していなかっかもしれないけれどレイラはビリーに一目惚れだったんじゃなかろうか。逃げるチャンスは何度もあったのに結局逃げなかったし。あるいは人質が、時間や場所を共有する犯人に共感や好意を抱く、いわゆるストックホルム症候群? いずれにしてもレイラはキュートで優しく慈母(?)のようでした。

冒頭はモノクロのような画面、寒々しい雰囲気だったのに、ラストはじんわり暖か。ラブロマンスの王道からはちょっと外れているけどこれはこれてとってもアリ。

2023/10/01

2023/10/02

90点

選択しない 


24年ぶりの観賞

公開当時観てあまりに面白くてDVD発売を楽しみにしていた作品。久しぶりに鑑賞しましたが、よく覚えていて面白さも当時のまま感じました。これぞオフビートと言える仕草や展開の微妙なトーンがとても魅力的。結末を知らなければラスト10分はとても不安になりますが、今回は安心して最後まで楽しめました。

2023/02/09

2023/02/09

75点

テレビ/有料放送/WOWOW 


何十年前にチラシだけ見たことがあった映画をようやく鑑賞

とても奇妙な設定のボーイ・ミーツ・ガール映画。映画の前半部分では主人公のことを全く好きになれなくてどうしようかと思ったけど、話が進むにつれて案外いいやつじゃん、という気分になってくる。そして、なにより終わり方がめでたしめでたしな感じなので、幸せな気持ちになれるしね。かつてミニシアターブームの頃にカルト的な人気があった映画なのも分かる。いやあ、愛っていいなあ。
とにかくヒロインのクリスティーナ・リッチが最高にキュートで、好きにならずにいられない。こんな特殊な状況でヴィンセント・ギャロについて行くヒロインには、それなりに日常への不満とかそういうのがあるはずで、その辺がもう少し描かれてもいい気はした。