1998年の映画。就職活動でどこにも引っかからなかったひかりは、中国との貿易商社満腹貿易に就職できた。楽しいOL生活からいい男を捕まえて結婚をと考えていたが、そうはいかなかった。華僑の王課長の下で中国から送られてくる商品のチェックや整頓、そして中国の工場との応対を行うようになる。中国側は納期は守らず仕上げもいい加減、材料も紛失したりと応対に追われていた。王課長とともに中国へ出張し工場で検品をしたり接待を受けたりもした。先輩の主任は中国へ転勤、数年後ひかりも主任となり中国側と堂々と渡り合えるほどとなる。
本木監督の映画初監督作品で、小林聡美主演のコメディです。今となっては豪華キャストで渡辺謙や香川照之らが共演。管理されていない中国と管理を期待する日本のギャップが楽しめます。現在では中国側の体制も変わって随分と管理されるようになっているようですが、当時としてはこういうことが日常茶飯事だったのでしょう。わかい小林聡美の力いっぱいの演技も楽しめます。本木監督のトークでわかったのですが、通常では撮影できないような天安門前や田舎の街の情景も楽しめました。ひかりの家族の描写がなぜ挿入されるのか当初はわかりませんでしたが、終盤になって家庭と会社との対比として重要であったようです。面白かった。