カンボジアで地雷を撤去する話? PKO活動のドキュメンタリーですかあ・・・?
などとタイトルを見ると少し引いてしまいますが
見始めてみるとイメージは一変。
この作品で地雷処理にあたるのは
減刑を交換条件にされた刑務所の囚人たち。
「地雷は優しく扱えば怒らない。オンナと同じだ」等々
タフな会話がとびかう命がけの作業は
ならず者たちがトラックで危険なニトログリセリンを運ぶ
ウィリアム・フリードキン監督版「恐怖の報酬」を思わせるムードです。
カンボジアの地雷問題を扱いながら、
声高に正義を振りかざすという映画ではなく
B級アクション風の娯楽作品に仕上げているところに好感を感じました。
主人公はコカイン所持でパクられた結婚詐欺師の男
彼らを安全な場所から指揮してるのは日本企業のエリート女性
同じ日本人同士でありながら対立も。国際社会の中で生きる日本人の姿も伝わってきます。
現地人少女の使い方もナイス!
予算等の諸事情でしょうか、90分足らずの尺で少々物足りず
後半やや甘い展開になってしまいましたが
ストレートな思いが伝わってくる佳作でした。
邦画ばなれしたムードでミリタリー系好きにはおすすめかも。
期待しないで見たせいか評価UPで★★★★。
元ネタhttp://geocities.yahoo.co.jp/gl/rcnbt700/view/20090915