トゥルーマン・ショー

とぅるーまんしょー|The Truman Show|The Truman Show

トゥルーマン・ショー

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レビューの数

102

平均評点

77.6(1118人)

観たひと

1945

観たいひと

94

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1998
公開年月日 1998/11/14
上映時間 103分
製作会社 スコット・ルーディン・プロ作品
配給 UIP
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD/DTS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある男の生涯が、テレビの人気連続ドラマとして24時間ノンストップ生中継されていた……という異色作。監督は「刑事ジョン・ブック 目撃者」「フィアレス」のピーター・ウィアー。脚本は「ガタカ」(脚本・監督)のアンドリュー・ニコル。製作はニコル、「白い嵐」のスコット・ルーディン、「ジャングル・ブック」のエドワード・S・フェルドマン、「ファースト・ワイフ・クラブ」のアダム・シュローダー。撮影は「ダメージ」のピーター・ビジウ。美術は「バグジー」のデニス・ガスナー。出演は「ライアーライアー」のジム・キャリー、「目撃」のエド・ハリス、「コンゴ」のローラ・リニー、「サバイビング・ピカソ」のナターシャ・マケルホーン、「コップランド」のノア・エメリッヒほか。98年キネマ旬報ベスト・テン第3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

周りを海で囲まれた平和な離れ小島の町シーヘブン。保険のセールスマン、トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)は看護婦でしっかり者の妻メリル(ローラ・リニー)や親友のマーロン(ノア・エメリッヒ)とともに平凡な毎日を送っている。ボート事故で父親を亡くした彼は水恐怖症で島から出たことはなかったが、大学時代に出会った忘れられない女性、ローレン(ナターシャ・マケルホーン)に会うためフィジー島へ行くというささやかな夢があった。ある日、トゥルーマンは、いつもと違う行動を取るとまわりの様子が落ち着かなくなることを発見。不安と疑問がつのり、妻のメリルに怒りをぶつけた末、メリルは家を出て行ってしまう。トゥルーマンは意を決し、地下室で寝ているふりをして海にボートで漕ぎ出して行く。実はトゥルーマンの家族や同僚は俳優で、住む島全体がロケセット、通行人はエキストラという、虚構の世界に生きており、生涯のすべてをテレビ放送されていたのだ。ディレクターの指示で彼の人生はコントロールされてきた。ディレクターのクリストフ(エド・ハリス)と会話を交わし、本当の人生を歩みたいを訴えるトゥルーマン。だが、虚構の世界へ戻るよう説得するクリストフは、装置を使って嵐を起こす。荒れ狂う波をくぐりぬけた果てに、トゥルーマンは虚構の世界=ロケセットの終端部にたどり着く。そこには外への出口があった。クリストフの呼びかけを無視し、トゥルーマンは出口から出て行く。そしてテレビでその一部始終を見ていた観客たちはトゥルーマンの勇気に拍手を送るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1998年12月上旬号

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1998年11月下旬号

特集 トゥルーマン・ショー:作品評

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1998年11月上旬号

COMING SOON【新作紹介】:トゥルーマン・ショー

1998年9月下旬号

スペシャル・セレクション 98秋の話題作:トゥルーマン・ショー

2022/05/07

2022/05/07

78点

VOD/NETFLIX/レンタル/PC 
字幕


浅はかで、怠惰で、傲慢な世界

ネタバレ

平凡な日常のある朝に、空から謎の小物体が、自分の近くに落ちてきた。その後、自分は監視されている感じや死んだはずの父が路上を歩いているのを見かけるなど、違和感が渦巻くようになる。

何の前知識もなく見始めたら、最初は主人公が認知症でも発症してきているのかと思ってしまったが、そうではなかった。

むしろ、人間の欲や浅はかさを痛烈に皮肉にした映画だと思った。虚構に完璧な現実を再現することが無理なのに、それを貫ぬき通そうとする浅はかさと、それでも虚構に現実では得難い刺激や安寧(実際には様々な可能性があるはずなのに)を求める怠惰で傲慢な欲。それらが作り出す歪な世界に吐き気さえ感じるところを、ミステリー→種明かし→ハプニングという物語の流れを作って娯楽化に成功しており、これまた皮肉だなと思えてならない。

結局、ちゃんと理解しようと思い、もう一度頭から見てみると、シーンの細かいところでの役者の表情や視線の意味が理解できて、二度目もいろいろ発見のある映画でした。

2022/01/29

2022/01/30

65点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


一人の人間(トゥルーマン)が生まれてからの一生を生中継で放送し続ける。彼以外はすべて俳優で、彼の住む世界は大規模なセットの離島という設定。まるでSF映画のようだが、それと共に現代の人間が普通、一般的な幸福と考えている生活は敷かれたレールの上を走る列車に乗って行くようなものだ、というシニカルな発想とも見て取れる。ラスト、実世界に旅経つ彼は本当の自分、つまりトゥルーマンとして目覚め、自分で自分の世界を切り拓いて行く。そういった姿勢を認め、祝福するところがアメリカらしさか。

2022/01/10

2022/01/12

80点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


「事実に基づく物語」

◎ ありえない設定、ありえない展開だが、「作り物」と思って難しく考えずに観れば楽しい。テレビで「トゥルーマン・ショー」を観ている人たちは、それが「作り物」でないから興味を持って見続けている。
◎ この頃「事実に基づく物語」とコメントの入る映画がずいぶん増えたように思う。それが奇抜なストーリーであればあるほど、「事実に基づく物語」の一言が効果を醸す。同じ内容、同じ展開であれば、人はツクリゴトよりもジジツの方に重きを置くのは確かなようだ。そのうちに『トゥルーマン・ショー』のような作品の巻頭にも「事実に基づく物語」と入る日が来るかもしれない。

2022/01/03

2022/01/03

96点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


いろいろなことを考えさせられる、、、

ネタバレ

トゥルーマンの興味と選択はよくわかる。でも多分彼の選択はいわゆる「大衆の思う幸せ」には程遠いことを選択してあることは、私たちも含めた全員が知っている。
でも彼自身にとっては正しい選択なんだろうね。
思い出されたのは、よく親に「勉強しなさい!」と怒られたが、思春期はお構いなく自分達の青春を優先していた。でも今になってあの時の親の意見がよくわかる、ってこと。
何もかも知り尽くしたクリストフからしたら、トゥルーマンの世界は、多分理想郷であり、自分の子供だと感じていたトゥルーマンには理想郷に生きてほしかったのだと思う。

ただ、今回はいわゆる基本的人権については感想を述べないが、多面的な意味合いを提示するこの作品はとても面白かった。

2022/01/02

2022/01/03

65点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


人ひとりの人生とは

ジム・キャリーが苦手なのだけどこの映画は良かった。むしろジム・キャリーだから良かった。
予備知識なしで観たので、カラクリがだんだんわかってくるとともに自分も加担しているような気持ちになり居心地悪くなったけど、見てしまう。笑えるしなによりもトゥルーマンがいい人なので魅力的だった。応援したくなった。

1998/11/20

2021/12/30

80点

映画館 
字幕


運命を切り開く原動力それは「愛」ただしこの種のネタは今迄にどこかで見たような気が・・・

 ジム・キャリー主演の映画なので、ハートフルな味わいのコメディだと思っていたのですが、その予想は見事に裏切られました。結構奥の深い、考えようによってはかなりおっかないスリラーです。何がおっかないかと言うと、今まで自分が当たり前と思っていた価値観とか常識が見事にひっくり返されるからなんですね。

 ストーリーについては、全く内容を知らないで見たほうが面白いかも知れません。ただ、私たちはみんな、子どもの頃空を見上げて宇宙の端っこっていったいどうなっているんだろう?って考えたことがあると思います。行けども行けども果てしない宇宙、そんな当然の概念が根っこからひっくり返されたらさぞかし仰天することでしょう。「トゥルーマン・ショー」の主人公ジム・キャリーは、大袈裟だけど今迄人類が味わったことのないそんな困難にぶつかります。まかり間違えば精神に異常をきたしてしまうかも知れない大変な経験です。そんな人類未曾有(?)の困難に突き当たってなおも自分を見失うことなく軽やかに乗り越えてゆく主人公の姿は本当に感動的です。

 ただ、彼の姿を見て感動する自分に居心地の悪いものを感じてしまうんですね。つまりその心理はブラウン管の向こう側で彼を見守る映画の中の観客と全く同類なわけで、要するに自分勝手な価値観で「彼はなんてエラいんだ!」と感心しているにすぎないからです。彼の与えられた幸福は、エド・ハリスという神様の代理の一つの概念にすぎません。それは私たちが小鳥を小さな籠に閉じ込めてペットとして可愛がるのと何ら変わりがないのです。

 かなり飛躍した解釈かもしれないですが、この映画は宗教とか神という概念にすら疑問符を投げかけているようにも思います。ダメ押しとも言えるラストカットの一言は強烈です。神さまだってもしかしたら天国でそんな風に私たちのことを見ているのかも知れません。

(1998/11/20 記)