トゥルーマン・ショー

とぅるーまんしょー|The Truman Show|The Truman Show

トゥルーマン・ショー

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レビューの数

111

平均評点

77.6(1164人)

観たひと

1994

観たいひと

94

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1998
公開年月日 1998/11/14
上映時間 103分
製作会社 スコット・ルーディン・プロ作品
配給 UIP
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD/DTS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある男の生涯が、テレビの人気連続ドラマとして24時間ノンストップ生中継されていた……という異色作。監督は「刑事ジョン・ブック 目撃者」「フィアレス」のピーター・ウィアー。脚本は「ガタカ」(脚本・監督)のアンドリュー・ニコル。製作はニコル、「白い嵐」のスコット・ルーディン、「ジャングル・ブック」のエドワード・S・フェルドマン、「ファースト・ワイフ・クラブ」のアダム・シュローダー。撮影は「ダメージ」のピーター・ビジウ。美術は「バグジー」のデニス・ガスナー。出演は「ライアーライアー」のジム・キャリー、「目撃」のエド・ハリス、「コンゴ」のローラ・リニー、「サバイビング・ピカソ」のナターシャ・マケルホーン、「コップランド」のノア・エメリッヒほか。98年キネマ旬報ベスト・テン第3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

周りを海で囲まれた平和な離れ小島の町シーヘブン。保険のセールスマン、トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)は看護婦でしっかり者の妻メリル(ローラ・リニー)や親友のマーロン(ノア・エメリッヒ)とともに平凡な毎日を送っている。ボート事故で父親を亡くした彼は水恐怖症で島から出たことはなかったが、大学時代に出会った忘れられない女性、ローレン(ナターシャ・マケルホーン)に会うためフィジー島へ行くというささやかな夢があった。ある日、トゥルーマンは、いつもと違う行動を取るとまわりの様子が落ち着かなくなることを発見。不安と疑問がつのり、妻のメリルに怒りをぶつけた末、メリルは家を出て行ってしまう。トゥルーマンは意を決し、地下室で寝ているふりをして海にボートで漕ぎ出して行く。実はトゥルーマンの家族や同僚は俳優で、住む島全体がロケセット、通行人はエキストラという、虚構の世界に生きており、生涯のすべてをテレビ放送されていたのだ。ディレクターの指示で彼の人生はコントロールされてきた。ディレクターのクリストフ(エド・ハリス)と会話を交わし、本当の人生を歩みたいを訴えるトゥルーマン。だが、虚構の世界へ戻るよう説得するクリストフは、装置を使って嵐を起こす。荒れ狂う波をくぐりぬけた果てに、トゥルーマンは虚構の世界=ロケセットの終端部にたどり着く。そこには外への出口があった。クリストフの呼びかけを無視し、トゥルーマンは出口から出て行く。そしてテレビでその一部始終を見ていた観客たちはトゥルーマンの勇気に拍手を送るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1998年12月上旬号

劇場公開映画批評:トゥルーマン・ショー

劇場公開映画批評:トゥルーマン・ショー

外国映画紹介:トゥルーマン・ショー

1998年11月下旬号

特集 トゥルーマン・ショー:作品評

特集 トゥルーマン・ショー:作品評

特集 トゥルーマン・ショー:ピーター・ウィアー監督 インタビュー

特集 トゥルーマン・ショー:ジム・キャリー インタビュー

特集 トゥルーマン・ショー:エド・ハリス インタビュー

1998年11月上旬号

COMING SOON【新作紹介】:トゥルーマン・ショー

1998年9月下旬号

スペシャル・セレクション 98秋の話題作:トゥルーマン・ショー

2023/01/24

84点

VOD/NETFLIX 
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作られた人生

ネタバレ

映画にしてもドラマにしても、それが虚構の世界だと分かっていても、観客はそこで起こっていることがリアルに感じられれば惹き付けられてしまう。
では生身の人間のリアルな日常をショーにしたら、果たして観客は熱中するのだろうか。
個人的には筋書きのないドラマは退屈なだけだと思ってしまうのだが。
最初にこの映画を観た時は、自分の人生が作り物であることを知ってしまったトゥルーマンにばかり感情移入してしまったが、よくよく考えればこのショーによって人生を壊されたのは彼だけではない。
エキストラの人間もそうだが、トゥルーマンと親しい関係にあるマーロンやメリルも彼の人生を作り出すために、自らの人生を捧げてしまっているのだ。
偽物の人生にはいつか絶対に綻びが生じる。
逆にこれまで何故トゥルーマンは気づかなかったのだろうと思ったが、生まれた時から作り物の世界で育ってきた彼には自分の人生を疑問に思う余地もなかったのかもしれない。
トゥルーマンがいつもとは違った行動を取るとエキストラが明らかに動揺したり、コマーシャルのために不自然な会話や行動をする人がいたりと、コメディの要素もある作品だが、見ようによってはホラーとも取れる作品だ。
ショーを成り立たせるためになりふり構わない制作側の人間の姿は狂気でもある。
そしてショーのために無理矢理役の人生を演じる俳優たちの姿も恐ろしい。
色々とつじつまの合わない部分もあるが、この作品が描きたいのは自分の人生を切り開くために勇気を持って壁を乗り越えようとする人間の姿か。
確かにセットの中で生き続ける限りトゥルーマンは安全だ。
しかし彼は作られた人生を歩むよりも、ただ一人、心から惹かれたシルヴィアという女性を探すために外の世界に飛び出していく。
コメディ映画ではないが、ジム・キャリーの表情の豊かさに思わず笑ってしまう場面の多い作品だった。

2023/01/02

2023/01/02

76点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
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ハリウッド映画の幅の広さ

90年代後半にハリウッドで作られた作品。
その時期と言えば、ダイハードやスピード、アルマゲドンとかとにかくヒーローが悪に勝つ、をどのように描くか、そういう作品が乱立していた時代に、この作品が作られたというのが非常に意義深いと。

簡単に言うと、ドを越したリアリティショーみたいな話で、この系譜は現在も世界中で脈々と受け継がれているし、やっぱり現在の作品の方が「上手さ」や「驚き」の満足度は高い。

ただ、25年前にこういう冒険的な「映画」がちゃんと作られていて、ちゃんと面白く出来上がっているというのが素晴らしい。

2022/10/10

2022/10/10

60点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


目を離せない、ということ

シーヘブンという天国がある。トゥルーマン(ジム・キャリー)という男は、白い家だらけのこの天国のような都市に住み、あるいは監禁されている。この天国は一見すると水に囲まれていて、誇張された太陽と月が回っている。天体や天候の進行は規則的に進行しているが、時にこの天国にも乱れが生じ、不測の事態が起こりうる。
フィージーという別の天国にトゥルーマンを脱出させないために、世界は一丸となって彼をこの小さな天国の島に食い止める。山火事、原発事故といった人災や天災だけでなく、彼の家族や親友、妻までもが彼の欲望を外に向かわせないよう、ひたすらにトゥルーマンの世界を成り立たせるためのそれぞれの仕事に徹する。この世界は、視聴者によって支えられており、24時間ノンストップの連続番組の中では、出演者によって劇中にコマーシャルが挿入される。そのタイミングは、トゥルーマンにとっても、出演者にとっても、時に悲劇的でもありうる。世界は、一つのショーケースであり、回転ドアやランドアバウトといった360度の展開だけでなく、ガラス、鏡、そして隠された仕込みカメラによって、視聴者に開示されている。トゥルーマンの笑顔や仕草もテレビ的に演出されたもののようにも見えている。
トゥルーマンの軌道がルーティンから離脱しようとするとき、出演者だけでなくスタッフは対応にてんやわんやする。また、一瞬だけ凍りつき、いつも見る側であるものたちが、トゥルーマンからその舞台裏をのぞかれてしまうとき、世界にはパニックが広がり、事後的にそのパニックは収束されていく。また、トゥルーマンの感動は、視聴者にも共感されるよう、カメラワークやサウンドにも趣向を凝らしていかなければならない。こうした苦境を、ほぼ一人のディレクターであるクリストフ(エド・ハリス)がやりくりをし、神のように采配を司っている。天体のようにトゥルーマンの周りを周回し、彼を見続ける、スタッフや視聴者のその視線たちもまた、何かに拘束されているように感じられる。

2022/10/09

2022/10/09

70点

選択しない 
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プライバシーのない生活、誰も信用できない孤独

生まれた時からテレビショーのプログラムとして育てられる、こんな酷い話がもしあったら(^^;;妻や友人みなグルで、隠しカメラは5000台、ちょっとしたSF大作になりそうですが、意外とあっさり種明かしをしてしまいます(^^;;全人類がトゥルーマンのことを知っている、という状況が、真実を知るためにテレビセットの外へ出るトゥルーマンを応援したくなり、拍手喝采するラストへとつながります(^^;;他人の不幸は蜜の味、というけれど、誠実さを失ったらおしまいです(^^;;

2022/10/08

2022/10/08

80点

選択しない 


懐かしい映画

 1999年に見て以来。内容は鮮烈だっただけに忘れていない。でも、2度目になると、こうした意表を突くストーリーは面白さが半減してしまうのは仕方がない。
 最初に見たときの感想メモがある。
 「個人のプライバシーがここまで侵害されるという現実は考えにくいが、情報社会の恐ろしさは身近に迫りつつあるような気がする」とあった。
 笑ってはいられないのだ。偽りの世界から現実の世界に出たトゥルーマンはいまや、世界中の街角の至る所にある監視カメラでまさに24時間監視されているのだ。偽りの世界より怖い現実の中で生きている。
 「頭の中までカメラは見ていない」とトゥルーマンは言うけれど、確かにそうかもしれないが、でも全体主義的な国に限らず多かれ少なかれ、その頭の中の思想性も把握されているのかも。

2022/10/03

2022/10/03

80点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
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「刑事ジョン・ブック」アーミッシュの村は文明を遮断した質素な暮らしを営んでいる。では少年が殺人を目撃したことで静かに暮らしていたアーミッシュの村の生活が崩れていく。「モスキート・コースト」は文明を嫌い家族を連れてアフリカの奥地で暮らそうとする男。ここでは最先端技術で作り上げられた町で暮らす男の日常をそのまま映し出すテレビ。男はどこか不自然な生活に気付いて・・・。文明の便利さに安穏と過ごしている中で、ふと浮かぶ些細な疑問が不思議なドラマを生み出す。今ならスマホに振り回される日常でもう1本映画が撮れそうな気がする。