トゥルーマン・ショー

とぅるーまんしょー|The Truman Show|The Truman Show

トゥルーマン・ショー

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レビューの数

76

平均評点

77.7(874人)

観たひと

1578

観たいひと

90

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1998
公開年月日 1998/11/14
上映時間 103分
製作会社 スコット・ルーディン・プロ作品
配給 UIP
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD/DTS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある男の生涯が、テレビの人気連続ドラマとして24時間ノンストップ生中継されていた……という異色作。監督は「刑事ジョン・ブック 目撃者」「フィアレス」のピーター・ウィアー。脚本は「ガタカ」(脚本・監督)のアンドリュー・ニコル。製作はニコル、「白い嵐」のスコット・ルーディン、「ジャングル・ブック」のエドワード・S・フェルドマン、「ファースト・ワイフ・クラブ」のアダム・シュローダー。撮影は「ダメージ」のピーター・ビジウ。美術は「バグジー」のデニス・ガスナー。出演は「ライアーライアー」のジム・キャリー、「目撃」のエド・ハリス、「コンゴ」のローラ・リニー、「サバイビング・ピカソ」のナターシャ・マケルホーン、「コップランド」のノア・エメリッヒほか。98年キネマ旬報ベスト・テン第3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

周りを海で囲まれた平和な離れ小島の町シーヘブン。保険のセールスマン、トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)は看護婦でしっかり者の妻メリル(ローラ・リニー)や親友のマーロン(ノア・エメリッヒ)とともに平凡な毎日を送っている。ボート事故で父親を亡くした彼は水恐怖症で島から出たことはなかったが、大学時代に出会った忘れられない女性、ローレン(ナターシャ・マケルホーン)に会うためフィジー島へ行くというささやかな夢があった。ある日、トゥルーマンは、いつもと違う行動を取るとまわりの様子が落ち着かなくなることを発見。不安と疑問がつのり、妻のメリルに怒りをぶつけた末、メリルは家を出て行ってしまう。トゥルーマンは意を決し、地下室で寝ているふりをして海にボートで漕ぎ出して行く。実はトゥルーマンの家族や同僚は俳優で、住む島全体がロケセット、通行人はエキストラという、虚構の世界に生きており、生涯のすべてをテレビ放送されていたのだ。ディレクターの指示で彼の人生はコントロールされてきた。ディレクターのクリストフ(エド・ハリス)と会話を交わし、本当の人生を歩みたいを訴えるトゥルーマン。だが、虚構の世界へ戻るよう説得するクリストフは、装置を使って嵐を起こす。荒れ狂う波をくぐりぬけた果てに、トゥルーマンは虚構の世界=ロケセットの終端部にたどり着く。そこには外への出口があった。クリストフの呼びかけを無視し、トゥルーマンは出口から出て行く。そしてテレビでその一部始終を見ていた観客たちはトゥルーマンの勇気に拍手を送るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1998年12月上旬号

劇場公開映画批評:トゥルーマン・ショー

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外国映画紹介:トゥルーマン・ショー

1998年11月下旬号

特集 トゥルーマン・ショー:作品評

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1998年11月上旬号

COMING SOON【新作紹介】:トゥルーマン・ショー

1998年9月下旬号

スペシャル・セレクション 98秋の話題作:トゥルーマン・ショー

2019/07/27

2019/07/29

65点

選択しない 
吹替


『本作に由来する心の病が実在する』

ネタバレ

 



自宅にて鑑賞。究極のリアリティー・ショーをコミカルに描く。時折POVめいた隠し撮り風の映像をインサートしつつ何も知らされていない主人公の日常とこれを見守る視聴者と番組の作り手と云う三点の視点で進行する。日常に突如挟まれるスポンサーのCMを宣う「買い替えるなら“エルク・ロータリー”」 「新製品のこの“モココア”を飲んでみない」等と云う如何にもな科白に吹き出した。ただテンポにバラつきを感じた。特に丁寧に描くそれ迄とは打って変わった中盤~後半にかけては雑な上、急ぎ足気味に思え、バランスを欠いた印象を受けた。65/100点。

・インタビューを受けるE.ハリスの“クリストフ”も云っていた通り、“メリル・バーバンク(ハンナ・ジル)”のL.リニーが“トゥルーマン・バーバンク”のJ.キャリーと仲違いをし、彼の元を去るシーンは観てみたかった。予告されていた新たなロマンスの相手として職場の横の席に配属されてきたH.シャンツの“ヴィヴィアン”との件りにも興味が湧いた。相思相愛でありつつ密かに主人公の解放を目論むN.マケルホーンの“ローレン・ガーランド(シルビア)”の存在や役割が余り活かされておらず、蛇足的で微妙に映ったのは残念。

・近年、SNS等の普及により度々問題視されている認知承認要求、及び行動原理に基づくコマーシャリズム等が盛り込まれている。ただ実際にJ.キャリー演じる“トゥルーマン・バーバンク”の様な言動を繰り返せば、被害妄想に端を発する偏執的な統合失調症か離人症等の診断を受けるであろう。本作以降、精神医学会では日常がカメラ越しに監視されていると云う被害妄想の一種に“トゥルーマン・ショー妄想 "The Truman Show delusion"”、或いは“トゥルーマン症候群 "Truman syndrome"”と云う呼び名が附けられる事となった。

・当初、“クリストフ”の役はD.ホッパーが当てられており、実際に撮影も行われたが、たった一日で自ら降板したらしい。後に本作とよく似たプロットを持つR.ハワード監督作『エドtv('99)』に“ハンク”役として彼は出演を果たした。急遽、E.ハリスが役を引き継いだが、突然の降板だった為、碌な準備期間も無く役に挑んだ。尚、撮影中にE.ハリスは“トゥルーマン・バーバンク”役のJ.キャリーと一度たりとも顔を合わす事が無かったらしい。

・主人公“トゥルーマン・バーバンク”役は当初、R.ウィリアムズが予定されていたが、脚本を書き、監督も予定していたA.ニコルの薦めやC.チャップリンを想起させると云う監督により、J.キャリーへと変更になった。尚、その段階で『ライアー ライアー('97)』の撮影を行っていた為、本作のクランクインは約一年遅れる事になった。

・TV視聴者に“日本人家族”として、ユウジ・ドン・オクモト、キヨコ・ヤマグチ、中村佐恵美の三名がクレジットされているが、壁には「娘/バーバンク メリル/毎日見て/下さい。」 「バーバンク トルーマン/毎日.../二十四時間」と拙い手書きで記されたポスター(掛け軸?)が貼られている。「ラブ・ラブ・ラブ!トルーマン・ショー」と書かれたトレーナーを着て、胸には妖しげなバッジを着け、ショーを見守るこの三人の様は少し某国っぽい印象である。

・設定上、強調されたメタ的な構造を持っている為、エンドロール時のキャストは"TRUMAN'S WORLD"、"CHRISTOF'S WORLD"、"THE VIEWERS"と三つにカテゴライズされ、表記がなされている。本篇上の情報を繋ぎ合わせると、J.キャリー演じる“トゥルーマン・バーバンク”の誕生日は、'66年1月30日となる。物語は'95年に設定されている。

・物語の舞台となる“シーヘブン”の撮影は主にフロリダ州シーサイドにて行われ、エキストラは連日約300人規模で執り行われた。ショー内への闖入者として、クリスマス・プレゼントの大きな箱から飛び出した視聴者(ファン)の男はM.ルーベンであり、彼は本作のアシスタント・アートディレクターを務めている。

・脚本のA.ニコルによれば、本作はP.K.ディックの著作「時は乱れて('59)」にインスパイアされ、多くのアイデアを引用したと云う。更に具体的にM.ジャクソンの日常を想像し、物語を固めたらしい。当初は自らがメガホンを執ろうとし、G.オールドマンを出演させようと構想していた。尚、決定稿に至る迄、少なくとも12回は書き直しを重ねたとインタビューで答えている。亦、劇中劇の『トゥルーマン・ショー』が「シーズン1のサブタイトルは"Bringing Up Baby"」 「エイミー賞を何度も受賞している」等と云った本篇で触れられないバックストーリーも10本は書いた(当初のシナリオでは“トゥルーマン・バーバンク”のJ.キャリーはフィジーではなく、オーストラリアに行きたがる設定だった)と云う。

・ネタバレとして本作は、前述の『エドtv('99)』に酷似しているが、そもそものアイデア自体は『新・世にも不思議なアメージング・ストーリー2('88)』に収録されているP.バーテル監督の『シークレット・シネマ "Secret Cinema('86年4月6日米国TVにて初放送)"』とソックリである。管理された環境下での日常生活としては『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー('84)』や『ダークシティ('98)』、『シグナル('14)』等にも似ている。

・脚本がA.ニコルの手を離れた後、監督としてS.ライミやB.デ・パルマ、T.バートン、T.ギリアム、B.ソネンフェルド、S.スピルバーグ等、様々な候補を経て、P.ウィアーに落ち着いたと云う。中でもD.クローネンバーグはテスト迄撮ったが、最終的には辞退したと伝えられている。
 

 

2019/07/13

2019/07/13

90点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/スマホ 
吹替

メディアへの皮肉についての話。
さらにわたしには親と子供の話とも取れた。
クリストフはあの世界での神で父親でさらに母親であった。「愛している」とか好意を示すことばを使うことは一度もないけれど目は口ほどに物を言うとはこのことだと思う。クリストフが画面のトゥルーマンの頭を撫でて思い出を語りながらも「君は逃げ出せない」と話すシーンには愛を裏返した抑圧を感じた。
そして最後に警備員のような男2人が番組が終わるとすぐに「番組表をよこせ」と言う。トゥルーマンが外に出ようとしたことは彼自身のねがいから来たアクションなのにただ我らがヒーローの道行きとして消費されていく。

2019/07/04

50点

選択しない 


虚構の世界を作り出し楽しむ人々への皮肉

 原題"The Truman Show"。陽気で気のいい典型的アメリカ青年トゥルーマンが、本人の知らぬ間にテレビカメラに隠し撮りされて、「ザ・トゥルーマン・ショー」として茶の間の人気者となっているというシニカル・コメディ。
 トゥルーマン(ジム・キャリー)は、生まれた時からシーヘブンという島を一歩も出たことがなく、少年の時に荒海で父を失って以来、海に恐怖感を持っているが、島と海そのものが巨大セットで、遠景はすべて書割、太陽はライトという壮大な嘘に取り巻かれている。
 知らぬはトゥルーマンばかりなり、親も妻(ローラ・リニー)も親友(ノア・エメリッヒ)も周囲のすべての人がTV番組「ザ・トゥルーマン・ショー」のために演技しているという、いささか無理のある設定だが、誰でもテレビ・スターに憧れるが周りに踊らされているだけのピエロに過ぎないという、TVメディアとそれに迎合する視聴者に対する皮肉になっている。
 低俗な視聴者は、トゥルーマンの私生活を覗き見し、右往左往する姿を嘲笑う。トゥルーマン以外の出演者は、そうした虚構の世界を作り出してトゥルーマンを欺き躍らせるという偽善者ぶり。これぞTVの中だけでなく、世の中を生きる人々の実際の姿だと示す。
 そうしたトゥルーマンに一人同情するのがトゥルーマンの初恋の君ローレンを演じるシルヴィア(ナターシャ・マケルホーン)で、真実を告げようとしたために退場させられてしまう。
 世界が偽物であることに気づいたトゥルーマンは、シルヴィアを捜してセットの出口を見つけるが、それがこの物語の救いになっている。TV番組のプロデューサーにエド・ハリス。(キネ旬3位)

2019/06/08

2019/06/09

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


設定が全てではあるが

人権・プライバシーに対するメディアと視聴者への痛烈な批判が主題だが、ジム・キャリーの無垢な演技とエド・ハリスの存在感が印象に残る。
シーヘブンという監獄のネーミングが怖い。

1998/11/23

2019/04/17

75点

映画館 
字幕


虚実の皮膜

いつものエキセントリックな役柄とはまったく違うJ・キャリーの滋味深い好演とともに、虚実の皮膜を縫うドラマ展開に強烈なメディア批判を込めたP・ウェアーの想の妙光る語り口が心に残る異色のヒューマンコメディだった。主人公のその後がなんとも気に終幕の深い余韻が忘れられない。

2019/01/13

86点

選択しない 


主人公は自分

誰の人生でも自分が主人公だけど、この映画は撮り方が本当に面白いと思った。この世界観だいすき。