スターシップ・トゥルーパーズ

すたーしっぷとぅるーぱーず|Starship Troopers|Starship Troopers

スターシップ・トゥルーパーズ

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レビューの数

48

平均評点

73.3(459人)

観たひと

733

観たいひと

32

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF / 戦争
製作国 アメリカ
製作年 1997
公開年月日 1998/5/2
上映時間 128分
製作会社 ジョン・デイヴィソン・プロ作品(タッチストーン・ピクターズ=トライスター・ピクチャーズ 提供)
配給 ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD/DTS/SDDS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

未来の宇宙を舞台に、異星の昆虫型生物と若き兵士たちの死闘を描いたSF戦争アクション大作。米SF界の第一人者、ロバート・A・ハインラインによる名作『宇宙の戦士』(邦訳・ハヤカワSF文庫)の映画化。監督には「ロボコップ」「トータル・リコール」「ショーガール」のポール・ヴァーホーヴェンがあたった。スタッフには、脚本のエド・ニューマイヤー、撮影のヨスト・ヴァカーノ、音楽のベイジル・ポールドゥーリス、視覚効果のフィル・ティペット、製作のジョン・デイヴィソン、アラン・マーシャル(「氷の微笑」「ショーガール」)と「ロボコップ」の主要スタッフが再集合。美術のアラン・キャメロン、編集のマーク・ゴールドブラット(キャロライン・ロスと共同)、衣裳のエレン・ミロジニックは「ショーガール」に続く参加。特殊メイクアップは「エルム街の悪夢」シリーズ、「ヘルレイザー4」などのケヴィン・イエーガー。スペースシップ視覚効果はスコット・E・アンダーソン。特殊効果は「ブロークン・アロー」のジョン・リチャードソン。主演はオーディションで選ばれた新鋭キャスパー・ヴァン・ディーン(「傷心 ジェームズ・ディーン愛の伝説」)。共演は「JM」のディナ・メイヤー、新人のデニース・リチャーズ、「コンタクト」のジェイク・ビジー、『天才少年ドギー・ハウザー』のニール・パトリック・ハリス、「ショーシャンクの空に」のクランシー・ブラウン、「トータル・リコール」のマイケル・アイアンサイドほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

未来。地球連邦政府の支配の下、一般民は市民権を得るためには軍隊に志願し、兵役につくことが必要とされていた。ブエノスアイレスのハイスクールを卒業したジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は、宇宙海軍のパイロットを目指す恋人のカルメン・イバネス(デニース・リチャーズ)、俊才にしてエスパーのカール(ニール・パトリック・ハリス)と共に軍を志願。最も苛酷な機動歩兵部隊に配属されたリコは鬼教官ズィム軍曹(クランシー・ブラウン)の下、彼に恋する同級生のディジー(ディナ・メイヤー)と猛訓練の日々を経て優れた兵士に成長する。分隊長に任命された彼だが、ある日、実弾訓練で仲間のひとりを死なせてしまう。挫折感を味わい、軍を辞める決意をしたジョニーだが、その矢先、異星生物アラクニド=バグスとの戦争が始まる。故郷ブエノスアイレス壊滅を知ったジョニーは仲間たちと戦地、母星クレンダスへ向かう。地球連邦艦隊が集結、カルメンもジョニーの恋敵であるザンダー(パトリック・マルドーン)と任務についていた。だが、バグスたちは予想以上に強大で、プラズマ砲とウォリアー・バグの前に、地球軍は一瞬にして10万人の戦死者を出し、攻撃は大失敗。司令官の交代、戦略変更の後、ジョニーはハイスクール時代の担任だったラズチャック(マイケル・アイアンサイド)率いる百戦錬磨の小隊ラズチャック愚連隊に、戦友ディジー、エース(ジェイク・ビジー)と共に配属され、惑星Pへ。オーウェン将軍の部隊の救援要請のためだったが、なんとこれはバグスが仕掛けた罠だった。包囲された小隊は奮戦虚しくラズチャック、ディジーが命を落とし、ジョニーら数名だけがカルメンとザンダーの救援機で脱出。だが、この作戦でバグスの背後に指導者=ブレイン・バグスの存在が発覚した。小隊長になったジョニーは起死回生の作戦としてブレイン・バグス捕獲の任務につく。折しもザンダーとカルメンは乗っていた艦を破壊されて脱出するが、ブレイン・バグスらの手中に落ち、ザンダーは脳を吸い取られて惨死。危機一髪でカルメンを救出するジョニー。ブレイン・バグスは逃げたが、結局連邦軍に参加していたズィム軍曹らの手で捕らえられた。今や情報部高官となったカールがブレインの敗北を読み取り、兵士たちは勝利の凱歌をあげる。かくして、ジョニーら地球連邦軍兵士たちは、勝利の日まで今日も戦うのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1998年6月下旬号

外国映画紹介:スターシップ・トゥルーパーズ

1998年6月上旬号

劇場公開映画批評:スターシップ・トゥルーパーズ

1998年5月上旬号

作品特集 スターシップ・トゥルーパーズ:作品評

作品特集 スターシップ・トゥルーパーズ:キャスパー・ヴァン・ディーン インタビュー

作品特集 スターシップ・トゥルーパーズ:ポール・ヴァーホーヴェン監督 インタビュー

2023/10/19

2023/10/20

60点

テレビ/有料放送/WOWOW 
吹替


好きになれない・・

う~ん、戦争賛美、お国のために命を・・・、ずっとそこのところが気になってしまう。痛烈な皮肉に見えそうではあるが、一般民と市民との違いを言われると、どうしてもい好きになれないなぁ。

2023/09/25

2023/09/25

100点

テレビ/有料放送/ムービープラス 
字幕


お国の為に君も戦えと一見すると戦意高揚の右翼映画のようなルックながら逆説的にそういうものをパロディとして皮肉ってるのが痛快。

2023/09/13

2023/09/13

80点

テレビ 
字幕


宇宙の戦士の実写版

ハイラインの宇宙の戦士の実写版ですが、映画化に完全に失敗しています。それを抜きにすればなかなか面白い。しかし、機動歩兵なら、やっぱりパワードスーツを着なければ。敵も巨大昆虫に勝手に変えられてるし。監督は、原作を第二章までで面白くないと読むのをやめたらしいが、原作は、ものすごく面白かったぞ。監督の感性を疑う。一億ドルの制作費に対して半分の興業収入だったらしいが、そりゃそうだろう。宇宙の戦士のファンだった僕も初めて見たときはがっかりした。しかし、これはこれで切り離して鑑賞するとなかなか面白い。そんなわけで原作の映画化は0点だが、単体のSF映画としては80点だ。

2023/06/08

2023/06/08

60点

テレビ/有料放送/ムービープラス 
字幕


20数年ぶりの再見。すごく面白い。

初見の印象をまったく記していないのだが、ハインライン信者の兄と近所のレンタル屋で借りて見た記憶がある。幼稚園児だった子供たちもそばにいて、子供がゴキブリを踏み潰すシーンで俺は子供を連れて脱落したのでは?
兄はハインラインが大好きで、特にこの「宇宙の戦士」が好きだった。ハインラインのことを「ゴリゴリの右翼の爺い」と言ってたが、思想的に左でいて「宇宙の戦士」が好きってどうしてだったのか?俺は「宇宙の戦士」は未読。ハインラインなら「愛に時間を」「異星の客」みたいなテイストが好き。兄弟して反撥した「ゴリゴリの右翼」それも憲兵あがりの父親の匂いをひょっとして感じたのだろうか?もう話すこともできない。
この映画はプロパガンダ映画のパロディとして上出来だと思う。ただ「虫キチガイ」と幼児の頃、親から呼ばれていた身にはゴキブリの幼虫を子供たちに踏み潰させる描写は痛い。
《メン・イン・ブラック》にも感じる。キリスト教の世界観では虫の命なんかどうでもいいのか?最後に『この映画撮影において動物を一切傷つけていません』とクレジットされてるが、虫は無視かよ!
まあそれでも、虫の尖兵の禍々しさが強烈ですごくいい。あれは巨大なサシガメですよ。そして圧倒的な数量描写が秀逸。西部劇のインディアンや《ブラックホークダウン》の黒い民兵達より怖い。なんせ虫だから。でも、この映画で描かれる敵 Bugsを地球の「虫」と同類と考えちゃダメですね。
フランク・キャプラやジョン・フォードが大戦中に制作した
プロパガンダ映画“Know your enemies”も見なきゃだな。
ジャップは虫扱いなのかも。クリント・イーストウッド爺さんはアジア人を『コメ食い虫』と呼ぶし。(《グラントリノ》)
日本人も戦争中は中国人を犬と同等としていたし、ナチはユダヤ人を劣等民族と呼んでいた。愚かな連中はレッテル貼りが好きだ。プロパガンダというのもレッテルを貼って、物事を深く考えない人々を扇動しようとする。

「気をつけよう甘い言葉と地獄行こう(自国維公)」

2023/04/15

2023/04/15

-点

VOD/Disney THEATER/レンタル/PC 
吹替


映像は下品、語り口は上品

公開した年にタランティーノがその年の映画のベストに挙げていて、「タランティーノは物好きだな」と思っていました。しかし今みるとなかなか皮肉が効いていて、エンタメとしても面白いという、万人向けじゃないけどよく出来た映画だなと思います。

原作のハインラインの軍国主義的なところを逆手にとって、過剰なプロパガンダで軍隊の馬鹿らしさを描き出しつつも、台詞にはしない上品さ(映像自体はとても品がないですが)。いまみると映像的には古臭いですが、そのこともバカにした感じを強めてくれているようにも思えます。

初めてみたときに驚いたのは、兵隊たちが男女一緒にシャワーを浴びているシーン。未来には平等さというのがこういうところに行き着くのかもしれないなと考えさせられました。バーホーベンの映画では男女ともに裸になりがちなので、単なる癖かもしれませんが。

2022/01/11

90点

レンタル/新潟県/TSUTAYA/蔦屋 白根店/DVD 
字幕


【爽快屈強なナショナリズム懐疑】

ナショナリズムへと人々を導く様が《戦意昂揚プロパガンダ映像》により不気味に 且つ馬鹿馬鹿しく描かれる。
圧倒的強さの異星人を前に『玩具』の如く簡単に死んでゆく人々には 悲しみや切なさの感情が込められておらず、爽快感や馬鹿馬鹿しさしか感じられない。 それは、全体主義の前では『個人』の命(尊重)が軽く扱われている事を意味する。 全体至上主義の前では人は『駒』でしかない。 導かれるままに利用され簡単に死んでゆく。
その恐ろしい主題を、圧倒的パワーとスピードで一級の『娯楽作』に仕上げている。

爽快屈強な《ナショナリズム懐疑映画》の傑作。




《DVD観賞》