何をやっても上手くできない則安くんは、おかげであだ名が“10円安”。そんな彼にも誇れることが一つあり、それは毎日日記をつけていること。でもその日記をお母さんがこっそり読んでいるのを見てから、はちゃめちゃな内容に書き換えることに。「お母さんがえんぴつの天ぷらを作り、お父さんが食べました」だったり、「金魚が空を飛んで、捕まえるのが大変でした」だったり、果ては「ぶたが空から降ってくる」だったり。それが全部現実になるので、大変なことに…
絵本の絵柄を生かしたと思われるキャラクターデザインや背景画もいいが、何しろ不条理な話をそのまま突き進めていて楽しめる。前半のクライマックスは空から降ってくるぶた、後半のクライマックスはぶたの日ぶた時間にありとあらゆる場所から飛び出してくるぶた。実写化不可能とはこういう作品のことかも。