2021年4月26日に鑑賞。DVDにて。1時間39分58秒。スタンダード・黒白。JOHN WAYNE PRODUCTION=REPUBLIC PICTURES。一部、フランス語。撮影:リー・ガームズ LEE GARMES。メエ・マアシュ MAE MARSH (Sister Hattie)も出演している。
ジョン・ウェインの自身のプロダクションによる西部劇だが、若干コメディ・タッチである。ジョン・ウェインはニヤニヤしている。
ナレーション『フランスのナポレオンはワーテルローの戦いで敗れた。ナポレオン軍の兵たちは祖国を追放された。アメリカ議会によりアラバマ準州の4地区が与えられた。追放された部隊と家族は1818年にアメリカに入植し、荒れた土地の開拓を始めるが、かつての栄光にすがるように軍服を着て生活していた。この物語は1年後のモービル町から始まる。フランス人の入植地から320km下流にある町である』
そこにジョン・ブリーン(ジョン・ウェイン)が所属する『ケンタッキー連隊』が遠征していたアラバマからケンタッキーへ帰ろうとしている。台詞では「民兵」と呼ばれている。歌「1300km歩めばケンタッキーに。セミノール族やクリーク族と戦った・・」から、インディアン戦争で遠征していたのだろう。彼らはアライグマの帽子を被って巻いた毛布を肩にかけスプリングフィールド銃(先込めライフル)を持っている。調達係でコックのウィリー・ペイン(オリヴァー・ハーディ)とジョン・ブリーンは惚れたフランス娘フルーレット・マルシャン(ヴェラ・ラルストン)のためにモービルに残る。フルーレットの父マルシャン将軍(HUGO HAAS)はナポレオンの護衛だった。ジェロー大佐(フィリップ・ドーン)はフランス騎兵隊であった。
ラストの戦いは町と川を牛耳るジョージ・ヘイデンの部下たちとフランス軍である。戦争のプロのフランス軍に勝てるはずがないでしょう。しかも、ケンタッキー連隊の加勢もある。
フランス人たちは「デモポリス DEMOPOLIS」という街を建設しフランス式に生活している。フルーレットは町の有力者の富豪ブレイク・ランドルフ(ジョン・ホワード)と意に沿わない結婚をする直前である。
ジョージ・ヘイデン(グラント・ウィザーズ)とランドルフはフランス人たちに嘘の土地を開拓させて、その土地を取り上げようと計画していた。
ラストで悪人全員(ヘイデンとランドルフとヘイデンの情婦アン・ローガン[マリー・ウィンザー])が都合よく全員死ぬのも、何だかなあ。