1978年4月~10月に放映されたTVシリーズ全26話から、24~26話の空中戦を中心に編集したもので、劇場版『未来少年コナン』の続編。アレグサンダー・ケイのSF児童小説""The Incredible Tide""(途方もない潮流、邦題:残された人びと)が原作。
全体に面白味を欠く劇場版『未来少年コナン』に比べ、47分とコンパクトになって、巨大飛行機ギガントの空中シーンを見せ場にしている。
前作でインダトリアを滅ぼしたかに見えたが、地下に潜っていたインダストリアのレプカが空中要塞ギガントを発進させ、世界征服を狙うという筋立てで、それを阻止するコナンとその仲間の戦いが中心。
話のテンポもよく、まとまってはいるが、『超人ロック』との併映作品で、前作で画竜点睛を欠いた睛の部分だけを作品にしたもので、尺的にもオマケ感は拭えない。
ほとんどが空中シーンなのでエピソードとしては楽しめるが、演出的には前作で使用されたアクションシーンのほうが斬新。ドラマをとれば本作、映像をとれば前作という、グリコのおまけのような悩ましい構成になっている。