きけ、わだつみの声 Last Friends

きけわだつみのこえらすとふれんず|----|----

きけ、わだつみの声 Last Friends

amazon
レビューの数

8

平均評点

62.1(53人)

観たひと

117

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 戦争
製作国 日本
製作年 1995
公開年月日 1995/6/3
上映時間 129分
製作会社 東映=バンダイ
配給 東映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督出目昌伸 
脚本早坂暁 
企画岡田裕介 
製作高岩淡 
山科誠 
プロデューサー鍋島壽夫 
柘植靖司 
角田朝雄 
製作プロデューサー東一盛 
小島吉弘 
井上文雄 
撮影原一民 
美術北川弘 
音楽ギル・ゴールドスタイン 
録音柿沼紀彦 
照明篠崎豊治 
編集西東清明 
衣装デザイン大木富士子 
鈴木いづみ 
監督補佐長谷川計二 
助監督井坂聡 
スクリプター久保田民子 
スチール遠藤功成 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演織田裕二 勝村寛
風間トオル 相原守
仲村トオル 芥川雄三
緒形直人 鶴谷勇介
鶴田真由 津坂映子
的場浩司 大野木
もたいまさこ 橋本婦長
河原崎建三 原口中尉
遠藤憲一 近藤中尉
斉藤暁 大橋軍曹
武野功雄 馬越上等兵
倉崎青児 高倉一等兵
水木薫 安原クニ子
江角英明 坂見中隊長
奥田瑛二 小野寺指令
大和田伸也 教官
辻萬長 隊長
寺田農 司令官
岩崎加根子 勝村保江
越智静香 村井秋子
佐藤友美 芥川克代
石橋けい 芥川弥生
白鳥夕香 野川三千代
宮崎淑子 野川貴美江
佐藤慶 相原嚴
島ひろ子 相原の母
井川比佐志 鶴谷総治
今井和子 鶴谷タマエ
田村高廣 高見沢教授
高橋悦史 大島教授
大杉漣 陸軍将校
石橋蓮司 各務憲兵大尉

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

学徒出陣した若者の遺稿手記集として戦後最大のロングセラーとなっている『きけわだつみのこえ』を基に、第二次大戦中に青春を送った若者たちの生と死、そして友情を描いた戦争映画。1950年に関川秀雄監督によって製作された「きけわだつみの声(1950)」のリメイク。監督は「ガラスの中の少女(1988)」の出目昌伸。主演の若者たちに、「卒業旅行 ニホンから来ました」の織田裕二と鶴田真由、「わが愛の譜 滝廉太郎物語」の風間トオル、「LEVEL」の仲村トオル、「東京兄妹」の緒形直人、「獅子王たちの最后」の的場浩司らがふんしている。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1995年、真夏のラグビー場で仲間たちとスクラムを組んでいた鶴谷勇介は、ボールを追って相手にタックルした瞬間に意識を失い、次の瞬間には雨に煙る神宮外苑でずぶ濡れになって行進する学生の集団の中にいることに気がついた。鶴谷が周囲の学生にどうなっているのか尋ねると、隣にいた男たちは戦争だと答える。その男たち、勝村寛、相原守、芥川雄三はそれぞれ明大、早稲田、東大のラガーメンだった。生きて再びここでラグビーをやりたいという彼らの言葉に、鶴谷は衝撃を受ける。彼は1943年10月21日に挙行された学徒出陣の大壮行会の真っ只中に身を置いていたのだ。鶴谷は何故兵役を拒否しないのか、何故戦争に反対しないのかと勝村たちに問いかけるが、誰もがそれを一笑に付す。鶴谷は理不尽な命令に従うことはできないと、逃亡者の道を選ぶのだった。陸軍少尉に任官された勝村はフィリピン戦線に送られる。彼は輸送船の中で相原と再会するが、間もなく米軍の爆撃を受け、命からがらリンガエン湾に泳ぎついた。相原は足を銃撃され重症を負う。たどり着いた野戦病院では、橋本婦長、津坂映子ら従軍看護婦たちが、昼夜の区別なく傷病兵の看病に追われていた。勝村はその最悪の戦場で、一機また一機と日本機が敵艦隊に体当たりしていくのを見て“特攻”という作戦を初めて知り、憤りと悔しさで胸をえぐられるのだった。一方、航空隊に入隊した芥川は、特攻志願者を募る司令官の言葉に、親や兄妹、友、美しい山や川、それらを救うためには命を投げ出してもいいと思うようになっていた。特攻部隊に配属された芥川は一日だけの休暇に故郷を訪れ、恋人の三千代の死を知る。芥川は母親と故郷に別れを告げ、出撃命令を受け取るのだった。操縦桿を握って飛び立つ芥川は、なんの気負いも迷いも感じていなかった。フィリピン戦線はさらに激化し、日本軍は各地で敗走していた。野戦病院にも戦火が迫り、勝村の部隊は後退することとなった。既に部隊の半数は戦死し、医薬品も弾も底をついたころ、勝村は相原と津坂映子に負傷兵と看護婦を連れて降伏することを命じた。相原は勝村にも同行をすすめたが、勝村は聞き入れず、投降者の手榴弾をかき集めるとラグビーボールのような固まりを作った。命があったら神宮のグランドで会おうと相原に言い残した勝村は、その手榴弾を脇に抱えると、「最後のトライだ」と叫んで、米軍の陣地に向かって駆けていくのだった。憲兵と警察に追われる逃亡の日々を送っていた鶴谷は、広島への原爆投下のニュースを知った。これで戦争は終わったと確信した鶴谷は「みんな帰ってこい」と仲間たちに呼びかける。その声に応えるかのような勝村や芥川ら戦地に散った者たちの幻を見た鶴谷は、ふと95年の元のラグビー場に戻っている自分に気がつく。彼の周りには、勝村や相原、芥川ら学徒出陣で出会った若者たちがボールを持って立っているのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1995年7月下旬号

劇場公開映画批評:「きけ、わだつみの声」

1995年6月上旬号

グラビア 《New Releases [新作映画紹介]》 :きけ、わだつみの声

特別企画 戦争映画特集:過去の「ひめゆりの塔」と「きけ、わだつみの声」

2021/08/17

2021/08/17

60点

テレビ/有料放送/WOWOW 


音楽がギル・ゴールドスタインだったとは!

反戦映画と言えば反戦映画なんだけど、聞きしに勝る鬱映画である意味すごい。それではあまりに気が滅入るから、わざわざ特に必要とも思えないファンタジー要素(緒形直人がタイムスリップするとか)を組み込んだんだろうね。ただ、それで少し観た人が救われた気持ちになるかと言うと、かなり微妙ではある。
それにしても、風間トオルくんは遂に一度も戦闘らしいことをしないまま、怪我してずっと逃げてるだけで、あれは脚本もらって本人も驚いたんじゃないかね。遠藤憲一とか、今だったらもう少しマシな、良い人の役がもらえたと思うけど、1995年だとそういうポジションなんだろうな、と気の毒に感じた。鶴田真由がその後どうなったのかだけが気がかり。

2021/08/16

2021/08/16

55点

テレビ/有料放送/WOWOW 


残念

伝えたいことはわかるのだが、ランボーのようなキャラの日本軍人が登場して戦争アクション映画のようになってしまった。

2016/01/11

2018/06/11

65点

購入/DVD 


国策に「ノー」と言えない時代だった

織田裕二主演による、太平洋戦争・ムービー。
昭和18年、学徒出陣した若者たちの戦争を描く。
フィリピン戦線へ織田裕二が、神風特攻に中村トオルが、国賊の逃亡者役に緒形直人 などを描く。
(反戦映画としては、悲惨な場面を遠慮している様な)
国民は、国政(権力者)の嘘を見抜く、意識が必要だ。

2017/09/14

2017/09/14

65点

テレビ/有料放送/東映チャンネル 


現実感が薄い

ラグビー選手の目を通しての回想は新機軸だが、戦争そのものにあまり現実味が無いことと、途中「兵隊やくざ」に出てきそうなとんでもないキャラクターが出てきたりすることからずっこけてしまう。
「間違った戦争」「日本は天皇の国か」「祖国とは何か」などの命題はあるものの、上記のような理由でせっかくの問いかけが無になってしまっている。
意欲は買うが、成功したとは言いがたい。

1995/06/04

2017/06/09

55点

映画館/沖縄県 


今、振り返れば

今は無き沖縄・桜坂流映スカラ座で観た。

「戦国自衛隊」以来、タイムスリップするという設定が増えたような気がする。この映画もそれを取り入れて現代の若者が戦時中にスリップする。

この設定がなんだか安直に思えるんだが、現代の若者に戦時中の価値観のズレを感じさせようとしたのだろう。

でもそれがあまりうまく行っていない。主人公の緒形直人は反戦を叫ぶのだが、「この戦争を誰が始めんだ」と言っても、劇中でそれを明らかにしない。
他の戦後の戦争映画の大半がこういう感じで撮っている。戦争を始めた権力者を批判するというよりは、戦争を天災のように扱い、そういう事態になったらひたすら耐え忍ぶといったふうになってしまう。
そこがどうも、というところ。
だけど、フィリピンで地元民から食料を強奪するなどの蛮行を描いているところは、加害者としての視点もある。それまでの戦争映画ではあまりなかった加害者としての日本を描くのは1990年代になってから良く観られた。それが2010年代の今日になると反日だ!と言われるようになってしまったのだから、時代の移り変わりも感じる。

ともあれ、本作品は的場浩司のキャラを戦争アクション映画のそれにしてしまい、この種の映画では合わない登場人物だし、現代の若者に伝えようとして、何か間違っているところが問題だ。

2014年

2014/10/05

45点

選択しない 


微妙。

惹き付けられるものがない。 ストーリーの内容も普通。ちょっと残念。