「風立ちぬ」が似てる。
こっちが先なので。同僚や敵のパイロット達が死んで飛行機ごと空へ昇るシーンとか、飛行艇の設計や運転技術が詳細でオタクっぽいところとか、第二次大戦直前の不穏なイタリアの雰囲気とか。駿は飛行機とか翼のある物とか飛ぶ物がとにかく好きだよね。メーヴェもそうだし、ラピュタも。そして、美しい飛行艇が沢山。ピッコロ社製の軽薄な赤、ロイヤルブルーのカーチス、マンマユートの迷彩柄ジーナの白い私艇など。アドリア海の青い海と空を自在に駆け巡るのを見ているだけでも楽しい。
昔は、ポルコがどうして豚なのか、ジーナはどうして3回も結婚したのか、フィオはポルコが好きなのかどうか、そういうことを気にしてた。でも今はそういうことより、喧嘩口上の鮮やかさに感動する。マンマユートの団長に啖呵をきったフィオ、ピッコロおやじに言い込められるマルコ、カーチスとマルコの掛け合い、カーチスを颯爽とかわすジーナ。どのキャラクターも信条と覚悟を持っていてかっこいい。