銀座三四郎

ぎんざのさんしろう|----|----

銀座三四郎

レビューの数

4

平均評点

61.3(26人)

観たひと

37

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1950
公開年月日 1950/4/9
上映時間 82分
製作会社 新東宝
配給 新東宝
レイティング
カラー モノクロ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督市川崑 
脚本八田尚之 
原案富田常雄 
製作青柳信雄 
撮影安本淳 
美術小川一男 
音楽飯田信夫 
録音中井喜八郎 
照明佐藤快哉 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演藤田進 荒井熊介
志村喬 松原大三
河村黎吉 銀平
飯田蝶子 種子
山根寿子 絹江
風見章子 立花マリエ
木匠久美子 木戸美子
清水元 川本五郎
江見渉 谷山俊
勝見庸太郎 精神病の医師
伊藤雄之助 狂人
山室耕 鮫川
生方功 ばら辰
岬洋二 小政
伊達里子 マダム秋子
松丘緑 女給君代
花岡菊子 待合いのおかみ
一の宮あつ子 芸者菊葉
牧由起子 芸者菊香
加藤欣子 仇っぽい女
若月輝夫 患者
青柳入頓 靴磨きの少年
徳大寺君枝 少年の母

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

製作は「東京カチンカ娘」の青柳信雄。原案は「姿三四郎」の作家、富田常雄で、脚本は「痴人の愛(1949)」(木村恵吾と協同)の八田尚之が書き、「果てしなき情熱」の市川崑が監督した。カメラは「人生選手」の安本淳の担当である。主演は「帰国」「人生選手」の藤田進、「待っていた象」の志村喬、「影を慕いて」「妻と女記者」の山根寿子、「小原庄助さん」の風見章子でそれに「脱線情熱娘」の河村黎吉、「恋愛三羽烏」の飯田蝶子らのほか木匠久美子、江見渉らが出演する。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

柔道六段の荒井熊介は大陸から引き揚げた医者で、今、銀座裏で「アライ診療所」を開いている。彼を毎朝起こすのは「鳥銀」の娘絹江で、彼女は熊介を起こすのを楽しみにしているらしい。熊介には忘れられぬ人がいる。それはカナリヤさんこと立花マリエである。今度逢うときは結婚しようと別れて五年、今だに生死もわからない。友人で先輩の松原大三は北海道の妻のところへ帰ったが、妻が死んでいたので「アライ診療所」に身をよせ、二人は貧しい人に親切をつくしていた。熊介は柔道六段だが、腕力を振るうのは禁じていた。それは鳥銀の亭主、絹江の父親銀平と固い約束があるからだ。熊介は学生時代銀平の片眼をつぶした。銀平はそれを許したので、熊介は恩に着て、銀平と暴力を振るわぬ約束をしたのだ。銀平は熊介に絹江を貰ってもらいたいが何かいい出しにくいのである。ある夜負傷者の報に熊介と松原が駆けつけたところはバー「カナリヤ」。そこにマリエを発見した。熊介はマリエに約束の結婚を申し込んだが、マリエは「許して、私には夫があります」と。熊介はあきらめた。そして絹江と結婚することにした。絹江一家は大喜びだった。その挙式も近付いたある日、マリエが倒れ、それを診察した熊介は、マリエが暴力団の親方の情婦にされていて、逃げるにも逃げられなかったことを知った。熊介は松原に頼んでマリエを郊外の病院へうつした。それを知った暴力団ではある夜熊介に呼出をかけた。夜ふけの銀座街頭。与太者にかこまれた熊介は公衆電話のボックスに飛び込んで銀平に「約束を破るぞ」とどなると、猛然と与太者をなぎ倒した。翌日の新聞は「銀座三四郎」の登場だと賛美したが、彼の心は重かった。不幸なマリエは自分の心づくしで幸せになれるのではないか、絹江には他に幸せを求められるだうろ、と、だが松原は、それは違う、本当の絹江さんの意志を聞いてみろ、と、そこで再び絹江に逢った熊介はそこでせっぱつまった女の愛情に抱きしめられた--幾日かすぎて、新婚旅行に旅立つ熊介、絹江を蔭ながら見送るマリエの姿があった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013/03/30

2022/01/13

60点

レンタル 


短縮版しか観られない

藤田進で銀座三四郎となれば、もちろん黒澤明の「姿三四郎」から来ているのだろう。
市川崑監督も初期はこういうアヤシイ便乗ものもやらなきゃならないだろうね・・・と思ったらプロデューサーの青柳信雄に温情をかけられた市川監督がそれに報いるためにこころよく引き受けたものらしい。

市川監督らしいコミカルなところを加えている。
絹江の両親(河村黎吉・飯田暢子)のやりとり、診療所の看護婦などをコメディリリーフとしている。

よく邦画では短縮版や総集編を作ると、それを残して全長版のフィルムを処分するという蛮行を行っており、本作も短縮版をつくって全長版は処分したという。

短縮版なのでなぜ銀平の片目がつぶれたのか、マリエがやくざの情婦になったのはなぜかさっぱりわからない。全長版でもその経緯が描かれていないのか、カットされたのかもわからない。

最期にマリエが見送ると主人公が未練たっぷりですっきりしない終わり方は疑問である。

2020/06/28

2020/06/28

60点

VOD/U-NEXT 


黒澤映画の影響

実際に観たのは、再公開短縮版の『銀座の猛者』。藤田進は『姿三四郎』の、志村喬は『酔いどれ天使』の役柄そのままで、びっくりするほど黒澤映画の影響(というか、二匹目のドジョウ狙い)が濃厚。でも、独特のユーモアとテンポの良さは、市川崑ならではか。短縮版なので、省略が過ぎるようにも感じられたが、まあ楽しめた。

2016/07/05

2016/07/05

55点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


銀座の猛者

私の見た題名は新東宝映画「銀座の猛者」でした。とてもテンポが良い。山根寿子があっけらかんでいつもとは違う姿。

2003/07/23

2013/01/14

66点

映画館/東京都 


再公開短縮版

再公開短縮版。オリジナル版は82分、短縮版は64分。再公開時のタイトルは「銀座の猛者」再公開時の原作が青柳信雄になったデータもある。