仕事人間の石川周太郎(緒形拳)は会社の汚職事件(というよりは専務の陰謀)に巻き込まれ殺される。病院で間違ってドラキュラの血を輸血されてしまった。そこでドラキュラの血の持ち主竹井ゆづ子(安田成美)と言う研究者の示唆で娘石川冴子(石田ひかり)が彼女の血を遺灰に垂らしたところ1年後によみがえった。
そこから周太郎は汚名を晴らすべく事件の真相を突き止める。
周太郎の妻の再婚話と竹井と周太郎の恋物語とを絡ませて楽しく物語が続く。もちろん本質は会社とは何か、という働き蜂を皮肉ったところにあるが、そんなことよりドラキュラという設定の方が面白い。
日本のドラキュラ俳優天本英世が竹井の執事役でドラキュラの血を手に入れてくる冒頭のシーンは笑った。映画でも、配役でも遊んでいる。現代のドラキュラが献血により血を手に入れているのも面白い。