咬みつきたい

かみつきたい|----|----

咬みつきたい

レビューの数

5

平均評点

61.5(30人)

観たひと

56

観たいひと

5

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ファンタジー
製作国 日本
製作年 1991
公開年月日 1991/6/1
上映時間 98分
製作会社 キャストス=MMI=東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督金子修介 
脚本塩田千種 
金子修介 
脚本協力金子二郎 
福田卓郎 
エクゼクティブ・プロデューサー室岡信明 
製作佐藤光夫 
プロデューサー小滝祥平 
撮影川上皓市 
美術山口修 
音楽大谷幸 
音楽プロデューサー岩瀬政雄 
主題歌久保田利伸
(「CRY ON YOUR SMILE」)
録音宮本久幸 
照明磯崎英範 
編集冨田功 
アソシエイト・プロデューサー社雅宏 
助監督宮城仙雅 
スチール井本俊康 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演緒形拳 石川周太郎
安田成美 竹井ゆづ子
石田ひかり 石川冴子
森本毅郎 北原隆三郎
吉田日出子 石川絹江
串田和美 時田順平
天本英世 大野
中康治 黒田
糸井重里 井ノ原
倉沢淳美 三和子
中野みゆき 良子
かとうみゆき 高島製薬・秘書
仲谷昇 高島圭介
上田耕一 竹林
深水三章 深谷
光石研 立花
本田博太郎 片島刑事

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ふとしたことからドラキュラとして蘇った善良な男の悲哀をユーモラスに描くファンタジー。脚本・監督は「香港パラダイス」の金子修介。共同脚本は「キッズ」の塩田千種。撮影は「つぐみ」の川上皓市がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ドラキュラ研究家の祖父に育てられ血液の研究をするまでになったゆづ子は、幼いころからの夢であったドラキュラの血を手に入れる。ところがそれを病院の保管室にしまいこんだことから、交通事故で病院に運び込まれた高島製薬薬品開発部長の石川に手違いで輸血されてしまうが石川はそのまま死亡。ゆづ子は石川の葬儀の日に娘の冴子に「あなたが処女なら、その血を石川の遺骨にかけると一年と三日後に蘇る」と告げる。一年後、ひとりで留守番をしていた冴子の前にドラキュラとして蘇った石川が現れ、冴子はビックリ。それを知ったゆづ子は自分が死んだという感覚すらない石川に一年前に死んでいることやドラキュラとなって蘇ってきたことなど一年間の事情を話し、とりあえず石川はゆづ子の家にしばらく身を隠すことになる。冴子に見守られながらゆづ子の研究にしぶしぶ協力する石川は次第に自分が殺された上に会社の贈賄事件の罪をきせられていたことを知るのだった。一方、高島製薬では事件の張本人であり、石川を死に追いやった北原が社長に就任していた。そして石川が蘇ったことを察知した北原は、手下の黒田を使って再び石川やゆづ子を襲う。そして、怒りを爆発させ北原に復讐を果たした石川は「もう人間には戻れない」と冴子に別れを告げるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1991年7月下旬号

日本映画批評:咬みつきたい

日本映画紹介:咬みつきたい

1991年6月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):咬みつきたい

特集 咬みつきたい:対談 金子修介×友成純一

特集 咬みつきたい:

1991年4月上旬号

試写室:咬みつきたい

2024/03/20

2024/03/20

65点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


会社はあなたに何をしてくれた?

仕事人間の石川周太郎(緒形拳)は会社の汚職事件(というよりは専務の陰謀)に巻き込まれ殺される。病院で間違ってドラキュラの血を輸血されてしまった。そこでドラキュラの血の持ち主竹井ゆづ子(安田成美)と言う研究者の示唆で娘石川冴子(石田ひかり)が彼女の血を遺灰に垂らしたところ1年後によみがえった。
そこから周太郎は汚名を晴らすべく事件の真相を突き止める。
周太郎の妻の再婚話と竹井と周太郎の恋物語とを絡ませて楽しく物語が続く。もちろん本質は会社とは何か、という働き蜂を皮肉ったところにあるが、そんなことよりドラキュラという設定の方が面白い。
日本のドラキュラ俳優天本英世が竹井の執事役でドラキュラの血を手に入れてくる冒頭のシーンは笑った。映画でも、配役でも遊んでいる。現代のドラキュラが献血により血を手に入れているのも面白い。

1995/05/21

2017/06/04

70点

レンタル/沖縄県 


ファザコンのヒロイン

レンタルビデオで見た。
緒形拳がドラキュラ?と思ったが、観て納得。

これはファーザー・コンプレックスのコメディだったのである。
安田成美が亡くなった父の後を継いでドラキュラの研究をしているのだが、これもドラキュラに理想の父親像を求め、父親との溝を彼が死んで蘇ることで埋めてしまう。
ドラキュラと言えば女性の首筋から血を吸うというエロが強調されるが、本作では違った意味になるのだなあ。
父親と吸血鬼をリンクさせる役に緒形拳を起用するというのはこれは味のあるキャスティングだったのかも。

1990年代

2017/05/05

60点

テレビ/無料放送 


キャスティングとしての面白さが魅力の作品。企業戦士が事故死してその際にドラキュラの血(!)を輸血されたために吸血鬼として復活するという発想自体がいい。そのドラキュラが緒方拳、奥さんが占田日出子、娘が石田ひかり、ドラキュラ研究家が安田成美といった配役となると、安心して楽しめる。しかしここに薄っぺらな企業汚職が絡んだために段々と詰まらなくなってしまった。死んだはずのおと―さんがある日ひょっこりと吸血鬼になって戻ってきた、というシチュエイションだけで十分に楽しめる異色のホームドラマになったのに。安田成美は『バカヤロー!』や『そろばんずく』と同様にコメディタッチの方が似合うし、吉田日出子のはまり方も見事だっただけに残念。

1991/06/12

2013/07/06

55点

映画館/大阪府 


金子修介

1991年6月12日に鑑賞。大阪・梅田コマゴールドにて。前売1300円。

ドラキュラ映画はコメディにすると凡作になる。一例は「ドラキュラ都へ行く」も同様である。

1990年代

2013/03/22

68点

映画館 


日本でヴァンパイアものとは珍しい

とにかく安田成美が美しくて、そんな彼女に会いたいがためだけに観に行ったと言ったら過言でも、それだけ魅力的だった。ポスターだったかパンフレットだったか、緒形拳に首筋を噛まれている安田成美の姿がもう色っぽいのなんの(笑)。アメリカではもはや日常茶飯事クラスのヴァンパイアものでも、邦画でこの題材というのは当時としては珍しく、なかなか新鮮で楽しめた。