ラピュタ阿佐ヶ谷のSP特集「デン助のワンタン親父とシューマイ娘」は、わたくしたちがガキの頃TVで大人気だった“デン助劇場”をそのまま映画にしたようなもので、森川信、潮万太郎、守田比呂也、中原成男など映画畑の役者も何人か出ているものの、あとは映画で観慣れない顔ぶれなので、もしかするとデン助劇団のメンバーが総出演しているのかと思われました。
この映画は、隅田川沿いの下町長屋で孤児を引き受けては手元で育てる江戸っ子親父のワンタン屋デン助が、家の立ち退き騒ぎや娘の歌手デビューなどに振り回されるお話。東京映画で助監督として修行した板谷紀之の監督第1作で、まあまあウェルメイドな映画でした。