デン助の ワンタン親父とシューマイ娘

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デン助の ワンタン親父とシューマイ娘

レビューの数

1

平均評点

41.3(4人)

観たひと

6

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1959
公開年月日 1959/1/27
上映時間 56分
製作会社 東京映画
配給 東宝
レイティング
カラー シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督板谷紀之 
脚本新井一 
撮影遠藤精一 
美術島康平 
音楽米山正夫 
録音長岡憲治 
照明伊藤盛四郎 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演大宮敏光 デン助
家田佳子 すみ子
翼ひろみ ひろみ
森川信 大川
潮万太郎 末吉
三好久子 末吉の女房
稲吉靖 池田
黒岩竜彦 佐藤
織田重夫 亀吉
千川輝美 よね
二木てるみ てる子
須永康夫 長さん
藤野美恵子 静代
宮本光雄 職人
山田周平 ピンさん
坂内英二郎 課長

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「おトラさん大繁盛」の新井一の脚本を、新人第一回の板谷紀之が監督した人情喜劇。撮影は「若旦那大いに頑張る」の遠藤精一。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

場末の中華そば屋の親父デン助は、江戸前気質の一てつもの。母をなくしたみなし児ひろみを育てているが、彼女は歌がうまく、店に来る客がそれをほめるとラーメンを只でふるまうほどだった。店にはもう一人、すみ子という看板娘がいた。ある日、すみ子はソープランドの建設地としてここら一帯が買収されようとしているのを耳にした。そこでデン助は、翌日麻雀屋をやっている地主末吉のところにワンタンをとどけにいった時これが本当だと聞いてビックリ。“とんでもねえ”と啖可を切ったが、“ためた地代はどうするんだい”と云われてしょんぼり。実は、病気の職人長さんのために金は使ってしまったのだった。だんだんと買収が進むにつれて、思案にあまったデン助はこの土地は地盤がブヨブヨだと会社に投書した。一方ひろみには買いたい靴があったが、デン助が長さんのために金を使ってしまったので買えない。そこでひろみは友達てる子の発案でのど自慢に出ることとなった。翌日、ひろみののど自慢にデン助が耳をかたむけている時、実地調査に来た会社の大川が末吉に案内されてやって来た。見ると大川はかつてデン助が生死を共にした戦友だった。しかし大川が土地の買取主だと知るとデン助はよそで食ってくれと追いかえしてしまった。やむなく車にかえった大川は、ラジオで一等になったひろみが、アナウンサーの問に答えてデン助がそだての親だと知ってびっくりする。ひろみはかつて大川が唄い手との中に作った子だったが、親の反対で姿を消していたのだ。喜んだ大川はデン助に頼んでひろみを引取った。それ以来、デン助はノイローゼ気味。しかし、テレビでデンスケおじさんのために「ワンタン親父とシューマイ娘」を歌うひろみに元気をとりもどすのだった。

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2019/07/13

2020/02/05

50点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


まあまあウェルメイド

ラピュタ阿佐ヶ谷のSP特集「デン助のワンタン親父とシューマイ娘」は、わたくしたちがガキの頃TVで大人気だった“デン助劇場”をそのまま映画にしたようなもので、森川信、潮万太郎、守田比呂也、中原成男など映画畑の役者も何人か出ているものの、あとは映画で観慣れない顔ぶれなので、もしかするとデン助劇団のメンバーが総出演しているのかと思われました。
この映画は、隅田川沿いの下町長屋で孤児を引き受けては手元で育てる江戸っ子親父のワンタン屋デン助が、家の立ち退き騒ぎや娘の歌手デビューなどに振り回されるお話。東京映画で助監督として修行した板谷紀之の監督第1作で、まあまあウェルメイドな映画でした。