唄祭りかんざし纏

うたまつりかんざしまとい|Love in the Fire|----

唄祭りかんざし纏

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レビューの数

2

平均評点

50.8(4人)

観たひと

5

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/12/27
上映時間 77分
製作会社 東映京都
配給
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督深田金之助 
脚本大和久守正 
企画辻野公晴 
神戸由美 
撮影松井鴻 
美術塚本隆治 
音楽高橋半 
録音藤本尚武 
照明田辺謙一 
編集宮本信太郎 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演東千代之介 秋月新太郎
尾上鯉之助 香山竜三郎
円山栄子 雪江
大河内傳次郎 新門辰五郎
薄田研二 は組藤吉
星十郎 は組勘八
朝汐 朝汐
若前田 若前田
阿部九洲男 中根主膳
仁礼功太郎 近藤辰之進
上代悠司 沖山権左衛門
立松晃 土井兵庫
津村礼司 黒木重兵衛
富田仲次郎 と組の勘五郎
中村時之介 と組の直次
月形哲之介 と組の弥助
加藤武彦 と組の半次
富久井一朗 と組の辰六
若杉章太郎 源太
望月健佐 越後屋善吉
美空ひばり お春

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

千代之介・ひばりのコンビが、は組の鉄火纏を振りかざして暴れる娯楽時代劇。脚本は「金獅子紋ゆくところ 黄金蜘蛛」の大和久守正。監督・撮影は「ひばり捕物帖 自雷也小判」の深田金之助と松井鴻。音楽は「浅間の暴れん坊」の高橋半。東千代之介・美空ひばりの他、尾上鯉之助・円山栄子・大河内傳次郎、それに朝汐・若前田が友情出演している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

慶応四年、鳥羽伏見の戦いに幕軍を被った官軍は江戸へと進撃していた。ために不安と混乱の江戸市中では、いろは四十八組の町火消が、火消奉行中根主膳の命によりやがて来る官軍への憎悪から、薩摩屋敷の火事を見捨てた。が藤吉を頭とするは組だけは火消稼業は火を消すことだと燃えさかる炎の中に飛び込んだ。その屋根上では組の纏を振ったのは突如現れた侍くずれの秋月新太郎であった。組の気質が気に入ったと自分勝手に新太郎はそのまま組に座り込んでしまった。藤吉の娘お春はこの新太郎に惚れていたが彼とは喧嘩ばかりしていた、時世は急変していた。市中は益々混乱しこれに乗じて中根主膳を頭領とする尽忠組は、彰義隊、正義組と結託して米を買入れ、また新式銃を手に入れて江戸の町に火を放ら、官軍に反旗を翻えそうとする計画を進めた。その助勢に市中の町火消が狩り出されることになった。だが「どんな時世になっても燃え上る火を見捨てては火消の恥だ」と云う藤吉の言葉に火消の総元締新門辰五郎もこの案に反対した。が強引に計画を進める中根一派は市中に火をつけた。火事場に走る、町火消、しかしこの行動をさえぎろうとする中根一味との間に火事場をよそに乱闘がまき起った。しかし江戸市中を火事から守ろうとする町火消に、江戸市民も加勢に駆けつけた。不思議なことに尽忠組用心棒秋山竜三郎も加勢した。新太郎は纏にお春のかんざしを突きさして紅蓮の炎の中に、は組の纏を打ち振った。それから数日、錦の御旗を先頭に江戸入りする官軍、その馬上豊かに笑顔を浮べる薩摩藩士秋月新太郎と香山竜三郎の姿が見られた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020/12/24

2020/12/25

60点

映画館/大阪府/日劇会館 


千代之介=ひばりの明朗時代劇。

ネタバレ

新世界東映(日劇会館)にて鑑賞。

東千代之介、美空ひばりのコンビ作。時は幕末、火消しの頭の娘で、父親に代わって組をまとめているのがひばりで、千代之介は、侍を捨ててふらっと火消しになった謎の男の役。体に入れたその彫物を見るまでもなく観客は彼が只者ではないことを知っている、お約束の明朗時代劇。江戸の町火消しを束ねるのは、貫禄の大河内傳次郎。

火消し奉行が買い占めた米の値上がりのために、江戸を火の海にしようとするのを千代之介、ひばりらが止めるクライマックス。ゲスト出演の力士が、悪い方の火消したちを廻し姿と丸太を抱えてやっつけるのは正月興行らしい大サービス。また“唄祭り”とタイトルにつくだけあって、ひばりも千代之介も唄う、全編ではないが。深みはないが飽きさせもしない撮影所に活気があった頃の仕事。

ところで千代之介の役名が秋月新太郎、「隠密剣士」は秋草新太郎。他の時代劇でも似た名前を聞いたことがあるが何か原典があるのだろうか。

2015/06/20

2015/06/20

55点

テレビ/有料放送/東映チャンネル 


侍から火消しに

東千代之助が秋月新太郎という侍で火消しの役。もちろん火消しになるには裏があるのだが、それは最後のお楽しみ。
病気の火消しのは組の頭に薄田研二。薄田らしい役柄で、今回は悪では無く善の方。病気の頼りなさと娘を思う親の心がよくでている。
反対に謎の片目の侍香山竜三郎を演じる尾上鯉之助はあまりうまくない。
阿部九州男の火消し奉行は目先にさといがすべて思惑外れ。珊瑚は暴挙にでるという恐ろしい男。これとと組の頭富田仲次郎は適役。
朝潮と若前田(当時の人気力士)が友情出演。演技はへたくそだけどファンサービス。