俺は情婦を殺す

おれはおんなをころす|She is Mine|She is Mine

俺は情婦を殺す

レビューの数

2

平均評点

70.8(4人)

観たひと

7

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/8/5
上映時間 53分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督野口博志 
脚色井田探 
柳瀬観 
原作萩原秀夫 
企画浅田健三 
撮影松橋梅夫 
美術坂口武玄 
音楽加藤光男 
録音高橋三郎 
照明高橋勇 
編集辻井正則 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演長門裕之 仲次
月玲子 礼子
南風夕子 玉枝
伊藤寿章 倉三
雨宮節子 松代
弘松三郎 岡健
天草四郎 天海
雪丘恵介 小野塚
山田禅二 村松
川村昌之 藤村
高品格 真田
長弘 奈良
速水修二 
高瀬将敏 荒木
清川長彦 石井
本目雅昭 井口
志方稔 高橋
水島道太郎 ジャック
鈴村益代 婆や
河上信夫 管理人
島村謙一 支配人
三沢孝子 交換嬢
柳瀬志郎 
荒木良平 学生

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

探偵倶楽部所載の萩原秀夫原作を映画化したアクション・ドラマ。脚色は井田探・柳瀬観が共同であたり、監督は「裸身の聖女」の野口博志、撮影は「血の岸壁」の松橋梅夫。出演は「野郎と黄金」の長門裕之、「裸身の聖女」の新人南風夕子・水島道太郎などである。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

倉三親分の身代りに仲次は刑務所に入った。やがて出所した仲次は弟分の岡健から「親分がお前の女房を手ごめにした」と聞かされた倉三の家に向かった。「俺は何も知らない」と拳銃を構える倉三……乱闘にもつれた倉造の拳銃が偶発した。「次ぎは女房の礼だ」仲次は岡健にそう云って姿を消した。警察は容疑者として、伊吹仲次を指名手配した。仲次は情婦の玉枝の家に潜伏しているという情報に、警察が踏み込んだが仲次はいなかった。警察に追われる仲次は、岡健に金と拳銃を頼んできた。汽笛が流れる桟橋の上……岡健の使いの者から金と拳銃を受け取った仲次の後姿に、男の拳銃が火をはいた。仲次の体は海の中に消えた。そんな事を知らない捜査本部は「仲次は玉枝だけが唯一の味方だ。玉枝から目を離すな」玉枝の行く先々、劇場、デパート……に警察の目が光る。捜査陣が玉枝にふり廻わされくたくたの頃、玉枝は渋谷のあるホテルに入った。ホテルは警官によって包囲された。しかし現われたのは岡健であった。彼は仲次をだまして倉三を殺させ、その後は殺し屋を使って仲次を始末させたのだった。と玉枝の色仕掛けに岡健の口は軽かった。玉枝にせまる岡健。だが、うしろに仲次の無気味な声が、--「岡健、よくやってきたな。」右手に光る拳銃、……その時、拡声機から警官の声が伝わってきた。「仲次、二度と罪を犯してはならんぞ……」。仲次がひるんだとき、岡健は地下鉄のトンネルに飛びこんだ。そこには六〇〇ボルトのサードレールの死が待っていた。茫然と立ちつくす仲次に、礼子と子供がとびついて行った。それを淋しく見つめる玉枝の目に、涙が光った。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1958年12月下旬号

日本映画批評:俺は情婦を殺す

1958年8月下旬号

日本映画紹介:俺は情婦を殺す

2019/06/01

2020/02/03

75点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


ショットの連なりが的確

ラピュタ阿佐ヶ谷のSP特集で初めて観た「俺は情婦を殺す」は、トンネルを抜けた先に駅ビルが見える地下鉄銀座線渋谷駅に向かう車内先頭に据えたキャメラの画面から始まり、電車から降りたバッグを持った男の顔を見せずに彼を追い、男が親分伊藤寿章の家に乗り込み、男と伊藤が揉み合った末、伊藤が自らを撃って死んだ時、男が初めてアップになるという冒頭の展開が見事です。
「俺は情婦を殺す」は、お話自体はステレオタイプで先が読めてしまいますし、終盤、弘松三郎が南風夕子に向かって経緯を全て台詞で説明するあたり、脚本が弱いですが、野口博志の作る画面はいつもながらショットの連なりが的確で、実に締まりの良いSPに仕上げています。

2019/06/03

2019/06/04

-点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 

『俺は情婦を殺す』。タイトルの読みは「おれはおんなをころす」。「日活スコープ」表示。銀座線が渋谷駅に到着するところから始まる。ハチ公口の俯瞰などが貴重。ラストシーンは東急文化会館裏の銀座線線路内。銀座線で渋谷の次は神宮前駅。丸の内日活の入場料は400円。ホテルメトロはセットだろう。