絶海の裸女

ぜっかいのらじょ|Naked Island|Naked Island

絶海の裸女

レビューの数

2

平均評点

52.7(10人)

観たひと

14

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/6/8
上映時間 71分
製作会社 新東宝
配給
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダ-ド
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督野村浩将 
脚本川内康範 
織田清司 
企画柴田真造 
製作大蔵貢 
撮影吉田重業 
美術石森浩 
録音道源勇二 
照明鳥居塚誠一 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演中山昭二 稲田五郎
中山昭二 坂田五郎
久保菜穂子 大川あやめ
沼田曜一 竹島剛二
国方伝 手塚泰
矢代京子 柴田芳子
斎藤千弥子 井上秋子

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「若君漫遊記 サタン城の魔王」のコンビ川内康範・織田清司の共同脚本を、「世界の母」の野村浩将が監督、「人形佐七捕物帖 花嫁殺人魔」の吉田重業が撮影した復讐譚。主演は「太陽娘と社長族」の中山昭二、久保菜穂子。ほかに沼田曜一、矢代京子など。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

東南アジアフライ級の選手権を獲得した稲田は、帰りの船でジャズ歌手大川あやめと恋仲になった。あやめのマネジャー竹島は彼を嫉妬した。稲田の友、手塚もあやめに目をつけていた。--船が機雷にふれ、あやめらは漂流し、南方の孤島にたどりついた。あやめは稲田が死んだものと思い、竹島にむりやり体を奪われた。が、その直後、稲田と手塚が生きて現れた。あやめは竹島と夫婦だと稲田に告げた。手塚があやめを襲ったが、稲田に止められ、その弟子の芳子を襲った。稲田は別の小屋に芳子やもう一人の弟子の秋子をかくまった。夜、竹島と手塚が不意を襲い、稲田の右腕を折った。一人はあやめを奪われぬために、他の一人はボクサーを失脚させるために。あやめは人がすっかり変った。竹島をそそのかし、手塚を殺させようとする。そのとき、船の姿が見え、あやめらは稲田らを残して救われて行った。--手塚は行きがかりに秋子を殺し、芳子を傷つけた。--こうして、残された稲田と芳子は三人への復讐を誓う。ちょうどいいことに、彼らは洞窟で海賊の遺宝を手に入れたのである。--何年か経ち、あやめは歌手として人気を博していた。手塚もチャンピオンになっていた。大富豪の坂田五郎という男が帰国してきた。彼は芸能界向上のためと称して名士を招待した。あやめらは彼が稲田の変装であるのを気づかなかった。あやめは利用しようと彼に近づく。手塚は彼に誘い出され、断崖に追われて死ぬ。竹島は坂田と熱海へ出かけるというあやめを止めようとして争い、頭を打って死ぬ。あやめも、目の前で坂田に変装をとかれ、狂ってしまう。--稲田と芳子はどこかを目指して船出して行った。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1958年9月下旬号

日本映画批評:絶海の裸女

1958年6月上旬号

日本映画紹介:絶海の裸女

2013/05/11

2013/09/24

30点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


絶海の着衣女

当時中学生だった自分は、通学路に立つ新東宝の看板に胸をときめかせていたものだ。むろん入場は叶わなかったがいつか自由に見たいと憧れていた。55年後に観る機会がやってこようとは思ってもいなかった。今見るとデカパンのビキニ止まりの露出度で、PG12にも該当しないような内容であり、失われた昭和時代を改めて感ずる。
作品内容も、無人島に漂着し仲間に置き去りにされたボクサー稲田が、発見した財宝と共に名前と姿を変えて6年後に帰国し、置き去りにした仲間に復讐を遂げる。イージーなストーリーとチープな美術、上滑りの演技とに、ノスタルジーを呼び起こす以外にとりえはない。
日本映画の入場者数が11億2700万人の絶頂を迎えた1958年に本作品は作られ、3年後の1961年8月に新東宝は映画活動に終止符を打つ。

2013/05/11

2013/05/12

70点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


新東宝らしいエログロ活劇

#400 シネマヴェーラ渋谷「絶海の裸女」。「愛染かつら」の野村浩将監督による新東宝エログロ活劇。無人島に漂着した人間たちの「アナタハン」さながらの欲望むきだしの争いの結果片腕を失い置き去りにされた元ボクサーの復讐を描く。DVD上映の調子が悪く何度も中断したために興を削がれた。