家内安全

かないあんぜん|----|----

家内安全

レビューの数

5

平均評点

68.0(15人)

観たひと

28

観たいひと

0

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/3/12
上映時間 89分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング
カラー モノクロ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督丸林久信 
脚色井手俊郎 
原作源氏鶏太 
製作三輪礼二 
撮影安本淳 
美術清水喜代志 
音楽宅孝二 
録音上原正直 
照明大沼正喜 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演飯田蝶子 伊吹徳子
佐野周二 伊吹洋介
三宅邦子 伊吹恭子
平田昭彦 伊吹洋太郎
江原達怡 伊吹洋二郎
峯京子 伊吹雅子
大川昌幸 伊吹弘
中田康子 沢田三沙子
青山京子 武山比呂子
家田佳子 佐伯忍
佐原健二 佐伯勇吉
左ト全 佐伯豊吉
青山万里子 佐伯ハマ
坪内美詠子 広井八重子
六郷育子 広井光代
太刀川洋一 広井進一
東郷晴子 南夫人
服部勝幸 南高志
野上優子 キヨ
津山路子 旅館の女中

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

オール読物連載の源氏鶏太の原作を、「愛情の都」の井手俊郎が脚色、「狙われた娘」の丸林久信が監督、「負ケラレマセン勝ツマデハ」の安本淳が撮影したコメデイ。飯田蝶子が珍しく主演し、青山京子、平田昭彦、太刀川洋一、家田佳子の若手に、佐野周二、三宅邦子のベテランも出演している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

伊吹洋介は、伊吹商事の社長で、一家は長男の洋太郎--父の会社の総務課長。次男の洋二郎は幼少の頃の病気のため、すこし頭が弱いが気は優しく、やはり父の会社に勤務している。その他娘の雅子と末っ子の弘。しかしなんといっても一家の大黒柱は、徳子おばあちゃんである。ある日、洋介の浮気を知ったおばあちゃんは、洋二郎をつれて熱海にのりこんだ。そこで偶然にも、洋二郎は通勤のバスの中で見染めた佐伯忍に逢い、洋介の事件を解決したあとのおばあちゃんに紹介した。ところが後になって、洋太郎も忍を好きになり、洋二郎をシリぞける策として、会社の事務員沢田三沙子を彼におしつけた。ところが洋太郎には、バー・ラメールの女給で武山比呂子という女があり、彼女は妊娠していた。比呂子のことをきいたおばあちゃんは、アパートをたづねた。ところがなんと比呂子は、昔ある男と馳けおちをした、娘の季子の娘であることがわかった。意固地になった比呂子をおばあちゃんは、親身になってなぐさめ、彼女の身のふりかたを相談した。その結果、彼女は偶然にも、同じアパートに住む三沙子に子供をおろす決心をうちあけた。おばあちゃんは退院後の比呂子を飯坂温泉に見舞い、二人は肉親の愛情をとりもどした。洋太郎の作戦は、比呂子の一件が忍にしれて失敗し、彼女は伊吹家をはなれていった。おばあちゃんの活躍で伊吹家の騒動はおさまった。新しい生活に入るため、東京を去る比呂子は、洋二郎に愛情をいだく三沙子のことを、おばあちゃんに頼むのだった。そして洋二郎と三沙子は、おばあちゃんの努力で、めでたく結婚することができた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1958年5月上旬号

日本映画批評:家内安全

1958年3月下旬号

新作グラビア:家内安全

1958年3月上旬号

日本映画紹介:家内安全

2022/01/13

2022/01/13

-点

映画館/東京都/新文芸坐 

『家内安全』。フィルム状態が良くないのが残念。ニコニコ顔の蝶子に癒される。人物紹介の後に作品タイトル表示。家の真ん前にバス停「南町一丁目」があるのは便利。会社は数寄屋橋の近くにあるようだ。ムラキ玩具商会のショウウィンドウに「スピップ号」と「ロビー」。社会正義の使。洋装の蝶子。

2020/11/06

2020/11/23

67点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


おばあちゃんが主人公

大家族のホームドラマ。コメデイだが、少々辛口というか、毒気がある。祖母は息子や孫の不始末の尻拭いに奔走しているが、いちばん可愛がっているのは2番目の孫の洋二郎(江原達治)だ。幼い時に脳膜炎を患い、兄にいいように使われている。そんな彼だが、通勤バスで一緒になる女性に一目ぼれ。しかし兄に奪われてしまう。目を抜いて怒る祖母。だが洋二郎を秘かに慕う女性がいて…。偶然が幾つか重なるが、着地点が幸福なのでおおめに見たい。

2020/11/05

2020/11/07

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


亀の甲より年の劫

お婆ちゃん役女優として手練れの飯田蝶子がスーパーお婆ちゃんとして大活躍し、家庭の平穏を保ち、男女の仲の取り持ってまとめるという、コミカルテイストの人間ドラマです。

会社経営の主人は適当に浮気をしていて、おっとりした妻は気付かず、同じ会社で課長の長男も適齢期ながらバーの女給を妊娠させる有様で、だらしない下半身は父子譲りでしょうか。
これに対して次男は子供の頃の熱病の影響で万事スローモーだが優しさは家族で一番。

お婆ちゃんはいたわられながらもフットワーク軽く、それぞれの想う者同士の仲をまとめてあげようと東奔西走します。
自由になるお金もあるらしく、熱海だ飯坂だと温泉地にも足を運び、ま~るく事を納めるのはさすが年の劫です。

2020/11/04

2020/11/05

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

『家内安全』。蝶子にはじまり蝶子で終わる。ショウウィンドウに「禁断の惑星」の「ロビー」、「宇宙大戦争」のスピップ号みたいなロケットが飾ってある。伊吹洋太郎(平田昭彦)は電気カミソリを使用。お婆ちゃん(飯田蝶子)が聞いているラジオはVENICEブランド。家の真ん前にバス停があるのは便利。

2015/11/08

2016/01/20

40点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


平田昭彦が可哀想

ラピュタの家族映画特集「家内安全」は初めて観る映画で、クレジットのトップは江原達怡、平田昭彦、峯京子、青山京子の4人でしたが、実際の主役は、クレジット上では佐野周二、三宅邦子と共にトメの扱いだったお婆ちゃん役の飯田蝶子で、彼女の溌剌としたお婆ちゃんぶりが楽しい映画ではあります。
とは言うものの、切れ者で秀才ながら冷たい性格の兄・平田昭彦と、幼い頃かかった脳炎の後遺症でオツムは弱いながら心優しい弟・江原達怡が対比的に描かれ、平田の扱いがあまりにひどく(祖母の飯田は人でなしとまで断言します)、いくらなんでも平田が可哀想に思えました。