桃太郎侍(1957)

ももたろうざむらい|Free Lance Samurai|----

桃太郎侍(1957)

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レビューの数

16

平均評点

62.0(45人)

観たひと

63

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/12/16
上映時間 86分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督三隅研次 
脚色八尋不二 
原作山手樹一郎 
企画高桑義生 
製作酒井箴 
撮影杉山公平 
美術神田孝一郎 
音楽斎藤一郎 
録音林土太郎 
照明岡本健一 
編集西田重雄 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演市川雷蔵 桃太郎
市川雷蔵 若木新之介
浦路洋子 百合
河津清三郎 伊賀半九郎
木暮実千代 花房小鈴
堺駿二 伊之助
杉山昌三九 鷲塚主膳
香川良介 右田外記
清水元 神島伊織
細川俊夫 大滝鉄心斎
植村謙二郎 高垣勘兵衛
荒木忍 慈海和尚
浜世津子 千代
若杉曜子 お梅の方
南条新太郎 杉田助之進
水原浩一 小川新兵衛
原聖四郎 鷲塚大学
葛木香一 医師
高倉一郎 藤井佐次馬
郷登志彦 大西虎之助
志摩靖彦 進藤儀十郎
浅尾奥山 若水讃岐守
橘公子 繁乃
小柳圭子 神島家の腰元
小松みどり 小鈴家の老婆
玉置一恵 船番所の役人
堀北幸夫 橋本五郎太
岩田正 金比羅船の乗客
山本順太 万太郎

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

山手樹一郎の同名小説の再映画化。(前回は昭和二十七年に衣笠貞之助監督、長谷川一夫主演で製作された)今回は「鬼火駕篭」の八尋不二が脚本を書き、「三日月秘文」の三隅研次が監督、「鳴門秘帖(1957)」の杉山公平が撮影した。主演は「鬼火駕篭」の市川雷蔵、「不知火頭巾」の浦路洋子、「その夜のひめごと」の木暮実千代、「夕凪」の河津清三郎。色彩は大映カラー。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

浅草蔵前通りを着流しの雪駄ばきで歩いて行く浪人者--桃太郎と名乗る無類の剣の使い手である。桃太郎は若木家若殿新之助と双生児だったが、双児を忌む武家の風習から里子に出され、成人してもそんな武家のならわしを蔑すみ何人にも仕官しようとはしなかった。若木家では大殿の病気をよいことに、次席家老の鷲塚が新之助を退け妾腹の子万太郎を擁して藩の実権を握ろうと企み、陰謀家伊賀半九郎に策を練らしていた。それを知った江戸家老の伊織は若殿が菩提寺に参詣するその足で帰国を願おうと考え、娘の百合を通じて桃太郎に若殿の道中の護衛を依頼した。桃太郎の正体を知らない半九郎もまた、女スリ小鈴を使って彼を味方に引き入れようとしていた。一度は百合の頼みを断った桃太郎も、若殿が毒を飲まされたことを聞くと、生家の一大事とばかり若殿の身替りとなって敵に立ち向かうことを決意した。舞台は東海道へ移った。若木家の行列を狙って叢の中から銃口が火を吹いた。だが駕篭の中で絶命していたのは若殿に毒を盛った裏切者だった。桃太郎は敵の計略を見破り少数の供とともに先行していたのだ。若殿になりすました桃太郎たちはいくたびか窮地を脱して漸く城代屋敷へ着いたが、大殿は陰謀派の掌中に取りこめられ、重態と称して会うことさえ出来なかった。半九郎からの果し状を受取った桃太郎は、敵の本拠鷲塚屋敷へ乗込んで行った。やがて半九郎が現われ短筒で彼を狙ったが、桃太郎に惚れていた小鈴が、彼をかばい、弾丸は小鈴にあたった。遂に二人は縄をかけられ離れ屋敷にくくられたまま放火されたが、小鈴は縛られた手を火中に入れて綱を焼ききり桃太郎を助け、自らはこと切れた。毒殺を計られたものの辛うじて一命はとりとめた若殿も回復し、桃太郎と初めて兄弟の名乗りを交した。ここに陰謀は水泡に帰し、新之助は世継に、桃太郎は百合を伴って素浪人にかえり江戸への帰路についた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2016/03/06

2026/01/09

75点

選択しない 


姓は鬼退治、名は桃太郎

ネタバレ

 三隅研次監督×市川雷蔵主演、1957年製作・公開の「桃太郎侍」であります。原作は山手樹一郎、脚本は八尋不二、音楽は斎藤一郎。総天然色スタンダード、86分。

 桃太郎(市川雷蔵)と名乗る剣豪の素浪人は、実は若木家の若殿新之助(市川雷蔵=二役)と双生児として生れましたが、双子を不吉とする当時の風習から弟の新二郎(桃太郎の本名)は里子に出されました。しかしそんな暗い出自の影も見せず、明朗で誰からも好かれる好青年。掏摸から足を洗つた伊之助(堺駿二)も桃太郎の気風に惚れ、何かと桃太郎と行動を共にするやうに。

 サテ若木家では次席家老の鷲塚(杉山昌三九)が若殿新之助を差し置いて、妾腹の子でまだ幼い万太郎(山本順太)を世継にして自ら実権を握らうとしてゐました。お家騒動。参謀役の伊賀半九郎(河津清三郎)がシナリオを描き、新之助に毒を盛つて亡き者にせんとしてゐます。

 その動きを察した江戸家老・伊織(清水元)は新之助を護衛する事にし、その任を桃太郎に頼むやうに娘の百合(浦路洋子)に命じました。一旦は断る桃太郎ですが、実際に新之助が毒を盛られ瀕死の状態になると、兄の身代りをして若木家のお家騒動を収めんと決心してゐました。
 ワル側の半九郎もまた、腕の立つ桃太郎を味方に引き入れんと、元女掏摸の小鈴(小暮実千代)にその役目を命じてゐました......

 「桃太郎侍」といへば多分、多くの人は高橋英樹さんのTVシリーズを思ひ浮かべると存じます。底抜けに明るい桃太郎に、陽性で脳天気な三波春夫の主題歌が印象的。犠牲者が出て初めて「......許さん!」と怒りますが、それまでに何とかしろよといつも思つてゐました。この高橋版桃太郎は設定がかなり脚色されてゐますが(あれだけ長期シリーズになれば致し方ないが)、雷蔵の桃太郎は割かし原作に忠実に作られてゐます。

 お話は藩の世継を巡るお家騒動に、狙はれる若殿をその双子の弟が救ふと云ふ、何処かで聞いたやうなストオリイですが、二枚目雷蔵の爽やかな魅力が全開で、殺陣も十分に愉しめます。若殿の兄に扮した弟・桃太郎に扮した雷蔵、と云ふ二重の演技です。

 共演陣。純情枠ヒロイン浦路洋子は初々しいけれど、やはり妖艶枠ヒロインの小暮実千代が出色であります。掏摸で元元ワルの仲間だつたのが、桃太郎に惚れてしまひ、善悪の間で板挟みとなり、結局桃太郎の大ピンチを救ひ、その最期はまことに哀しいものでした。同じく元掏摸で、やはり桃太郎に惚れる男・堺駿二も、如何にも彼に相応しいキャラクタア。善側の江戸家老に清水元は意外な配役。香川良介はいつもと同じやうな役。

 ワル共の中心は河津清三郎。深遠謀略を巡らすかと思つたら、案外抜けたところがあります。クーデターを企てる杉山昌三九の手下として働きました。最初に桃太郎と会見した場面の緊張感が良いですね。ラストも簡単に斬られず、敵役として十分の存在感と存じます。銃の名手植村謙二郎、総髪の剣豪細川俊夫らは余り役に立たず看板倒れでした。

 とまれ、雷蔵ファンにとつては、二役で出ずつぱり、剣戟もたつぷり魅せて、まさに一粒で二度おいしい映画と申せませう。

2023/08/12

2023/08/16

50点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


「評判の原作、魅力の配役、波乱の連続!総天然色で描く娯楽大作!」

1957年版の市川雷蔵主演作。
現在では桃太郎侍といえば高橋英樹なわけで今みると雷蔵版は弱い。
高橋英樹版の般若の面や数え歌は偉大。

2016/10/08

2016/10/14

60点

選択しない 


娯楽時代劇

ネタバレ

 雷蔵主演の娯楽時代劇だ。雷蔵の桃太郎はその明るさと男前ぶりが見所だ。暗い役どころのイメージが強い人だけどここでは相方に堺駿二というコメディリリーフを引き連れていて二人の軽いやり取りが楽しい。さらに敵方でありながらもきっぷのいい桃太郎に一目惚れしてしまう師匠こと小鈴を演じた木暮実千代の艶やかさも映画に花を添えている。
 お家騒動にからむ陰謀を見抜き自ら死地に乗り込んでいくという設定も時代劇の定番的ストーリーであって変に凝った筋立てではなく、わかりやすいところもむしろ魅力。悪役を演じた河津清三郎の落ち着き払った演技が雷蔵の若さと好一対でいい感じだ。肩の力を抜いて名優たちの演技を楽しむにはちょうどよい時代劇の一篇。

2016/09/17

2016/09/17

80点

テレビ/無料放送/BS日テレ 


昔の時代劇はたまに見ると面白い

2016/09/13

2016/09/13

65点

テレビ/無料放送/BS日テレ 


スーパーマン桃太郎

 山手樹一郎の原作は中学生の頃に読んでとても面白かった記憶があります。この作品はその原作に基づいて進んでいきます。途中で気になったのが、道中の桃太郎が鉄砲で狙われる場面。撃たれた桃太郎が土手下に落ちて血の付いた衣が残されていましたが、その後怪我をしている様子が見えません。鉄砲は命中したのかしなかったのかわかりません。命中してないのならあの血は何だったのでしょう。説明不足だと思いました。時代劇の定番通りの展開ですが、職人技の利いた娯楽作品でした。

2016/09/11

2016/09/11

60点

テレビ/無料放送/BS日テレ 


東映のチャンバラ映画とは一味違う「映画は大映」作品。テレビシリーズの流れを期待すると肩透かしを食うが、これはこれでたいしたものだ。市川雷蔵と木暮美千代の魅力で全編を彩るあたり見事。テレビが役者を身近にしてくれた分他愛もない話で時間を消耗していく中で、雷蔵見たけりゃ映画館に来なさいという時代。木戸銭払って見てみたら、やっぱり映画は面白い。。。という当たり前の頃の作品。設備が整い、素晴らしい環境で見てみたらテレビと大して変わらないじゃないか!という昨今・・・。こうしてきちんとしたものを造っておけばいつまでも楽しむことが出来るのに・・・・。テレビ同様、単なる消耗品を作っている現状が嘆かわしい。