エノケン喜劇。昭和30年だとだいぶ後の方の主演作であろう。「捕物帖」とタイトルにあっても同じくタイトルに「八ッあん」とある通り、落語でおなじみの八ッあんこと八五郎や、熊さんこと熊五郎たち長屋衆が、八五郎の捕物狂に付き合って、大家の家も被害にあった盗賊一味を召し捕るコメディ時代劇。
おそらく作りは戦前に人気を博したエノケン一座の舞台や映画のようなミュージカル形式。もしかすると当時の観客にもちょっと娯楽としては軽過ぎたかも。池部良が、大岡越前守ならぬ大岡越中守として2シーンサービス出演。
小判のおかげで新築となった長屋を背景に役者陣がフィナーレを歌うラストに楽しさは感じられる。
(※ BD-R 録画 CATV 衛星劇場)