旗本退屈男 謎の怪人屋敷

はたもとたいくつおとこなぞのかいじんやしき|----|----

旗本退屈男 謎の怪人屋敷

レビューの数

3

平均評点

60.0(8人)

観たひと

12

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/12/28
上映時間 86分
製作会社 東映京都
配給
レイティング
カラー モノクロ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督渡辺邦男 
脚色渡辺邦男 
原作佐々木味津三 
企画大森康正 
撮影渡辺孝 
美術吉村晟 
音楽山田栄一 
録音東城絹児郎 
照明田辺憲次 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演市川右太衛門 早乙女主水之介
勝浦千浪 霧島京弥
宇治みさ子 菊路
岸井明 可内
坊屋三郎 伝六
山内八郎 三太
矢奈木邦二郎 クマデ売り
原健策 腰本治右衛門
喜多川千鶴 妹お紋
大文字秀介 浪人
阿部九洲男 柳沢吉保
清川虹子 お玉
高峰三枝子 小芳
湯川洋子 湯女
島博子 湯女
吉田江利子 あやめの方
鳳衣子 楓の方
月形龍之介 徳川綱吉
加賀邦男 篠原南甫
時田一男 三平
進藤英太郎 市川団十郎
有馬宏治 大目付
島田伸 大目付
山室耕 溝口豊後守
小金井修 旗本
鷹司襄 旗本
河村満和 柳沢の家臣山崎

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「やんちゃ娘行状記」と同じく渡辺邦男が監督に当り、渡辺孝が撮影する。脚本も渡辺監督の担当で、主演は「変化大名 前・後篇」の市川右太衛門、主なる助演者は「一本刀土俵入(1954)」の高峰三枝子、「残月一騎討ち」の喜多川千鶴と月形龍之介、「変化大名 前・後篇」の宇治みさ子のほか勝浦千浪、岸井明、進藤英太郎など。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

お酉さまの夜、早乙女主水之介は道楽者の兄治右衛門のため、賭場の借金の代りに売られようとする娘お紋を助けた。これ以来彼女は主水之介を慕うようになったが、湯女の小芳も彼にぞっこん参っているので恋の鞘あてが起る。ところがお紋は柳沢吉保の推挙で将軍綱吉の側室に出世し、柳沢の傀儡となって綱吉を繰り、お犬さまを尊ぶ悪政が人々を苦しめる。主水之介は犬のため役人に追われる市民廿余人を邸にかくまって悪政と戦い、柳沢は刺客を出して彼を狙わせる。市川団十郎の協力を得た主水之介は、謎の怪人屋敷に潜入し、柳沢一派の陰謀を知り、小芳とその兄南甫の危難を救う。柳沢一派は主水之介手強しと見て、お紋に命じて色仕掛でたぶらかそうとする。二人の睦じい仲をきいた綱吉は烈火の如く怒ったが主水之介は却って将軍に切々と政治の是正を説く。綱吉も彼の誠忠にうたれ、主水之介をはじめ、妹菊路とその愛人京弥、そして小芳やお玉など市民の顔にも明るい時代の春がよみがえって来た。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2022/03/01

2022/03/01

60点

VOD/その他/レンタル/タブレット 


ご存知、早乙女主水之介活躍の勧善懲悪時代劇!将軍綱吉でさえ、タジタジ⁈

悪政生類憐みの令の世の中、将軍綱吉の威光をかさに悪事を働く柳沢吉保。その秘密を暴き、成敗する主水之介。お決まりのパターンではあるが、飽きが来ない。これがモノクロでなく、カラーだったならばと思うばかり。あの大きな目で睨まれ、太い声で問い詰められたら誰も敵わないはず。未見の作品も早く観なくては!

2014/04/28

2021/01/25

65点

選択しない 


問答無用の勧善懲悪

 旗本退屈男シリーズ、戦後第八作目です。「謎の怪人屋敷」。七作目以降、14作目を除いて全てタイトルは「謎の〇〇」で統一されます。あまり謎はないのだけど。
 監督・脚本は早撮りの渡辺邦男であります。退屈男対柳沢吉保の対決を描いた痛快篇!

 相変らずモテモテの早乙女主水之介(市川右太衛門)。退屈男の行くところ、小芳(高峰三枝子)を始め娘たちがキャアキャア言ひながら付いて行きます。更に治右衛門(原健策)なる道楽男を兄に持つたお陰で苦労続きのお紋(喜多川千鶴)を救つたりして、さらにファンが増えます。

 しかしお紋は柳沢吉保(阿部九州男)の目に留まり、将軍綱吉(月形龍之介)の側室となり、生活が一変、治右衛門も妹の威光を笠に着て威張り放題。時はまさに「生類憐みの令」が発布され、御犬様の所為で庶民は苦しんでゐました。

 その風潮に逆らふ主水之介は、柳沢に命を狙はれますが、退屈男の敵ではありません。さればと柳沢はお紋を使ひ色仕掛けで篭絡せんとします。主水之介は魂胆を知つた上で、しやあしやあとお紋の膝枕で寝ていい気分です。
 サテ激怒した綱吉は、主水之介に切腹を命じます。サアどう出る退屈男?

 勧善懲悪を絵にかいたやうなストオリイであります。主水之介の見せ場も当然たつぷりで、ワンマンショウみたい。ただ配役にいささか疑問が残ります。月形の将軍は似合はないし、阿部九州男も柳沢役は家賃が高いと存じます。しかし一番違和感があるのは京弥さまに女優(勝浦千浪)を起用してゐることですな。彼女を充てる必然性を感じないのですけど。
 まあいい。しかし「怪人屋敷」とはちと大袈裟ですね。

2014/10/14

2014/10/14

60点

テレビ/有料放送/東映チャンネル 


成り上がり柳沢吉保と旗本退屈男の闘い

パターンはいつもと同じ。だから安心して見ていられる。
今回目を引いたのは小姓霧島京弥に勝浦千浪という女優が扮していたことだ。ちょっと違和感がある。後日の北大路欣也を見慣れているせいか男装の女優はぴんとこない。
原健策のお兄上様がめっぽう悪でしかも成り上がりものの世間知らずという役をうまくこなしていた。この人はこういう役がよく似合う。
怪人屋敷とはいうものの、何が怪人なのかよくわからないタイトルだ。ストーリーはきちんとしているのだから、題名ももう少しストーリーに沿った題名にすれば良いと思った。