落語シリーズ 第三話 落語長屋お化け騒動

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落語シリーズ 第三話 落語長屋お化け騒動

レビューの数

3

平均評点

57.5(10人)

観たひと

13

観たいひと

5

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / 時代劇
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/7/13
上映時間 91分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダ-ド
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督青柳信雄 
脚本佐藤敏 
企画安藤鶴夫 
岸井良衛 
製作佐藤一郎 
撮影山崎一雄 
美術北猛夫 
安倍輝明 
音楽三木鶏郎 
録音宮崎正信 
照明大沼正喜 
編集岩下廣一 
製作担当者黒田達雄 
助監督野長瀬三摩地 
スチール田中一清 
合成向山宏 
特殊機械中代文雄 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演榎本健一 八五郎
楠トシエ お花
柳沢真一 新三郎
森川信 態五郎
塩沢登代路 女房おこま
木戸新太郎 辰吉
浜田百合子 女房おもと
中村是好 ラクダの馬さん
豊ひさ子 お文
市丸 掛軸のお化け
柳家金語楼 お勘のお化け
柳家金語楼 隠居
古川緑波 大家
伊吹友木子 娘お里
如月寛多 番頭
三木のり平 薮井竹庵
坂本和子 女中お福
立花満江 女スリ
丹下キヨ子 おきん姿さん

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「夏祭り落語長屋」に次ぐ落語シリーズ第三作。スタッフキャストとも前作とほぼ同じであるが、“反魂香”“らくだ”“おみきどっくり”等の落語ネタより佐藤敏が脚本を執筆している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

大工八五郎が大家の質屋宗右衛門の陽除けをこさえて御存知落語長屋にも世間なみの夏が来た。娘お黒がぶらぶら病いに取りつかれて大家は頭を痛めていた。実は長屋の浪人新三郎がお墨付の掛軸を大家に質草にとられ、その為帰参する事が出来ぬので、新三郎を恋するお里が心配しての結果だった。これを知った八五郎は、母親お勘の幽霊のお告げだといって目出度く事を解決した。帰参祝いに新三郎に招かれた八五郎、熊さん、辰吉が掛軸の画の幽霊と戯れたばかりに、新三郎が国許へ出立してからも、その家にお化けが出るようになった。ところがその家へらくだの馬さんが強引に住込んで暴れ廻ったので長屋の連中総動員で化け物になり驚かそうとするが、その時らくだは既にフグに当って死んでいた。翌朝八五郎が口喧しい横丁の隠居をまたお勘の幽霊のお告げを利用してだまして以来、八五郎の占いは有名になり、遂に大家の弟が経営している伊豆の温泉宿の大金紛失探しをせねばならぬハメとなった。自信のない八五郎は旅仕度をして逃げ出そうとしている処へ女中のお福が来て告白した。母親に病みつかれたお福は、つい出来心で客の胴巻に手を掛けたが、余りの大金に驚きお稲荷さんの下に埋めたのだ。お福の身の上に同情した八五郎は、彼女を傷つけないように見事失せ物を探し出した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2014/10/16

2014/10/16

55点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


歌謡コメディー

このシリーズの他のは見てないけれど、みんな同じような作りだと思われる。
歌謡ポップス調の歌であり、外国のミュージカル映画と比べると動作が少ない。これは仕方が無いか。
楠トシエは改めて歌のうまさを感じた。エノケンもこの頃から足が悪かったのか、旅のシーンではちょっとびっこをひいている。
全体的には落語のエッセンスを用いているが、もう少し落語の面白いところを演らせて欲しかった。「らくだ」なんかはかんかんのうを踊らせる場面が面白いのにそれが無かったし、「おみきどっくり」はおいなりさんに罪をかぶせる場面が欲しかった。
喜劇人は芸達者な人が多く、それぞれの芸を楽しめるということでは面白かったが、現代のテンポにはちょっと合わないかもしれない。

2004/07/29

2014/09/29

60点

レンタル 


落語の世界観を背景にした時代劇ミュージカル

「反魂香」「らくだ」「お神酒徳利」などの落語のネタをベースに構成されているが、同じように落語のネタをベースにした『幕末太陽傳』の完成度には及ばない。
個々の落語のネタを使っているというよりも、八っつぁん、熊さん、ご隠居、大家、おかみさん、因業婆、藪医者、青侍、お嬢様という、落語の世界観を背景にしているという構成。
榎本健一が主演ということで、全体的にミュージカル仕立てになっているのだが、これも落語の世界観を背景にした時代劇として、効果的だったのかは疑問。
ということで、なんて事はない凡作だが……、やはり三木のり平、柳家金語楼、森川信などの役者達を見られるのは嬉しい気持ちになるので、少々甘い点数。

2014/09/20

85点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


三木鶏郎の朗らか音楽時代劇

ネタバレ

主役の榎本健一を始め、金語楼・ロッパ・三木のり平と喜劇人が勢揃いの髷もの音楽劇。
お話全体としてはのんびりですが、シーン毎に何度も巻き戻して見たくなる様な、各人の丁寧な動きが堪能できます。よくぞ映像に残しておいてくれたという感じ。
後半、エノケンと旅に出る森川信が良い味出しています。

三木トリローの曲に、エノケン・楠トシエなどの歌うま所の声が乗ると、どんな時でも心がウキウキ弾んでくるような楽しさで、もっと評価されて欲しいと思います。
CD「エノケンmeetsトリロー」を愛聴している自分には、あの曲にこんな映像が、、とたまらないものがありました。DVD化希望です。