乾杯!女学生

かんぱいじょがくせい|----|----

乾杯!女学生

レビューの数

3

平均評点

64.5(8人)

観たひと

21

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/6/29
上映時間 95分
製作会社 新東宝
配給
レイティング
カラー モノクロ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督井上梅次 
脚本赤坂長義 
京中太郎 
製作杉原貞雄 
撮影岡戸嘉外 
美術朝生治男 
音楽大森盛太郎 
録音中井喜八郎 
照明矢口明 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演高田稔 カズオ・ミネ
水の江滝子 峰村京子
雪村いづみ 娘夕子
谷口香 竹山君子
中山昭二 市川先生
南風洋子 和田先生
夏川静江 藤山校長
沢村貞子 吉本副校長
千秋実 稲葉先生
井上大助 大助君
久保菜穂子 藤山芳子
井波静子 チビちゃん
レイモンド・コンデ バンドマスター
内海突破 コソ泥
山田長正 医者
菊地双三郎 審査員
鬼頭雅子 中山先生
宇田勝太郎 渡辺先生
小沢路子 寮生新子
荒木邦子 寮生美代
市村雅子 寮生マリ子

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

杉原貞雄の製作になる新東宝ジャズ・コメディ。「ジャズ・オン・パレード1954年 東京シンデレラ娘」のコンビ赤坂長義と京中太郎が脚本を執筆し、同じ井上梅次が監督している。撮影は新人岡戸嘉外、音楽も「ジャズ・オン・パレード1954年 東京シンデレラ娘」の大森盛太郎の担当。出演者は「ジャズ・オン・パレード1954年 東京シンデレラ娘」の雪村いづみ、中山昭二、「半処女」の南風洋子、「求婚三人娘」の水の江滝子、「風流あじろ笠」の夏川静江など。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

流行歌手峰村京子は娘夕子を平和学園の寄宿舎に入れた。両親が揃っていなければ入学できないので、母は結婚しているが人気商売だから世間には隠してあると嘘をついた。夕子は皆からトンちゃんと呼ばれて愛されたが、校長にアンミツ、副校長がDDT、和田先生はキャロン、稲葉先生をスポンジと仇名をつけた。君子はお化けを作ってトンちゃん一派をおどろかしたので、或る晩、廊下を歩く怪しい足音を、てっきり君子だと思ったトンちゃんとチビちゃんは、矢庭に飛出してシーツをかぶせ縄で縛りあげた。所がこれがコソ泥だったので、二人の武勇伝が新聞に出た。トンちゃんは君子に問いつめられ、お父さんは米国で勉強中の作曲家峰村一夫だと言ってしまう。そこへ峰村帰朝の記事が出たので、あわてたトンちゃんはホテルに彼を尋ねたが会わして貰えない。止むなくレコード会社員で、母の知合いという紳士広岡を無理につれだし、カズオ・ミネになってもらい皆の目をごまかした。その夜寄宿舎の前に可愛い赤ん坊が捨てられ、和田先生あてに芳子という名の手紙が置いてあった。トンちゃん等は和田先生と一緒に、学校の眼をのがれて赤ん坊を育てたが、ついに事は発覚し和田先生は辞表を出した。その時、校長の告白が皆を驚かした。芳子は校長の娘だったのである。校長は家庭の不始末をわび、生徒と和田先生に感謝して事件は円満に解決した。そして今日は創立五十周年の祝賀会。講堂でカズオ・ミネのバンド演奏が始ったが、舞台に出たのは例の広岡の小父さんだった。カズオ・ミネは芸名で本名は広岡だったのである。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1954年12月下旬号

日本映画批評:乾杯!女学生

1954年7月下旬号

日本映画紹介:乾杯!女学生

2018/09/17

2018/12/06

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


ジャズメンのプレイ場面が貴重

シネマヴェーラ渋谷の新東宝特集「乾杯!女学生」は、両親が健在で揃っていることが入学の条件になっている女子校に、父の不在を隠して転入してきた雪村いづみが、彼女をライヴァル視する谷口香や親友になる井波静子らと共に過ごす寮生活を描く映画です。
雪村いづみと井波静子が、泥棒・内海突破を捕まえる話。同級生たちに父親のことを訊かれた雪村が、口から出まかせに“パパは人気作曲家だ”と言ったことから、レコードのセールスマンを自称する高田稔に頼んで、父親のふりをしてもらう話。寮の舎監で雪村らが尊敬している音楽と体育の教師・南風洋子宛ての手紙が付けられた形で、寮の前に捨てられていた赤ん坊を、寮生たちが学校に秘密で育てる話。その赤ん坊のことが学校にバレてしまい、南風洋子は辞表を書くものの、彼女に赤ん坊を託した手紙の張本人が、学校長・夏川静江の娘であることが判明する話など、他愛ないお話の映画ながら、50年代の井上梅次は仕事が丁寧で手堅く纏めているし、ラストに登場するジャズメン、中村八大(ピアノ)、河辺公一(トロンボーン)、渡辺晋(ベース)、それにまだ俳優デビューする前の“シックス・ジョーズ”時代の南廣(ドラムス)のらのプレイが観られるのは貴重でした。

2018/09/15

2018/09/18

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

『乾杯!女学生』。日吉駅近くの平和学園に転校してきた眼鏡っ子(雪村いづみ)。女子寮内でいろんな事件が巻き起こる。歌あり、喧嘩ありの楽しい一品。雪村いづみの歌唱シーンには、タイトルが表示される親切設計。南廣がドラム叩いてるっ!!。調理場には巨大なお櫃。初日のおかずはおでん。

2018/09/15

2018/09/16

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


もっと歌も踊りも

雪村いづみ新東宝初主演作で、日吉の慶応普通部でのロケが多く撮影されている。
転校してきたトンちゃんが得意のジャズナンバーを唄い、バンドメンバーも一流どころをそろえているが、曲数も少なく、やや出し惜しみの感じがするのが惜しまれる。

女性寮の様子は時代は変わってもかしましく、いがみ合いに互いの親の詮索といったお決まりのトラブルに、捨て子が加わります。
その子の扱いに寮生は無論の事、教職員も加わり大問題になりますが、円満解決し50周年記念パーティへと、歌と踊りで締めくくられるハッピーエンドで良かった良かったでした。