次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊

じろちょうさんごくしだいはちぶかいどういちのあばれんぼう|----|----

次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊

レビューの数

9

平均評点

77.6(40人)

観たひと

65

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/6/8
上映時間 103分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督マキノ雅弘 
脚色小川信昭 
沖原俊哉 
原作村上元三 
製作本木荘二郎 
撮影飯村正 
美術北辰雄 
音楽鈴木静一 
録音西川善男 
照明西川鶴三 
編集庵原周一 
助監督岡本喜八 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演小堀明男 清水次郎長
河津清三郎 清水の大政
田崎潤 桶屋の鬼吉
森健二 関東綱五郎
田中春男 法印大五郎
緒方燐作 大野の鶴吉
広沢虎造 張子の虎三
澤村國太郎 江尻の大熊
山本廉 小松村七五郎
越路吹雪 お園
森繁久彌 森の石松
小泉博 追分三五郎
志村喬 身受山鎌太郎
青山京子 娘おみの
川合玉江 夕顔
水島道太郎 浜松の政五郎
小川虎之助 和田島の太左衛門
上田吉二郎 都田村の吉兵衛
佐伯秀男 常吉
豊島美智子 お千
広瀬嘉子 ぬい
北川町子 お静
馬野都留子 豚松の母親
木匠マユリ おまん
紫千鶴 お町
本間文子 やりて婆

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「次郎長三国志 第七部 初祝い清水港」に次ぐ次郎長三国志第八部。“オール読物”連載の村上元三の原作より、小川信昭、仲原俊哉が共同脚色し、「ごひいき六花撰 素ッ飛び男」のマキノ雅弘が監督している。撮影も「ごひいき六花撰 素ッ飛び男」の飯村正。出演者は前作と略々同じであるが、今回は「七人の侍」の志村喬、「風立ちぬ(1954)」の青山京子、「赤線基地」でデビューした川合玉江などが新しく出演する。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

清水一家は次郎長女房お蝶と豚松の法事の日。百姓姿の身受山鎌太郎が受付に五両置いたのを石松は二十五両と本堂に張り出した。さて読経の声もたけなわ、死んだ豚松の母親や許婚お静が来て泣きわめく。鎌太郎の諌言までもなく次郎長は深く心打たれていた。法事を終えた次郎長は愛刀を讃岐の金比羅様へ納める事になり、選ばれた石松は一同心ずくしの八両二分を懐に旅の空へ出た。途中、知り合った浜松の政五郎にすっかりノロけられた石松は金比羅様に刀を納めると、その侭色街に足を向けて、とある一軒の店へ入った。夕顔というその女の濡れた瞳に惚れた石松は八両二分をはたいて暫く逗留、別れ際には手紙迄貰って讃岐を去った。近江で立寄った身受山鎌太郎は先の二十五両を石松に渡して義理を果し、石松の落した夕顔の手紙に同情して、夕顔を身受して石松の女房にする事を約した。しかし東海道を急ぐ石松は幼馴染の小松村七五郎お園夫婦の許に寄る途中、草鞋を脱いだ都田村吉兵衛に貸した二十五両がもとで、騙討をかけられ、偶然会った政五郎に見とられながら死んだ。石松の死を知った次郎長一家が東海道を西に急ぐ頃、清水へ向う二人、それは鎌太郎と身受けされた夕顔であった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020/02/04

2020/02/04

72点

レンタル/東京都/TSUTAYA 


生き生きとした人々

マキノ雅弘監督作品をほとんど見てないのは、やくざ映画が多いからかな…。

この映画が作られたのは1954年。時代劇全盛期じゃないですか?この頃の日本映画って、みんなすごく早口で口八丁手八丁の人たちが人気者で、こんなに回転が速いのに世の中には理不尽なことがたくさんあって、結局巻き込まれてとても悲しい思いをする、という映画が多い気がします。登場人物たちがすごく魅力的で、じんわりと切なく暖かい気持ちになります。

この映画は、川島雄三監督作品よりはもう少しカラッとしてますね。だけどやっぱり、口八丁手八丁の石松(森繁久彌、若いころから達者!)のおっちょこちょいなところや、めちゃくちゃ人がいいのにやっぱり不運で幸せを掴めないところが、切ない。いや、なんでも知りすぎてしまう今の世の中より、「なんで?」といぶかりながら死ねる時代のほうが幸せだったのか…?

テンポが私にはちょっと早すぎるのと、字幕もないのでボリュームをかなり上げて何度も何度も見直したので、ついていくのに苦労してしまったけど、女郎部屋やお葬式の場なんかでも、端っこの方までみんな生き生きと動いていて、人物がみんな素晴らしく魅力的。

この監督の作品、現代劇も見てみなければ。 

2008/12/27

2019/07/05

70点

選択しない 


夕顔

次郎長役の俳優の名前の右に森繁久彌、左に越路吹雪の名前が並んだ。これはもう森繁の方が格上になったということだろう。今回は特に森の石松のお話。見せ場が待っている。

前半はお蝶と豚松の葬儀。ここに鎌太郎親分という役で、志村喬が登場。森繁と二人でこの映画を浚っていった。石松が一人で金毘羅参りの長旅に出るのだが、旅先の女郎屋の“夕顔”と良い仲になる。途中で知り合った小政の受け売りで、自分も大切な人が出来たから、絶対に死ねないのだと心に誓う。

次郎長はもう放っておいて、石松と鎌太郎の交流が良い。そして夕顔を巡っての顛末はとても味わい深いものになっていて、印象に残る名ラストシーンだと思う。シリーズ中では最高傑作ではなかろうか。

2003/01/09

2016/08/29

75点

テレビ/有料放送/時代劇専門チャンネル 


森繁石松大活躍

森繁石松大活躍。志村喬の見受山鎌太郎がいいんだな、これが。

2015/06/03

2015/08/30

95点

レンタル/DVD 


石松開眼!一刻も早くリマスターしてほしい。

シリーズどの作品も水準以上の出来なのだが、第8作は独立した一編としても味わえる名作。
「鴛鴦歌合戦」でも起用した志村喬を、身受山鎌太郎という異色の親分で登場させる。
本作でもいいノドを聞かせる。
清水でのお蝶・豚松の法事、後半の石松を諌める場面など、志村の見せ場は多い。
次郎長から讃岐の金比羅様に愛刀を奉納することを頼まれた石松が、第8作の主人公でもある。

水島道太郎の小政との出会いも粋を極める。
藤と夕顔で女と男の情愛を表現を二度繰り返す。この一対のシーンも名画の気品。
小政を深追いせず、一世一代の石松の恋愛に絞り切る。
緩と急、立ち回りと濡れ場、描写と省略、自在の演出力は三国一。
夕顔を演じた川合玉江、讃岐訛りの遊女は絶品。
名前さえ聞いたこともない女優だが、マキノ演出で神韻さえ帯びる。

石松の壮絶な最期は、ただの立ち回りだけでは終わらない。
ここで石松の左目は開眼する。ヤクザ者の人生を描く物語が、開眼で何かの悟りを得るのか、
答えは出さず、石松とともに消えていく。夕顔を抱くような仕草があわれを誘う。
そこに身受けされた夕顔のシーンを加える。この見事なモンタージュ。感無量のラストとなる。

1992/11/15

2015/02/01

95点

映画館/東京都 


脚本メンバーが違うから

第八部が独立した作品の印象を受けるのは、本作だけが脚本メンバーが違うからではなかろうか。

2003/05/13

2015/02/01

96点

映画館/東京都/新文芸坐 


原作にないエピソード

本作は、原作にないエピソードが入っているが、それが繰り返し観たくなる魅力になっている。「おいら、死なねえよ」「お藤っていうんだ」のシーンがそれ。