まごころ(1953)

まごころ|It Springs in My Heart|----

まごころ(1953)

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レビューの数

6

平均評点

62.3(22人)

観たひと

34

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1953
公開年月日 1953/1/29
上映時間 94分
製作会社 松竹大船
配給 松竹
レイティング
カラー モノクロ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督小林正樹 
脚本木下恵介 
製作久保光三 
撮影森田俊保 
美術平高主計 
音楽木下忠司 
録音妹尾芳三郎 
照明豊島良三 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演千田是也 有賀有三
田中絹代 邦子
東山千栄子 いち
淡路恵子 みどり
石浜朗 
津島恵子 野々宮清子
野添ひとみ ふみ子
永田靖 ふみ子の叔父
高橋貞二 矢島敬一
三橋達也 志村透
須賀不二男 坂本八郎
水上令子 アパートの小母さん
高松栄子 下宿の小母さん
藤原元二 弘の友人

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

さきにSP「息子の青春」でデビュした小林正樹監督のフィーチュア第一回作品。脚本は師、木下恵介のオリジナルである。「処女雪」の森田俊保、「学生社長」の木下忠司がそれぞれ撮影、音楽を担当。キャストは小林監督の従姉にあたる田中絹代の特別出演のほか、俳優座の千田是也、東山千栄子、永田靖、「ひめゆりの塔(1953)」の津島恵子、「夏子の冒険」の淡路恵子、「鳩」の石浜朗、「うず潮(1952)」の新人野添ひとみ(SKD)、「春の鼓笛」の高橋貞二、大船入社第一回の三橋達也など。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

有賀弘は万事潤沢な家庭にそだち、のびやかでやんちゃで遊びずき一方の少年だった。来春に迫る大学入試の準備のため、すきなラグビーを擲つことがちかごろの苦労といえば、苦労である。或る朝、有賀家と路一つへだてたアパートに、野々宮清子、ふみ子という年若い姉妹が引越してきた。--窓ごしにそのふみ子の姿を目にした瞬間、弘はなにか悩ましい、未知の感動におそわれる。胸を病む美少女ふみ子もまた、弘の面影に淡い慕情をかんじた。--クリスマスの夜。清子とその恋人志村が出かけた留守に突然、姉妹を利用しようとしつこくつきまとう悪辣な叔父が、たずねてくる。夢中で戸外に走り、やがて雪を喀血でそめ倒れ伏しているふみ子を助け起したのは、弘のラグビーの先生坂本だった。たまたまお歳暮をもってその下宿に来合せた弘は、坂本と共に自動車をよび、ぐったりしたふみ子をアパートへ運ぶ。彼女は、すでに重態に近かった。--名前もしらぬその人の療養費を父に出してもらおうとした弘は、その交換条件--入試合格のために、今迄とはうつて変る猛勉強をはじめた。一心に思いつめて粘りぬく弘の姿に、理由をしらぬ家人は驚いたり心配したりする。が、ふみ子の病勢の進度はもっと速かった。弘の試験の前日、彼女はこの世を去る。--弘は自室に閉篭って泣きじゃくった。悲しみ、絶望。彼の人生最初の試錬である。しかし彼は、同じような過去をもつ坂本先生のはげましで、それに耐えることができた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2021/05/22

2021/05/22

60点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


隣の家の女の子

受験生の淡い恋物語を描く。
肺結核の少女を助けたいと、大学の試験合格を前提に療養資金をねだるが、詳しい話ができないために断られてしまう。
当時は相当な金持ちだったんだろうなあ。いくら親父でも一人の少女をサナトリウムに預けるだけの金は出せないだろう。現実味の薄い物語。お金のありがたみを知らないぼんぼんのセリフだなあ。
名シーンとしては少女が死ぬ前に星を見たい(実は隣の青年に会いたい)と窓を開けてもらい、青年と顔を見合わせて唇の動きで「さようなら」という場面。

2017/11/11

2017/11/11

70点

その他/福岡市総合図書館 


ホームドラマではなく青春映画

裕福な家庭でラグビーに興じている受験生(石浜朗)が向かいのアパートに越してきた肺病の少女(野添ひとみ)を好きになったことから始まる悲恋物語。窓から顔を合わせるだけでいつしか想い合うようになる石浜と野添であるが死によって永遠の別れになるまで一度も言葉を交わさないところは斬新であった。

開巻早々ラグビーの練習風景を通して石浜の溌剌とした様子が描かれる。自転車で帰宅(余談になるが翌朝高校に自転車ではなく電車通学していたのは矛盾ではないか)する途中に教会の外観が映し出されるが、本作の至る所にキリスト教を意識した作劇が施されていた気がする。クリスマスのお祝い、姉の結婚式、そして何より主人公は隣人を愛すのである。

目立ってはいないが主人公の姉(淡路恵子)とその恋人、そして野添の姉(津島恵子)とその恋人の二組のコントラストにも注目したい。どこか楽観的な夫婦生活を送ることが予想される前者に対し後者は結婚の約束こそ口にするものの貧困生活は免れない状況であった。昭和28年の作品であるからまだまだ日本は戦争の混乱から立ち直ってはいない時期である。こういう時代背景も少なからず影響していたはずである。

一番印象に残ったのは野添が死ぬ直前どうしてもお日様が見たいと言い出し曇り空だと姉に言われてもいう事を聞かず窓を開けてもらう場面。次のカットで目が合った石浜の顔が映る。ここでハッと気づかされた。野添にとって石浜は太陽のような存在だったのだと。一方で石浜にとって野添は未知の感情を教えてくれた月のような存在だったのだろう。三日月を話題にした祖母(東山千栄子)との会話から察しても間違いないと思う。

野添の死を知らされた石浜が受験日の前日にも拘わらず高校のグランドで顧問の先生とラグビーの練習をするところで映画は終わる。冒頭の練習風景がどこか牧歌的であるのに対しここは強靭な精神と肉体を作る目的という悲壮感が漂っていた。ホームドラマだと思って見始めたがこれは青春映画と言った方がよさそうだ。

2016/10/09

2016/10/27

60点

映画館/東京都/ユーロスペース 


監督第2作にしては

ユーロスペースの小林正樹特集2本目「まごころ」は前に2回観た事があるものの、この前観たのも12年前の三百人劇場で、ブルジョワ家庭でのうのうと暮らす受験生・石浜朗の家の真向かいのアパートに、肺を病んだ貧しい野添ひとみが引越してきて、石浜は野添に想いを寄せ、彼女を病院に入れてあげるために、入試での合格を条件に父親・千田是也に無心し、必死に勉強するものの、受験結果が出る前に野添は死んでしまうという、話の筋立てや主人公がピーピーとよく泣く映画だった事は覚えていたとはいえ、細部は忘れていましたが、小林の師匠木下惠介による脚本は、ところどころに“それは有り得なくないか”と思える個所もあるとはいえ、まあ悪くないし、監督第2作にしては豪華なキャスティングを宛がわれてスタジオの期待を集めていると思しき小林の演出も、鏡や階段を活用して画面に動きを与えて、まあ良くやっているとは思えるし、及第点を付けることができる映画だとは思います。ただし、監督第2作にしては、という但し書き付きで、という条件での話です。

2016/04/09

2016/04/09

50点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


センチメンタルな小林正樹監督作品

ネタバレ

センチメンタルな小林正樹監督作品であった。

小林監督の前作『息子の青春』に引き続いて、石浜朗が学生役で出演しているが、煮え切らない態度にイライラさせられる。
田中絹代は「賛助出演」という珍しい表記、野添ひとみは当時「S.K.D.」などが印象的な出演者。

物語は、裕福な家の息子(石浜朗)が、向かいの北向きボロアパートに越して来た肺病の少女(野添ひとみ)と、窓ごしに惹かれあう青春ドラマ風のもの。

冒頭はラグビー場面から始まり、息子(石浜朗)がラグビーをしている。彼の家は裕福であり、父親(千田是也)は実業家、その妻(田中絹代)、姉(淡路恵子)と祖母(東山千栄子)と一緒に豊かな生活をしている。
その代表的エピソードが、家で飼っている犬を入院させるというもの。

一方、向かいの貧しい少女(野添ひとみ)と姉(津島恵子)は、強欲な叔父から逃げて来て辛い生活をしている。それを支えるのが姉の恋人(三橋達也)。
この少女が、病床で「手鏡を使って顔を映すシーン」が、ベルイマン監督『野いちご』に似ていると思ったが、この映画の方が製作年は早いのでビックリした。

ただ、物語は、あちらこちらで破綻しており、木下恵介の脚本が失敗している感あり。
だいたい少女が死にそうな状況なのに、なぜ彼女に惚れている息子がメンツなどをかなぐり捨てて父親に助けを乞わないのか?
なぜ少女が死んでしまったのにラグビーしているのか?
少年の気持ちがよく理解できない場面あり。

2016/03/14

2016/03/14

60点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


木下恵介 シナリオ

飼い犬は入院、人間は自宅療養で死。青年は階級矛盾に気付いたか。

2010/04/09

2013/06/28

50点

映画館/大阪府/シネヌーヴォ 


田中絹代

覚えていません。