消えた拳銃

きえたけんじゅう|The Warning Shot|----

消えた拳銃

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レビューの数

3

平均評点

60.5(10人)

観たひと

15

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 アメリカ
製作年 1966
公開年月日 1967/6/24
上映時間 0分
製作会社 ボブ・バナー・アソシエイト・プロ
配給 パラマウント映画
レイティング
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ホイット・マスターソンの「711番─警察が救援を求めている」を原作に、マン・ルビンが脚色、テレビ界のバズ・クリークが製作・監督した推理アクション。撮影は「ラスベガス万才」のジョセフ・バイロック、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当した。出演はTV『逃亡者』のデイヴィッド・ジャンセン、「渇いた太陽」のエド・ベグリー、「博士の異常な愛情」のキーナン・ウィン、「マクリントック」のステファニー・パワーズ、ジョージ・グリザード、リリアン・ギッシュほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

トム・バレンス警部(デイヴィッド・ジャンセン)は、張り込み中に声をかけた男が、大型のピストルをかまえたので、発砲、射殺してしまった。男はメキシコ人集落に無料診療に行く慈善家として知られている医学博士だった。ところが博士の持っていたピストルは発見されず、しかも、彼はアリス・ウィロース(リリアン・ギッシュ)という老婦人の治療に来たのだということが証明され、バレンスは殺人罪に問われることになった。バレンスはまずアリスを訪れたが、アリスの愛犬を博士が可愛がっていたという以外、これという話は聞き出せなかった。バレンスはその足で、同じアパートに住む、コディ(ジョージ・グリザード)とシャーマンを訪ね、事件当夜のアリバイをただそうとしたが、シャーマンはすでに何者かの手によって殺害されていた。しかし、必死の努力によって、バレンスは博士の看護婦から、博士がヨークという男から毎月多額の小切手を受けとっていたという事実を聞き出した。バレンスは早速ヨークを訪ねたが、解答は得られなかった。翌朝、同僚のムッソ(キーナン・ウィン)が逮捕状を持って現れた。看護婦が殺されたのであった。バレンスはムッソを殴り倒し、コディを誘ってアリスの愛犬が葬られてある動物墓地に出かけた。バレンスの考えたとおり、大型のピストルは犬のオモチャと一緒に埋められてあり、その中にはヘロインが隠されてあった。博士は、メキシコからヘロインを運び、アリスの治療を利用し、同じアパートに住む連絡係にそれを渡し、ヨークを通じて売りさばいていたのであった。推理の糸をほぐしていくバレンスにコディはピストルをつきつけた。コディこそその連絡係だったのである。しかし、ピストルの引き金をひいたのは一瞬バレンスの方が早かった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1967年5月下旬号

新作グラビア:消えた拳銃

外国映画紹介:消えた拳銃

2021/07/31

2021/07/31

50点

レンタル/埼玉県/TSUTAYA 
字幕


タイトルは面白そうだが…

この映画、「タイトルが面白そう」だったのでDVDレンタルして観たのだが、昔のノワール映画『拳銃貸します』の方が面白かった。
本作、サスペンス的要素もあるのだが、あまりハラハラはしない。

ある夜、警察の二人が殺人犯がいないか見回っていた時、ヴァレンス警部(デイヴィッド・ジャンセン)が不審者を見つけた。相手が拳銃を向けたように見えたのでヴァレンス警部はその男を拳銃で撃った。男はプールに落ちて死亡、男の身元は信頼あつい医師だと分かる。更に、男が構えたはずの拳銃が現場で見つからなかった。
そのため、ヴァレンス警部は正当防衛でなく殺人罪を問われることになり、真相究明に奔走するドラマ。

本作は100分(1時間40分)あるのだが、事件発生から真相が分かるまでの終盤まで、なんだか無関係の枝葉エピソードが多過ぎる気がした。
真相を知っても「フーン」という感じ。
作り手としては、真相が分かるまでの間にいろいろな事が起こってテンポ良くドラマを勧めたかったのであろうが、観る側にしてみると「観終わってもスッキリ感があまり感じれない」のは何故だろうか…。

2020/04/03

2020/04/03

60点

レンタル/北海道 
字幕


懐かしい60年代のTVドラマの雰囲気

「逃亡者」で殺人の疑いを掛けられた医師に扮していたデビッド・ジャンセンが、ここでは医師を殺した嫌疑を持たれている刑事に扮していて、追い詰められた状況のもとで真犯人を探すという「逃亡者」と同じ路線のドラマ。リリアン・ギッシュが出演しているのも懐かしかったが、個人的には60年代のTVシリーズ「アンクルの女」に主演していたステファニー・パワーズが看護師の役で出ていたのがとても懐かしかった。

2020/03/16

2020/03/18

60点

選択しない 


ペットは〇〇がお好き

ネタバレ

 何だかテレビドラマ風な作りだなと思っていたら、実際テレビ映画として製作されたらしい。ところがテレビ向けにしては残虐なシーンがあるとのことで放映出来ず、しかたなく劇場公開となったとか。
 今となってはいったいどこが過激な描写として引っ掛かったのかわからないが、60年代のテレビ放映の基準がかなり厳しかったということなのだろう。
 主演はデヴィッド・ジャンセンでまさにテレビドラマ「逃亡者」のヒットで売れていた旬の俳優だ。無実の罪を着せられた主人公が自ら身の潔白を証明するため必死になるというストーリーは「逃亡者」と同じプロットである。であるからテレビ風な作りとは言え、サスペンスドラマとして面白く見ることができた。
 無防備の医師を射殺したと疑われてしまうヴァレンス刑事をジャンセンが演じている。停職身分とさせられ何とか疑いを晴らそうと必死に動き回るヴァレンスはまさにあのリチャード・キンブル医師を彷彿とさせる。
 医師がヴァレンスに向けたはずの拳銃が見つからないことで、彼の立場が苦しくなるというわけ。まさにタイトルどおり消えた拳銃の謎を追うことになる。
 孤独な捜査を続けるうちにますます状況は悪化、不利になっていく。一方では警察の暴力を告発せんと必死の検事が立ちはだかる。追い詰められていく中での、起死回生の逆転劇という流れもあのヒットシリーズ同様。それをコンパクトに一話形式でまとめている。