扉を叩く子

とびらをたたくこ|----|----

扉を叩く子

レビューの数

2

平均評点

86.3(3人)

観たひと

8

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/4/13
上映時間 70分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング
カラー シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督井上芳夫 
脚本山崎謙太 
井上芳夫 
企画川崎治雄 
製作武田一義 
撮影小林節雄 
美術山口煕 
音楽大森盛太郎 
録音三枝康徐 
照明渡辺長治 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演川崎敬三 戸田勝彦
野添ひとみ 戸田冴子
小野道子 真島順子
葉山謙二 真島正彦
目黒幸子 隣りの奥さん
町田博子 煙草屋のおかみさん
愛川まゆみ デパートの店員
有川雄 建設事務所員
新宮信子 女医
森矢雄二 青年

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

山崎謙太、井上芳夫の共同脚本を「あゝ特別攻撃隊」の井上芳夫が監督した、メロドラマ。撮影は「女は抵抗する」の小林節雄。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

戸田勝彦はかつて関東大学リーグでの名投手であった。いまは設計技師として、冴子と家庭をもっている。二人の間にはまだ子供がなかった。ある日、勝彦の出張中に、見知らぬ子供が一通の手紙を持って戸田家の扉を叩いた。「この子供、正彦は戸田との間に思いがけない事情のために生れた子で、自分の手で育てあげるつもりが、失業と病苦のため……愚かな母の一生のお願いです」と手紙は結んであった。冴子の心は憎しみと悲しみにかき乱された。五年前は勝彦との婚約時代だったし、彼は野球部で激しい練習に打ちこんでいた。よその女に子供まで産ませていたとは冴子には信じられなかった。勝彦から電報が来帰宅が五、六日のびると告げていた。冴子と正彦の奇妙な生活が数日続いた。はじめのうちは憎しみの眼で正彦を眺めていた冴子も、やがてふびんに思うようになっていた。勝彦が帰った。荷物をまとめて家を出ようとする冴子に、彼は語った。--勝彦は関西へ遠征したが、球威が乱調で三連覇の夢は破れた。その夜、彼は飲めない酒をバーの女順子を相手にあおった。新入りの彼女に与太者が文句をつけ、勝彦と乱闘となった。翌朝、彼は順子のアパートのベッドにいた。--彼が野球を捨てたのはその夜の記憶を忘れるためだったのだ。勝彦と冴子は言い合った。正彦が「ほんとの母ちゃんのところへ行く」と行って家を飛び出した。勝彦と冴子は正彦をさがしあううちに、正彦を二人の子供として育てようという気になった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1960年5月上旬号

日本映画紹介:扉を叩く子

2020/03/03

2020/03/09

74点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


セリフに頼らない心理描写

観たくなる、いいタイトルだ。実際には「呼び鈴を押す子」だったのだが、扉を開けた若妻の生活が一変する。野添と子どもだけのやり取りが前半部分を占める。夫の落とし種と思われる子だが、次第に情が移る過程が丁寧に描かれる。「女賭博師」シリーズで、鉄火場の緊張感をセリフに頼ることなく描くことのできた井上芳夫ならでは、と思わせる巧さだ。その前半で見せた子どもの性格が、夫が帰宅した後半で活きる。

2020/03/02

2020/03/03

-点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 

『扉を叩く子』。新婚夫婦(川崎敬三、野添ひとみ)の家に訪ねてくる5歳くらいの男の子(葉山謙二)。男の子のテーマとして「きらきら星」が使われる。つつじヶ丘の住宅街。まだ空き地がいっぱいで子供が元気に遊んでいる。丸物百貨店の屋上遊園地は新宿店だろうか。野球部員の中に橋本力がいる。