暁の翼(1960)

あかつきのつばさ|----|----

暁の翼(1960)

レビューの数

4

平均評点

64.8(8人)

観たひと

12

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/4/6
上映時間 99分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング
カラー シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督富本壮吉 
脚本井手雅人 
下飯坂菊馬 
企画塚口一雄 
製作永田雅一 
撮影高橋通夫 
美術間野重雄 
音楽大森盛太郎 
録音西井憲一 
照明田熊源太郎 
特殊効果築地米三郎 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演菅原謙二 北川一尉
友田輝 高井二尉
藤田進 榊一佐
夏木章 清水二佐
村上不二夫 田坂二尉
早川雄三 土橋一尉
若林祥二 県一曹
花野富夫 堀二曹
黒須光彦 木村一空士
森一夫 山田一空士
石井竜一 堀田二尉
片山明彦 山下三尉
丸井太郎 小島三尉
左幸子 北川和枝
浅野寿々子 北川楊子
島津雅彦 北川明
見明凡太朗 伯父さん
伊達正 客A
小杉光史 客B
久保田紀子 若い女
金田一敦子 高井敏子
高野英子 看護婦
伊沢一郎 垂水一佐
三田村元 森山二佐
高松英郎 佐藤二佐
原田玄 大下三佐
浜口喜博 内川一尉
竹村南海児 今井一尉

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

太平洋上で遭難したジェット機を救助した実話「257号機帰還せず」より井手雅人・下飯坂菊馬が脚本を書き、新人第一回の富本壮吉が監督した。富本監督は昭和二年生れで、溝口健二・島耕二に師事した。撮影は「旅情」の高橋通夫。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

その日の気象状態は極めて悪かったが、航空自衛隊新田基地からT33ジェット257号機が飛び立つことになった。座席に覆幕をかけて計器飛行の訓練を行うためである。搭乗員は教官の北川一尉と学生の高井二尉。九州南端の赤松山レーダー基地で、土佐沖を太平洋に向けて南下している飛行機を捉えた。応答がない。各基地に問い合せた結果257号機であることが判った。とぎれとぎれの誘導の中で機は飛び続けた。北川一尉は座席の覆幕を取り除いたが視界は霧にきえぎられて全然きかない。計器は全く用をなさなくなった。残りのガソリンはわずかに一一〇ガロン。高度一万五千、突然視界が開けた。眼下は芒洋として拡がる海。高度五千で二人は機を脱出した。落下傘降下。この遭難事故は伝わり、各基地から捜査機が飛び立った。海上保安庁から巡視艇が、海上自衛隊から駆逐艦も出動した。遭難地点は土佐沖約三百哩。北川と高井の降下地点はかなり離れていた。北川は救命ボートの上で、妻や二人の子供のことを考えた。高井も新妻の敏子を思った。翌日、空と海からの捜索に米軍の協力も加わった。敏子は医師から妊娠二ヵ月を知らされたばかりだ。鱶の群が二人を襲った。北川は遺書を書き始めた。朝が来た。二人はもはや生きることをあきらめた。その時見えたのだ。捜査機が二人を発見したのだ--。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2021/01/30

2021/01/30

66点

映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


富本壮吉監督デビュー作

 富本壮吉監督のデビュー作。本物の飛行機があんなにもたくさん観られるのは、当時の日本映画としては珍しいかな?
 防衛庁や在日米軍等からの協力を得て、相当気合入れて作っているのは伝わる。が、救出劇の割に、あまり感動しない。否、出来ない。ストーリー構成があまりに単調なのだ。そのうえ、やたら悲壮感煽るような芝居が余計。東宝からせっかく藤田進を招き入れたのに、このお方の存在感も十分活かし切れていない。ただ、左幸子の迫真の演技は素晴らしかった。
 んまぁ、「温泉芸者」(1963年)とかのようなしょうもない喜劇映画よりかは断然しっかりした作品だと思うし、デビュー作としてはなかなかの出来と言っても良いか。

2018/10/17

2018/10/17

50点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


国策映画

1954年の自衛隊発足当初より米国から貸与を受けたF-86Fセイバーと共に、本作でもっぱら使われた、航空自衛隊新田原基地所属の練習機『 T-33A シューティングスター』に乗機した教官の北川と教習生の高井の二人は計器飛行訓練中行方不明になります。

空自、海自に加えて海上保安庁に米軍と協力しての大捜索網がひかれるが、事故後2日間の捜索では何の手がかりも得ることが出来ませんでした。
捜索打ち切りの可能性も浮上しますが、最後のチャンスと体制を再編して、3日目の捜索を開始します。
P-2V対潜哨戒機から漂流中のゴムボート2隻を次々と発見し、巡視船が回収し、基地に向かいます。

実話がベースの作品ですが、世が世なれば旧軍全面協力の国策映画として公開される映画です。それ以上のものは皆無です。

2018/10/14

2018/10/16

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

『暁の翼(1960年、大映)』。かなり画質がいいフィルム。自衛隊の訓練機が行方不明になったのを救助するだけの話。実話を脚色したものらしい。ジェット機など登場する航空機類は殆ど実機。飛行シーンも殆どが実写で特撮シーンは少ない。どうも、戦意高揚的な自衛隊の宣伝映画に見えて仕方ない。

2012/01/03

2013/07/25

52点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


大映映画

1年半前に日本映画専門チャンネルで見ました。割と粗筋を覚えているので、そこそこ感動したのでしょう。先日、京都南座で東京物語を見ました。菅原謙次に師事し新派に飛び込んだ人が少なからずいた事に驚きました。