嫌い嫌い嫌い

きらいきらいきらい|----|----

嫌い嫌い嫌い

レビューの数

4

平均評点

55.5(11人)

観たひと

16

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/2/24
上映時間 91分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング
カラー シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督枝川弘 
脚色須崎勝弥 
原作源氏鶏太 
企画原田光夫 
製作武田一義 
撮影渡辺公夫 
美術後藤岱二郎 
音楽広瀬健次郎 
録音長谷川光雄 
照明泉正蔵 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演三田村元 福光久寿男
伊丹十三 桜井忠之
田宮二郎 辻元和弘
石井竜一 永岡貫一
三角八郎 根本敏明
松本幹二 広瀬元夫
金田一敦子 新川紀久子
菅原謙二 兄宗太郎
菅井一郎 父宗十郎
叶順子 入江スミ子
左幸子 立花晶子
岸正子 大賀正子
宮川和子 亀山はるみ
三木裕子 鶴屋マリ
多々良純 佃甚三郎
小川虎之助 橋本社長
藤村有弘 甲斐社長
丸山修 諸口社長
左卜全 山本社長
十朱久雄 月山社長
大山健二 角田社長
早川雄三 片桐所長
村田知栄子 福光の母かおる
橘喜久子 押小路女史
小笠原まり子 看護婦
村井千恵子 女事務員A
磯奈美枝 女事務員B
中田勉 運転手A
篠崎一豊 運転手B
三保まり子 エレベーターガール
成田昇二 採鉱夫A
花野富夫 採鉱夫B
森一夫 採鉱夫C
田中三津子 永岡の妻

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

源氏鶏太の「花のサラリーマン」を「頑張れゴキゲン娘」の須崎勝弥が脚色、「私の選んだ人」の枝川弘が監督した青春明朗編。撮影は「流転の王妃」の渡辺公夫。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

六つの大会社を傘下にもつ新川コンツェルンの会長・新川宗十郎は、コチコチの頑固親爺だ。我慢ができなくなった息子の宗太郎は家を飛び出してしまった。怒った宗十郎は、宗太郎を勘当にし、次期会長となる人を傘下六社の中から選び、孫娘紀久子に養子として迎えることになった。六社の社長はぜひ自分の社からと、幹部を集めて秘策を練った。その結果、新川鉱業からは北海道の現場にいる一本気な福光が、新川石炭からは九州の現場から男性的な永岡が、新川乳業からは飲物はミルクだけという女性的な広瀬が、新川商事からはがめつい根本が、新川電機からは紀久子と幼馴染の桜井が、また新川物産からは美男子の辻元が、それぞれ東京の本社へ転勤を命ぜられた。六人は会長秘書佃が課長となった家史編纂課に勤務させられた。この話を聞いた紀久子の友人はるみとマリは、スパイとなって六人の動静をさぐることになった。まず、永岡はマリにプロポーズしてたちまち失格した。桜井はつまらぬことから紀久子と口論し、彼女の頬を張りとばした。福光には、北海道時代の恋人スミ子が上京して来た。根本にはそのがめつさぶりに、はるみが熱を上げてしまった。広瀬は、根本とはるみが仲よくしているのを見、国に残して来た恋人を思い出し、国へ帰りたがった。結局、辻元が次期会長に推薦された。しかし、その席で新川鉱業の社長秘書正子が、辻元とは婚約しておりすでに堕胎までしたことを告げた。言い終って去る正子を辻元は追った。紀久子の婿には、幼馴染だった桜井が決まった。紀久子を打ってクビになった桜井は、宗太郎のやっている自動車修理工場に勤めていたが、後悔した紀久子と結ばれたのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1960年4月上旬春の特別号

日本映画批評:嫌い嫌い嫌い

1960年3月上旬号

新作グラビア:嫌い嫌い嫌い

日本映画紹介:嫌い嫌い嫌い

2019/12/31

2020/01/01

55点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


パッとしない。

ネタバレ

伊丹十三(一三)や、田宮二郎の若き姿が見られる、源氏鶏太原作のサラリーマン喜劇。

大会社の社長が後継者を見つけるために系列会社から独身社員を一人ずつ選出させて娘婿候補を見つけようとするストーリー。喜劇としては悪くない設定でも、娘婿の候補者役(一部を除き)や、演出などが今ひとつパッとしない。大映の作風として都会派コメディは不得手なジャンルなのかも。

またタイトルをなぞるように「嫌い嫌い嫌い」をわざわざ言わせるのも洗練されていない。

2019/04/15

2019/09/13

45点

その他/試写会 


はっきり言って二線級の寄せ集め

旧大映のレア映画を上映してくれるKCDで観せていただいた「嫌い嫌い嫌い」は、叶順子のフィルムグラフィをチェックしたことがある者なら、「セクシーサイン 好き好き好き」の直後に位置する映画として気になる映画でしたから、観られて有難いと思いましたが、実際の叶順子の出番は多くなく、実は金田一敦子の映画です。
「嫌い嫌い嫌い」は、源氏鶏太原作を須崎勝弥が脚色して枝川弘が監督しているサラリーマン喜劇ですが、些か登場人物を賑やかにし過ぎているし、叶順子のキャラクターも控え目なのか積極的なのかどっち付かずな面があるものの、まあ肩の力を抜いて画面を眺めていれば事が運ばれてゆくお気楽な娯楽作です。
映画の舞台となる某社の本社ビルは、東宝の「社長」シリーズなどでも観慣れた建物で、数年前に取り壊されたことがニュースになっていました。ビルの名前も、どこにあったのかも忘れてしまいましたが、あれもまた映画ファンなら誰もが知っている昭和のアイコンでした。あとで調べたら、日本橋の呉服橋交差点そばに建っていた大和証券本店ビルです。
実質的な主演は三田村元ですが、彼のライヴァルとして田宮二郎と共に出ているのが、この映画がデビューの伊丹一三で、その芝居はお世辞にも誉められたものではありませんでした。三田村元も決して巧くなかったですけどね。
「嫌い嫌い嫌い」は、男優陣が三田村元、伊丹一三、まだ主役を張る前の田宮二郎、付け胸毛だけが印象的な石井竜一ら、女優陣は出番の少ない叶順子、出番は一番多い金田一敦子、観るからに薄幸そうな岸正子らといった出演者で、叶を除けばはっきり言って二線級の寄せ集めですが、結構楽しめました。

2019/09/04

2019/09/05

60点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


大映のサラリーマンもの

原作は源氏鶏太の「花のサラリーマン」。
一大企業の会長の娘婿を選ぶ為に、企業グループ六社(物産、鉱業、商事、石炭、電機、乳業;時代を感じさせる)から若手独身社員を選んで、家史編纂室に勤務させる。各社の社長は、それぞれにこれぞという社員を編纂室に送り込む。主人公の三田村元、田宮二郎、伊丹一三(ニュースターとなっている)たちだ。比較的冷静な若手社員に対して、社長たちの方が気合が入っている。
最後は収まるところに収まり、めでたしめでたしとなる。
日活ならば、主人公は石原裕次郎だな。日活に比べると、大映はいささかもっさりしている。
それにしても、代表企業に石炭が入っているところはさすがに1960年の作品だ。

2019/04/16

2019/04/17

-点

その他/神楽座 


『嫌い嫌い嫌い』。伊丹十三のデビュー作。会長の娘婿選びを中心にしたサラリーマンもの。小川虎之助が主役のように活躍。ユニークなキャラ(牛乳男、胸毛男)が出てくるが、生かし切れていない。本社ビルは呉服橋交差点の太平洋酒ビルと同じようだ。タカラビール(金ラベル)が登場。薄紫の電話機。