笹笛お紋

ささぶえおもん|----|----

笹笛お紋

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レビューの数

4

平均評点

60.3(12人)

観たひと

19

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1969
公開年月日 1969/7/26
上映時間 76分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督田中徳三 
脚色吉田哲郎 
原作棚下照生 
企画久保寺生郎 
撮影牧浦地志 
美術内藤昭 
音楽渡辺宙明 
録音奥村雅弘 
照明山下礼二郎 
編集山田弘 
スチル都筑輝孝 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演安田道代 笹笛お紋
内田良平 黒坂専十郎
川崎あかね お小夜
富士真奈美 おえん
須賀不二男 権造
五味龍太郎 次郎吉
北龍二 儀十
内田朝雄 庄吉
伊達岳志 蝶吉
守田学 勘八
木村元 辰吉
山本一郎 弁次
杉山昌三九 金兵衛
橋本力 三次
伴勇太郎 半助
黒木現 五助
堀北幸夫 又七
織田利枝子 お千代
矢代洋子 およし
小柳圭子 お茂
沖時男 藤作
新関順司郎 平太
三藤頼枝 お米
ナレーション小林昭二 

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

棚下照生の原作劇画を「東海道お化け道中」の吉田哲郎が脚色し、「手錠無用」の田中徳三が監督した時代もの。撮影は「秘剣破り」の牧浦地志が担当した。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

お紋は、中仙道で、何者かに襲われた瀕死の浪人辰吉から、「お小夜に頼む!」と五十両の金を預かった。が、息せき切って馳けつけた鬼権一家の勘八から、辰吉が渡世法度のイカサマで鬼権の賭場を荒したと聞いて、あっさり金を渡した。そして、乱暴されかかった娘を得意の投げ笹で助けたお紋だがその娘こそ、お小夜であった。お小夜の父庄吉は、鬼権の無理難題で、五十両の金を工面せねば茶店を取り上げられる運命にあり、辰吉の帰りを待ちわびていることを知ったお紋は、一肌脱ぐことにした。鬼権の賭場に乗り込んだお紋は、身体を賭け勝負を挑んだ。そして、イカサマ賽を投げ笹で破ったお紋は驚く手下共を尻目に、金を奪って闇に消えた。やがて追手をかわしていたお紋は、飯盛女おえんに匿まわれた。しかし、庄吉父娘に乱暴する、鬼権のあくどい仕打ちに我を忘れて飛び出したお紋は、鬼権の術中におち入り、笹をとり上げられ、手ひどい私刑を受けた。だが、お小夜をなぶりものにする卑怯な鬼権のやり口に憤激したお紋は、隠し持っていた最後の一枚の笹を投げた。たじろぐ鬼権のスキに、笹むらに駆けこんだお紋は、笹を握っていた。次々と放つ笹は、眼をえぐり、胸を刺した。倒れゆく子分の中から、おえんの夫専十郎が殺気をみなぎらせて現われた。おえんの身請けのためお紋殺しを買って出たのだった。お紋の必殺の妙技“さみだれ落し”の笹も専十郎の剣に斬り払われ、空しく舞った。だが、専十郎の剣が頭上に閃めいた一瞬、お紋逆転の秘術“昇竜の笹”が専十郎の喉を貫いた。そして、子分をタテに逃げまどう鬼権も、お紋の怒りの笹に胸を射抜かれ、地獄に落ちた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1969年8月下旬号

日本映画紹介:笹笛お紋

2022/10/31

2022/10/31

50点

映画館/東京都/神保町シアター 


 

2022/10/30

2022/10/30

60点

映画館/東京都/神保町シアター 


サクッと観られる娯楽作

神保町シアター「大映の女優たち~大映80周年記念セレクション」にて鑑賞。

安田道代(後の大楠道代)が主演のカラー娯楽作🎬

恩ある座長のためにヤクザ親分を殺してしまって追われる身となった軽業師の女(安田道代)。
彼女は、いつも笹笛を吹いていて、武器も「笹の葉手裏剣」😆笑
笹の葉だけで、刀を持った凄腕の武士たちと戦い抜く……すごすぎる😄w


変わった凄腕女性の活劇なのだが、太ももがやたら映るのは、お色気路線も意識した演出なのだろうか?💕

サクッと観られる娯楽映画だが、「こういう映画、誰が観に行くのだろう?」と思ったら、それなりに観客がいた😄笑
まぁ、自分もだけど…🤣ww

<映倫No.15954>

2020/12/26

2020/12/27

60点

映画館/大阪府/シネヌーヴォ 


笹の葉手裏剣と軽技で。

ネタバレ

<生誕100年 映画監督 田中徳三>の上映作品。

大映の末期に作られた安田(大楠)道代主演の時代劇。笹の葉を手裏剣のように投げる軽業師だった女渡世人が旅すがら出会った人を助けて悪を挫く時代劇。盲人で居合の達人という座頭市ももちろん現実にいるとは思えなくても映像で見る限りの説得力はあるものの、重りもつけない笹の葉でスッパと急所を突いて悪人たちを倒す様は夢物語。それでも、会社末期で給料さえ遅配されたという中での制作であっても作品としての品格は保っている。

冨士真奈美を訪ねた内田良平が彼女から恨み言を受けるシーンの黒の深みに大映スタッフの絵作りを見る。内田良平が演じている、敵に雇われた凄腕用心棒は「座頭市物語」での平手造酒の位置付け。お紋が飛び跳ねるシーンは本当の軽業師との入れ替わりながら、アナログ的な工夫で乗り切っている。会社が続けば数作は続編があったのかもしれない。

2015/07/24

2015/07/24

60点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


テレビ的

最初にお紋の紹介的なエピソードがあって、それから木枯らし紋次郎のようなナレーション、そして本題という構成。
ストーリー自体は取りたてて言うほどのものは無く、ただアクションを楽しむだけである。
内田良平のニヒルな浪人と、内田朝雄の元職人の対比が面白い。両内田の持ち味を生かしている。朝雄の方はいつも悪役を見慣れているから、もっとすごみのある役でも良かった。もっともその分須賀不二男が活躍しているが。
安田もがんばっているが、特撮が多すぎる。もっとも笹を投げるのは空力学的にも不可能ではないかと思うが、漫画の世界だからしょうがないか。