女左膳 濡れ燕片手斬り

おんなさぜんぬれつばめかたてぎり|----|----

女左膳 濡れ燕片手斬り

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レビューの数

1

平均評点

60.8(6人)

観たひと

13

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1969
公開年月日 1969/6/14
上映時間 77分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督安田公義 
脚本八尋不二 
企画八尋大和 
撮影今井ひろし 
美術加藤茂 
音楽渡辺宙明 
録音林土太郎 
照明古谷賢次 
編集山田弘 
スチル都筑輝孝 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演安田道代 濡れ燕おきん
本郷功次郎 三輪栄三郎
長門勇 蒲生泰軒
小池朝雄 青山大膳太夫
神田隆 寺門河内守
沢村宗之助 高円大僧正
三木本賀代 
小松方正 神明ノ五郎蔵
丘夏子 お美津
伊達岳志 大河原源八郎
守田学 トンボの六
北野拓也 新八
藤森達雄 清水一滴斎
木村玄 松平右京亮
毛利郁子 菊ノ井
杉山昌三九 黒川
寺島雄作 五助
堀北幸夫 石山
浜田雄史 岩下甚内
沖時男 同心
斎藤信也 チョビ安

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「怪談雪女郎」の八尋不二がシナリオを執筆し、「東海道お化け道中」の安田公義が監督した。撮影は同作品でコンビを組んだ今井ひろしが担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

片目片腕の女剣客が、愛刀濡れ燕を一閃、二閃、神明の五郎蔵一家に追われる娘お美津を救った。彼女こそ、女左膳の異名をとるおきんたった。そして、助けられたお美津は、老中の座を狙う寺社奉行の寺門河内守が、高円大僧正の御機嫌取りに献上しようとしていた娘だった。この一件より、おきんは一家に追われる身となった。そんな彼女の前に、もう一人の追手が現われた。おきんの愛刀に異常な執着を持つ南部藩主青山大膳が派した、青年剣士三輪栄三郎だった。おきんは、その危難を蓬髪垢面の蒲生に救われた。さて、おきんの父も南部藩士だった。だが、彼は愛刀濡れ燕の献上を断ったため大膳に殺され幼かったおきんも片目片腕にされてしまった。栄三郎はそんなおきんの過去を知って驚いた。そんな折り、栄三郎の妹操が、老中の座に野望を燃す大膳に誘拐され、おきんの爺や五助が、お美津を五郎蔵一家から護ろうとして殺された。二人は早速、甘言を労して大膳らを操る悪僧高円を法成寺に襲った。そしておきんが高円を斬り、大膳に迫った時、武家姿に身を変じた幕府目付役蒲生が現われて、事件は落着した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1969年7月下旬号

日本映画紹介:女左膳・濡れ燕片手斬り

2015/05/05

2015/05/05

65点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


刀狂いの主君

内容はあまりないが、八尋不二の娯楽脚本が楽しめる。おまけに監督は安田公義と来ているから、座頭市を彷彿とさせるような立ちまわりが見られる。
シチュエーションは本家の丹下左膳と似ているが、物語はまるで違う。本家が主命で名刀を奪うのに対し、これは名刀を主命に逆らって隠した娘の物語。
本郷功次郎が主命、忠義で動くのに対し、安田道代は反権力で動いている。それに長門勇のとぼけたキャラクターがからみスピーディーな展開を見せる。
安田の殺陣は先にも述べたように、座頭市なみのスピードで斬って斬って斬りまくる。ただ当時の流行で血ドバが多く、これはない方がいい。
娯楽映画として面白い。最後も安易に男と女の世界に入らないのが良い。