性犯罪法入門

せいはんざいほうにゅうもん|----|----

性犯罪法入門

レビューの数

8

平均評点

60.1(15人)

観たひと

27

観たいひと

5

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル エロス
製作国 日本
製作年 1969
公開年月日 1969/3/8
上映時間 79分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング
カラー ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督帯盛迪彦 
監修佐賀潜 
脚本舟橋和郎 
原案佐賀潜 
企画塚口一雄 
撮影森田富士郎 
美術上里忠男 
音楽伊部晴美 
録音中沢光喜 
照明山下礼二郎 
編集山田弘 
スチル石崎清敏 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演松岡きっこ 秋子
三木本賀代 魔子
渚まゆみ 夏子
笠原玲子 飯島絹代
宇田あつみ 春子
山東昭子 池内幸子
長谷川待子 真理子
E・H・エリック ガシオラ
遠藤辰雄 風間
光嵐子 冬子
森乃福郎 池内隆
杉狂児 飯島茂吉
入江洋佑 飯島桂一
山本一郎 筈見
諸口旭 野村
小倉一郎 鷹夫
宮土尚治 
橋本益子 ミッチー
近江輝子 秀子

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「尼くずれ」の舟橋和郎が、佐賀潜の原案をもとに脚本を執筆し、「ある女子高校医の記録 初体験」の帯盛迪彦が監督した風俗もの。撮影は「座頭市喧嘩太鼓」の森田富士郎が担当した。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

昭和元禄の街は、セックス氾濫の時代を迎えている。露悪趣味の週刊誌。挑発的な俗悪映画の看板。悪の華を思わせるソープランド。夜の公園にはアベックの異様な情景が展開している。セックス攻勢は、まさにとどまるところ知らない。男性を求めて現われた春子、夏子、秋子、冬子の四人は、大学浪人の鷹夫を誘惑し、乱痴気パーティの涯てに彼の童貞を奪った。ところが鷹夫は、意気揚揚としていた。彼は女の子とうまく遊んだというわけである。国際貿易商社の渉外部長風間は、バイヤーのガシオラ氏をある豪荘な邸宅に案内し、彼の夢を結ばせた。相手をした美人は、雇われ売春婦で、邸宅とは会社の寮であった。重役の娘を妻にした池内が、うさ晴しにバーのホステス魔子を誘惑した。翌日、彼女の夫と称する男野対が、慰謝料をつり上げるために、妻を一晩貸せと、池内を恐喝した。ところが池内の妻は自らその要求をのむのだった。嫁と父親の不道徳を隣りの受験生から知らされた夫が会社から引返して愕然。狂わんばかりに車に妻を乗せて街に飛びだした。だが二人を待っていたのは交通事故だった。それらは、法律を知らなかったために起った悲劇だった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024/01/31

2024/01/31

60点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


ダイヤの指輪を狂言回しにした艶笑小噺風オムニバス映画。年上のお姐さんたちの餌食になる童貞くん(小倉一郎)が羨ましく、代わってあげたくなった。

2023/07/16

2023/07/18

70点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


「のぞき(拘留二十九日) おさわり(懲役七年) カーセックス(懲役六ヶ月) 佐賀潜が実例で教えてくれるフリーセックスのルール!」

性犯罪法について面白おかしく紹介してくれるオムニバス作品。
どのエピソードもエロさには欠けるが面白く描けている。
帯盛迪彦監督作品は初めて観た。

2020/05/11

2020/05/11

65点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 


松岡きっこ、渚まゆみがエロくてマブい

昭和元禄と称された時代の性風俗を描いたオムニバス映画。松岡きっこ、渚まゆみ目当てに観る。所謂セクスプロイテーションだが、一般映画だから下着姿止まり。大映製作なのでスタッフ・キャストは何気に豪華。現参議院議長山東昭子が濡れ場を演じています。それにしてもこの題名はない。公開当時は扇情的で良いと思われたのだろうか。お目当ての二人は期待に違わずエロくてマブかった。こうした他愛ない埋もれた作品が発掘できるのも動画配信サービスの利点だろうか。

2017/11/08

2018/02/02

35点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


なぜ京都撮影所なのか

シネマヴェーラ渋谷の大映女優特集「性犯罪法入門」はKCD(KADOKAWA CINEMA DIG)で観逃したので観た映画ですが、その時に観て“なんじゃこりゃ”と憤慨していた友人の気持ちが良くわかりました。それにしても、東京の帯盛迪彦を招いてまでして、題材的にも東京のほうが相応しい映画を京都で撮る事情が理解できません。それが最大の謎です。
……そんなことをツイッターで呟いたところ、友人の映画ライター氏から次のような反応がありました。
“想像ですが、組合のストかなにかで東撮がロックアウトされて使えず、やむなく京撮で製作したのでは(60年代末からの大映はたまにこんなケースが)。まあ、京都にはこの手の現代劇、それも企画ものをうまく撮れるひともいなそうだし、監督は東京から連れてくるしかなかったのかも。すでに『ど根性物語 銭の踊り』のころから、時間外労働の拒否などストの影響で現場は苦労したそうです。今後ラピュタでやる『十代の妊娠』も大映性春路線のなかでこれだけポコッと京都撮影所ですね。”
……なるほど、倒産間近の大映では、そんなこともありそうです。
さて「犯罪法入門」は、何せポスターで一番大きく扱われている写真が、原案監修とクレジットされた推理作家の佐賀潜なのですから、それより他に売り物の要素がないとも言え、末期大映の台所事情の苦しさが露呈しています。こんな映画で息子の嫁・笠原玲子との痴態に及ぶ戦前日活の大スター杉狂児が痛々しいです。
キャメラは森田富士郎。時折見せる真上からの俯瞰ショットや、入江洋佑が妻の笠原玲子を乗せて車を暴走させる場面でのタイヤ舐めのショットなど、森田らしい切れ味があったものの、東京から来た帯盛迪彦の作劇テンポに切れ味がなく、森田キャメラを活かしきれず仕舞いでした。

2017/11/24

2017/11/24

50点

テレビ/有料放送/衛星劇場 

松岡きっこら不良娘達に輪姦される浪人生の美少年役に小倉一郎。確かに小倉一郎の顔なんだけどまるでジャニーズのアイドルのような可愛らしさに驚く。夫に浮気され復讐を目論む若妻役の山東昭子がとてもキュート。

2017/11/07

2017/11/15

70点

テレビ/有料放送/衛星劇場 


帯盛迪彦に再評価を

68年に監督デューし、大映映画が71年に、倒産するまでの間に監督した作品が13本。それらのほとんどが、大映末期のお色気路線の作品ですが、そのお色気路線の作品の中でも帯盛迪彦作品は、群を抜いて面白かった。特に「新・高校生ブルース 」は、今見ても傑作だとお思います。大映倒産後は、テレビに活躍の場を求めたが、もし帯盛迪彦のデビューがもう少し早かったら、違った形の傑作を見られたかもしれない。