監獄への招待

かんごくへのしょうたい|An Invitation to Jail|An Invitation to Jail

監獄への招待

レビューの数

3

平均評点

73.6(5人)

観たひと

13

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 1967/9/2
上映時間 87分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督井上昭 
脚本舟橋和郎 
原案義永充 
企画関幸輔 
撮影上原明 
美術下河原友雄 
音楽渡辺岳夫 
録音飛田喜美雄 
照明久保江平八 
編集中静達治 
スチル柳沢英雄 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演田宮二郎 河西義男
田宮二郎 へンリー野坂
真理アンヌ ルミ
野際陽子 加代子
河野秋武 戸田警部
津田駿 大内刑事
早川雄三 中山刑事
杉田康 鏑木刑事
マイク・ダニン フリッツ・グラウ
渡辺文雄 波川
渚まゆみ ミツコ
笠原玲子 片桐早苗
伊東光一 山村博士
目黒幸子 堀婦長
フランツ・グルーベル ジョン・スタッカー
ロバート・ベイン ディクソン
ヴンツ・ドラント 米軍副官
仲村隆 通訳
津山由起子 女秘書
田中三津子 マダム
中川八重子 女中
丸山修 刑務所長
橋本力 看守
原田玄 刑事部長
小山内淳 公安部長
遠藤哲平 外事課長
ロバート・ペットン 教師
森矢雄二 フロント係
隅田一男 麻薬課長

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

義永充の原案から、「陸軍中野学校 密命」のコンビ舟橋和郎がシナリオを執筆し、井上昭が監督したアクションもの。撮影は「早射ち犬」の上原明。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

天才的ペテン師河西義男は手形詐欺で捕まり、獄中生活を送っていたが、米軍基地内に麻薬を侵透させている反米組織のへンリー野坂に瓜二つであることから仮釈放され、戸田警部に協力することになった。河西はその代償にFBIのスタッカーから三万ドルを貰うことで承知したのだった。アメリカへ連れていかれた河西はFBIの手で、ヘンリー野坂の身ぶりから話し方まで身につけるよう教育され、日本に帰ってきた。一方、戸田警部は日本に来た野坂を巧妙なやり方で捕え、精神異常と信じ込ませて監禁した。素早く野坂にすり代った河西は、組織からの連絡通りユダヤ系ドイツ人グラウに会った。そして、グラウの手に麻薬が届き次第、河西が受取るという交渉をまとめた。グラウの家に招かれた河西は、彼の娘ルミと親しくなった。しかし、河西の身辺には見張りの波川が常につきまとい、河西は一瞬の油断もできなかった。ある日、河西の挙動に不審の念を抱いた波川は、彼が野坂本人であるかどうか確かめるとグラウに言い、野坂の幼友達のGIディクソンと会わせることになった。河西は焦ったが、戸田警部は二人きりの部屋で野坂本人とディクソンを会わせ、波川の疑感を解いた。だがすぐに河西は、再びピンチを迎えた。野坂の妻加代子が現われたのだ。加代子はすぐ河西の正体を見破ったが、河西は彼女を戸田警部にまかせた。一方波川もようやく河西が野坂の替えだまだと気づいたが、疾走する車の中で河西に倒され、高速道路から転落していった。その頃、グラウの手に麻薬が入り、あるパーティの席上で引渡しが行なわれることになった。その日、パーティには各国の米軍基地から麻薬引き受け人が受取りに来ていたが、河西の合図で戸田警部ら一隊がなだれ込み、グラウらは逮捕されたのだった。グラウの娘ルミは、自宅で自殺していた。彼女を心底から愛していた河西は、傷心のまま再び刑務所に戻っていった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1967年10月上旬秋の特別号

日本映画批評:監獄への招待

1967年9月上旬号

新作グラビア:監獄への招待

日本映画紹介:監獄への招待

2020/11/09

2020/11/09

70点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


大らかな気分で、細かい事は言いっこなしで観ましょう。

ストーリー的には極めて無理スジで、ありえない内容ですが田宮二郎が演じると何故かユーモラス、かつスマートに役をこなしているので、時代は感じさせられますがエンタメ作品として充分に合格点は与えて良いと思います。
主演の田宮二郎を取り巻く女優さんが今みると懐かしくも豪華で、野際陽子に真理アンヌ、そして渚まゆみと名前を聞いただけでもうれしくなるのに加え、ミニスカート姿が基本の衣装も嬉しい限りでした。

2020/11/08

2020/11/08

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

『監獄への招待』。服役中の受刑者(田宮二郎)が潜入捜査に駆り出される。順調に捜査が進むわけではなくいろいろなトラブルが起こり手に汗握る展開。久しぶりにマイク・ダニンを見る。台詞もたくさんありかなりの露出度。ラストのビューティースクールのビルは調布駅前。ピストル型ライター、実は…。

2020/11/07

2020/11/07

75点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


秀逸なカメラワーク、コンタクトレンズが命取りに・・・

 初めて観た井上昭監督作品である。トランプの切れ端を仲間の目印に使ったり、待ち合わせ場所を煙草に書いたりと、小道具の使い方が凝っている。何より、カメラ・ワークが秀逸だった。まるで吸いつくかのように役者をフレーム内にきっちり収めている。
 麻薬組織に田宮二郎が潜入する。田宮が珍しく一人二役を演じる。「コンタクトレンズだけは好きにはなれん…」という田宮の台詞が、後に彼が危ない目に遭わされる伏線となるわけなんだが、それにしても初っ端からボロを出し過ぎ(苦笑)。お金以上に大切な、愛する者を失った田宮の孤独を嘲笑うかのような、刑務所のすぐ近くで遊んでいる子どもたちの姿を捉えたエンディングが強烈に残る。
 それにしてもミニスカート姿の野際陽子、とっても綺麗だったなぁ。今ではもう、この人もおられないのか…。