にせ刑事

にせけいじ|The Bogus Policeman|The Bogus Policeman

にせ刑事

レビューの数

7

平均評点

65.8(37人)

観たひと

56

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 社会派
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 1967/4/29
上映時間 92分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督山本薩夫 
脚色高岩肇 
企画伊藤武郎 
宮古とく子 
撮影小林節雄 
美術間野重雄 
音楽日暮雅信 
録音須田武雄 
照明泉正蔵 
編集中静達治 
スチル薫森良民 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演勝新太郎 千田寅松
加東大介 千田辰蔵
吉村実子 千田酉子
姿美千子 山口美恵子
仁木多鶴子 小川雪江
伊藤雄之助 鶴見留次郎
山本学 岸鉄郎
大坂志郎 川上三郎
木村俊恵 川上富子
出川純 川上隆
北城寿太郎 梶源太郎
小山内淳 村木
工藤堅太郎 小沼
水島直哉 吉沢
高見国一 大庭
大川修 北島
丸山修 駅助役
見明凡太朗 警察署長
夏木章 主任警部
杉森麟 刑事A
喜多大八 刑事B
佐伯勇 刑事C
中条静夫 所轄署署長
北原義郎 高木警部
杉田康 泊巡査
山根圭一郎 巡査
池上綾子 看護婦
赤沢未知子 病院会計係
岡崎夏子 下宿の小母さん
目黒幸子 信夫の母
武江義雄 テレビ局員
松山新一 別のテレビ局員
森矢雄二 アナウンサー
石黒三郎 新聞記者A
河島尚真 新聞記者B
佐山真次 新聞記者C
木島進介 新聞記者D
遠藤哲平 魚屋組合役員A
隅田一男 魚屋組合役員B
滝瑛子 ルリ子
南方伸夫 結婚式の世話役
耕田久鯉子 溺れる子の母
河原侃二 タクシーを待つ老人
原田該 パトロールの警官A
岡郁二 パトロールの警官B
竹内哲郎 通行人
小杉光史 男A
石田俊介 男B
村田扶実子 ミルクプラントのおばさん
高村栄一 西門徳三郎
中原健 タクシー運転手
井上大吾 電気屋
三角八郎 チンピラ矢部
三島愛子 デパートの客

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「兵隊やくざ 俺にまかせろ」の高岩肇がシナリオを執筆し、「白い巨塔」の山本薩夫が監督した社会派喜劇。撮影は「女の賭場」の小林節雄。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

下町で何代か続いた魚屋魚辰の伜、千田寅松は生一本の性格に加えて人一倍強い正義感の持主だった。子供の時からの夢であった刑事になれて数カ月のところで、彼は拳銃を紛失してしまった。それを拾ったチンピラが恐喝を働いたことから、寅松はせっかくの刑事をクビになった。これまで家業に精を出さない息子に業を煮やしていた父辰造はこのことをかえって喜んだ。だが寅松はいっこうに家業に身をいれる風もなく、相変らず街に出ては、チンピラと渡り合って正義感を発散させていた。ある日国電のホームで若い女性がグレン隊に囲まれて困っているのを見た寅松は例によって飛び出していった。彼が悪漢をはね飛ばしたはずみで、女性はちょうどホームに入ってきた電車に触れ怪我をしてしまった。彼女は山口美恵子といって幼稚園の保母をしていた。美恵子の入院中に教え子の隆が誘拐されるという事件が起った。責任を感じた寅松は、警察の動きとは別に、刑事生活のカンを活かし独自で犯人を探し出そうと決意した。数日が経って、某銀行の支店長代理である隆の父川上三郎の所に電話がかかってきた。川上がさる土建会社に五億円の不正融資をしている事実をつかんでいる犯人側は、隆の身代金を五億円とふっかけてきた。狼狽した川上は子供の生命か、銀行の名誉かと悩んだ。一方寅松は偶然、街のタクシー乗場で、いつか駅のホームで乱暴をした男、吉沢に出っくわした。ふと寅松が吉沢のポケットに目をやると、手がかりの一つである隆の愛読書「大魔神」がのぞいていた。勇みたった寅松の大奮闘の甲斐あって、ついに犯人の居どころはあばかれ、隆も救出された。この事件は融資を受けていた土建会社のライバル会社が、吉沢らを手先に使って仕組んだものだと判明した。“ニセ刑事”寅松のあっぱれな快挙をマスコミは華々しく報道し、寅松は一躍、街の英雄になった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1967年6月上旬号

日本映画批評:にせ刑事

1967年5月上旬号

日本映画紹介:にせ刑事

1967年4月下旬号

特集 67年に賭ける13監督の表情:山本薩夫と「にせ刑事」

2024/02/08

2024/02/08

65点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


元警察官の勝新がチンピラに絡まれている女子大生(姿美千子)を助けたが、はずみで怪我をさせてしまう。彼女が入院している時に彼女のアルバイト先の幼稚園から園児が誘拐されてしまう。犯罪を見過ごせない彼は誘拐事件の捜査に乗り出すが・・・。勝新が猪突猛進過ぎて時には人騒がせになりながらも憎めない楽しいアクション映画。

2017/01/03

2017/01/03

70点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


ハッピーエンドが見られない

映画は実にうまく終わっている。だけどあの二人はどうなったのか知りたい。
人命救助の最中にビストルを盗まれた元警官が首になったところから物語が始まる。といっても黒澤映画のようにそのピストルを取り戻す映画ではない。首になったところからが物語の始まり。
いろいろあって幼稚園の先生(姿美千子)と知り合いになるが、その教え子が誘拐されたところからが謎解きの始まり。どちらかと言えば勝新の剛毅さとユーモアのキャラクターを生かしたサスペンス映画。
勝新のニセ刑事のおかげで子供は無事に取り戻し、新たな事件の展開が始まる。ところで勝新と幼稚園の先生はその後どうなったのか。ストーリー上は二人が結婚するであろう含みを持たせて終わっているが、せっかくだからそこまで描いて欲しかった。
山本薩夫映画としては誘拐をネタにした社会派的な映画ではなく、ユーモアサスペンス映画と言ったところだが、結構見応えがある。

2013/09/01

2013/09/01

70点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


山本薩夫監督作品

ネタバレ

勝新太郎主演の山本薩夫監督作品。未ソフト化作品。

おぼれている少年を助ける警官(勝新太郎)だが、助けている間に拳銃を盗まれる。名前を寅松と言うが、盗まれた拳銃が犯罪に使われたことでクビになる。

実家の魚屋の5代目となるはずの寅松であるが、魚屋ヤル気なし。

警官仲間(山本学)の結婚式では、酔っ払い過ぎて、花嫁を自分の妹(吉村実子)と錯覚してトンデモナイ発言する喜劇的要素あり。
ただ、さほど笑えない。

電車の中でチンピラにからまれていた女子大生を助けたことで、一躍有名になったりするが、幼稚園児の誘拐事件が起こる。この誘拐事件も解決に導く寅松であったが、女子大生が面倒みている男の子が誘拐される前に持ってきた「大魔神の絵」を見たときは「まぁ、この作品も大映映画だしなぁ~」と思っていた程度であったが、大魔神が誘拐犯罪を解決するキッカケになるとは意外であった。(途中、大魔神の上映スクリーンも出てくるし…)

気軽に観られるテンポの良い映画であるが、サスペンス的要素は色濃く出ていたが、喜劇部分が中途半端だった気がする。

最後は、政界財界の汚職事件っぽい終わり方をするあたりは、山本薩夫監督ならではの社会派らしき側面であろうか…。

2013/08/04

2013/08/04

70点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


勝新の猪突猛進

ネタバレ

川でおぼれている子供を助けようと服を脱いで川に飛び込んだ刑事は、拳銃を盗まれたことで警察を辞職する羽目になってしまう。それでも刑事が諦めきれない男は、電車でチンピラに因縁をつけられている娘を助けるが、過剰防衛で娘はかえって怪我をしてしまう。傷害罪で起訴しようとする警察に対して、娘を救った男の行為をマスコミが讃美し、男は一躍ヒーローに。調子に乗った男は、誘拐事件に対しても独自に調査をしようとする。
誘拐犯から無事子供を助け出した男だが、ラストで詐称の罪(警察を詐称した)でブタ箱入りとなるところから明らかなように、こうした個人的英雄行為がかえって裏目に出る可能性を山本薩夫監督は強く意識している。大衆迎合的にヒーローを煽るマスコミに対する批判も見え隠れする。主人公に勇み足で、子供が殺害されるような結末にしなかったのはこの作品が娯楽作だからだろう。
勝新太郎は、猪突猛進型の人物を演じると本当にうまい。あまり深く考えずに行動してしまう主人公は勝新ならではのもの。上司役の伊藤雄之助が押さえでよく利いている。

2013/06/27

2013/06/27

68点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


過剰な正義漢役は勝新にピッタリ

人命救助の際拳銃を盗まれ、それが原因で馘首になった元警官が、その後過剰防衛で世間の耳目を集め、やがて誘拐事件を官名詐称までして解決する、というアクション・コメディ。社会派として名高い山本薩夫が、娯楽活劇でも名手であることがよく判る一作。いいことしてるんだけど非難を浴びたり、実際他人に迷惑かけたり、過剰すぎるとも思える正義漢役は勝新にピッタリ。

2013/06/25

2013/06/25

72点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


手がかりは大魔神

#548 シネマヴェーラ渋谷「にせ刑事」。勝新太郎主演、山本薩夫監督の1967年作品。人命救助のために拳銃を盗まれ警察をクビになった魚屋の倅が銀行員の男児誘拐事件解決のために奮闘する。勝新がやり過ぎるが憎めない正義漢をコミカルに演じている。子供が描いた大魔神の絵が手がかりになるのが大映作品らしい。