映画は実にうまく終わっている。だけどあの二人はどうなったのか知りたい。
人命救助の最中にビストルを盗まれた元警官が首になったところから物語が始まる。といっても黒澤映画のようにそのピストルを取り戻す映画ではない。首になったところからが物語の始まり。
いろいろあって幼稚園の先生(姿美千子)と知り合いになるが、その教え子が誘拐されたところからが謎解きの始まり。どちらかと言えば勝新の剛毅さとユーモアのキャラクターを生かしたサスペンス映画。
勝新のニセ刑事のおかげで子供は無事に取り戻し、新たな事件の展開が始まる。ところで勝新と幼稚園の先生はその後どうなったのか。ストーリー上は二人が結婚するであろう含みを持たせて終わっているが、せっかくだからそこまで描いて欲しかった。
山本薩夫映画としては誘拐をネタにした社会派的な映画ではなく、ユーモアサスペンス映画と言ったところだが、結構見応えがある。